海外物件探し留意点

海外物件探しの留意点

目次

目次

はじめに

1. 住宅の種類

2. 情報収集のポイント

3. 内覧時の留意点

4.契約時の留意点

5.引き渡し時の留意点

6.その他の留意点

まとめ

はじめに

海外で住宅を探そうとしている方は、日本とは様々なことが大きくも小さくも違うことを認識しておく必要があります。また、どんな安全な国でも何があるかわからないという意識をもって、慎重に行動することをおすすめします。

内覧一つとっても注意すべきポイントがいくつかあります。これから海外で住宅を探そうとしている方に、情報収集のポイント、内覧、契約、引き渡しのときの留意点と海外の住宅の種類も合わせてご紹介します。

住宅の種類

海外の住宅は、日本と名称が違うことがあります。日本からの駐在員が住むのは、一般的にコンドミニアムが多く、単身者や現地採用の人はアパートや公団、間借りなどが多いです。滞在期間や収入などによっても変わります。

コンドミニアム

・セキュリティゲート、駐車場・プール・トレーニングジム・テニスコートなどを完備している

・公共の場所の掃除やメンテナンスも行き届いている

・高級マンションのようなイメージ

サービスアパートメント

・レセプションがあり、ホテルのようなサービス

・ランドリー・掃除・食事サービスなどがある

・プール、トレーニングジム、ラウンジなどがある

アパート

・セキュリティゲート・プールなどはない

・日本のマンションのような感じ

公団

・多くの国民が住む団地のような住宅

・コンドミニアムなどに比べて費用が安い

間借り

・一軒家やコンドミニアムの一部屋を間借りする形で住むこともある

・オーナーはその住宅に住んでいたりいなかったり様々

情報収集のポイント

海外では、同じ建物内の部屋でも扱っているエージェントが違うことがあります。また、複数のエージェントが1つの部屋を扱っていることもあります。

住むエリア

・引っ越ししてから立地は変えられないため慎重に選ぶ

・安全や便利かどうかは大事

・国によってエリアの特徴があるため、自分に合っているかどうかを事前に調査しておく

・可能なら実際に歩いてみる

妥当な家賃か

・複数のサイトや口コミなどで家賃の相場情報を収集

・エリアによっても価格帯が違ってくる

・ディスカウントできる場合も多い

自分の目で確認できる物件

・ネット情報だけでは見えない部分があるため、契約前には自分の目で確認する

・いざ借りようとしても物件が存在しないことがあるため注意

新築よりも中古がおすすめ

・外国の新築物件は電気や水回りなど不具合が出てくることがよくあるため、中古の方が不具合が少ないことがある

・キレイに見えても外見だけのことがある

生活圏ルート

・通勤・通学・買い物や日常生活範囲のルートの確認をする

・スクールバスが停まるかどうか

・駅やバス停、スーパーマーケット、レストランの場所などの確認

・危険な道やエリアの確認

信頼できるエージェントかどうか

・エージェントの事務所に行くときには、自分で探して行くこと

・サービスで送迎してくれる場合でも、国によっては連れ去られる危険がある

 

 

内覧時の留意点

内覧時には部屋を見ることができるので、楽しみのあまり気が緩むことがあります。海外では、次のようなことに気をつけて行動しましょう。

 

① 手数料の確認

何にどれくらいの手数料がかかるか予め確認しておきましょう。内覧だけでも手数料がかかることがあります。

 

② 現地に集合

エージェントや個人から借りる場合、どちらにしても内覧や契約は自分で現地まで行くのが無難です。送迎してあげると言って、車でどこかに連れ去られてしまう危険性がゼロではありません。初めて事務所を訪れるときには特に注意しましょう。

 

③ セキュリティ

どのようなセキュリティ体制になっているかを確認しましょう。敷地内に入る際、ゲートにセキュリティスタッフがいる物件も多いですが、いたとしても誰でもスルーできる物件も多いものです。部屋がある棟に入るのに、鍵やセキュリティ番号・カードが必要な物件も多いため、二重でブロックされていることもあります。

 

