「金融商品」4つのリスクとシンガポールで保険に加入するポイント

保険商品含めた金融商品には、株式投資や債券と同じようにリスクがあります。最悪の場合は購入代金が回収できないかもしれません。

ですが、リスクを知っておくことで、自分が投資・資産運用にどれくらいの金額を充てられるのかが分かるでしょう。金融商品を購入する前には必ず知っておくべきリスクを4つご紹介します。

また駐在員としてシンガポールで生活している間は、安定的な貯蓄保険商品の購入が可能です。購入条件や商品プランを選択する方法もまとめていますので参考にしてください。

金融商品の4つのリスクとは

金融商品を購入すると運用益などのリターンが得られます。日本人は保険商品を資産運用のひとつとしてポートフォリオにいれる方も多いのではないでしょうか。

しかしリターンがあるということはリスクもあります。金融商品を購入する際に確認しておくべきリスクは何があるのでしょうか。

信用リスク

デフォルトリスク、債務不履行リスクとも呼ばれます。株式投資した会社が将来も存続している場合もあれば、破綻する場合もあり、確実なことはありません。

また、債券投資した債券についても同じです。元本の払い戻しや利子の支払いが約束通り行われる場合もあれば、会社の経営状態の悪化や国の財政破たんなどにより、支払いが滞ったりできなくなったりするケースもあります。

投資する会社はしっかりと経営が成り立っているのかを確認して、購入を検討してください。

価格変動リスク

価格が変動するタイプの金融商品は、換金する際の受取金額が当初支払った金額よりも、上回る場合もあれば下回る場合もあります。

価格が変動する代表的な金融商品は株式です。また債券であっても一時的に途中で売却する場合、市場価格(時価)により変動します。市場価格は常に変動するので、一本調子で上がることはありません。上がる時期もあれば下がる時期もあるのです。

投資信託も組み入れている株式や債券などの価格変動を受けるので、変動リスクがある商品といえるでしょう。

為替変動リスク

外国の通貨で取引される外貨建ての金融商品は、外国為替レート(日本の通貨の円と他の国の通貨との交換比率)の影響を受けます。

換金や満期の際、円での手取り額が購入(預入)したときの金額を上回る場合もあれば、下回る場合もあり不確実です。

購入時より円高になると、円での手取り額が減り為替差損を被ります。逆に円安になると為替差益を得られるので、手取り額が増えます。

カントリーリスク

海外の商品で資産運用する場合、その国の信用リスクにも注意が必要です。

カントリーリスクの要因として、その国の財政状態や政情不安などの要素が複雑に絡み合っています。国ごとの信用リスクを評価する物差しとして、国内外の格付け会社や調査会社などの情報を確認する方法があるので、見ておきましょう。

シンガポールで貯蓄保険を購入できる条件とは

貯蓄保険は誰でも購入できるわけではありません。シンガポールに住んでいる『居住者』しか購入できないことをご存知でしょうか?

購入前の条件は以下の4つがあります。

1.シンガポール国内に住所を有すること
契約手続きの際、住所証明が必要です。氏名、住所、発行日が3か月以内のものを提出する必要があります。

2.長期滞在(EP・SP・DP)ビザを保持していること

3.シンガポールで銀行口座を持っていること

4.日本の住民票を抜いていること

保険会社によっては、住民票を抜いた証明書の提出を求められるかもしれません。

このようにシンガポールの貯蓄保険を購入する場合は、駐在中の今がチャンスです。日本帰国後は残念ながら契約できません。

貯蓄保険の利回り以外のメリットは何か

貯蓄保険は利回りが良く、資産運用の手段として選ばれる方も多いです。利回り以外のメリットとしては

1.円以外の通貨にリスク分散ができる

2.貯蓄体質になりやすい

3.安定したリターンを得られる

ことがあげられます。

商品プランの選択方法とは

保険商品を選択するうえで、確認しておくべきことをまとめました。以下の4つをおさえておくと良いでしょう。

1.最も大切なことは、なぜ保険商品を購入するのかという『目的』です。目的がずれてしまったら商品決定ができません。

・保険商品を購入する目