④ 内覧せずに借りなければならない場合

事情によっては、内覧なしで住むところを決めなければならない場合もあるでしょう。写真だけではなく、スカイプなど実際に物件まで出向いてもらい、動画で見せてもらうように依頼してみると良いでしょう。物件をどうしても見せてもらえない場合、なぜ見せられないのか考えてみましょう。この場合、借りないほうが無難です。実は、住宅は存在しなかったということもあり、契約金を騙し取られる場合もあります。

契約時の留意点

契約のときは、様々な疑問点が出てくると思いますが、そのままにせずに確認しておきましょう。書いてあることをきちんと調べて吟味したい場合、その場でサインできませんので、改めて契約に訪れるか、予め契約書をのコピーを送ってもらい内容を把握するようにしましょう。

 

① 仲介手数料

家の賃貸契約は直接オーナーと交わすことが多いです。エージェントや仲介してくれる人がいる場合、通常仲介手数料がかかります。どれくらいが相場か調べておきましょう。

 

② オーナーの情報

オーナーの氏名・住所・電話番号・仕事先などを把握しておきましょう。できれば身分証明書

のコピーをもらっておくと安心です。

 

③ 契約書の理解

外国で住宅を賃貸契約をする場合、その国の言葉で契約書が書かれています。契約書は大事なことばかり書かれていますので、内容をきっちりと読みましょう。わからないときは説明してもらうなど、全部理解しておくことが重要です。

 

④ 契約期間の確認

1年や2年の契約のことがあります。事情により、早く退去したいときには支払いなどがどうなるか確認しておきましょう。契約満了までの家賃を支払わなければならない場合があります。

契約延長の希望についてもいつまでに行うのかを確認しましょう。この契約限りで退去する場合、住んでいる間に次のクライアントが内覧に来る場合もあります。

 

 

引き渡し時の留意点

部屋の引き渡しのときには、下記については必ず確認しておきましょう。規定は様々ですが、1ヶ月以内に不具合や傷などを確認したときには、写真を撮って状態を報告すると、必要時修理してくれます。原状回復を基本としていると、退去時にデポジットから引かれる可能性がありますので、入居時の状態を把握し、エージェントやオーナーに報告しておきましょう。

 

① 鍵の施錠・解錠の確認:各のドアや窓について確認する。

② 電気はつくか:すべての部屋ついて確認し、ブレーカーにも問題はないか確認する。

③ 水やお湯の使用は可能か

④ 水漏れの有無

⑤ ドア・窓の開閉

⑥ 電気機器の作動確認:家具付きの住宅の場合は確認しておく。

⑦ コンセントが使用可能か

⑧ 家具や壁など汚れや破損の有無

⑨ 窓の柵があるか:子どもがいる場合は特に確認。柵をつけてくれることもある。

⑩ 浴槽:浴槽を使用したい場合、日本のように熱い風呂に入れるだけの温度を保ったお湯が出るか確認する。外国だとお湯の量や温度が足りないことが多い。

⑪ 備品のチェック:備品の貸出がある場合、リストにしてもらって現状を写真を撮っておく。

⑫ 電気やガスメーターの場所の確認

⑬ トラブル時の連絡先:ガス・水道・電気などの故障やトラブルのときの連絡先はメモしておく。修理はオーナーが決定することが多い。

 

 

その他の留意点

実際に会ってパスポートなどの身分証明書が提示できず、郵送しなければならない場合、コピーに「Only for 〇〇(相手の氏名)━(横線)」など追加で記載されないように最後に横線を引いておきましょう。また、パスポートの数字の部分にその文字が一部接触するように書いておくと偽造されづらくなるでしょう。

 

「契約書の前に家賃○ヶ月分を支払うように」など、まだ契約もしていない時点で振り込みを依頼されたときには、慎重に行いましょう。

ある国では、手付金(家賃1ヶ月分など)を支払ってその物件を押さえるということもあるため、その国のスタンダードをある程度把握しておくことも必要です。

  

 

まとめ

海外で住宅を借りようとする場合、日本にいるときには思いもしないことについて注意を払っておかなければなりません。また、一般的に外国人が住むような住宅は費用が高い傾向にありますが、その国の大半の人が住む公団のような住宅も借りられることが多いです。自分に合った場所が見つけられるように情報収集から始めてみてください。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
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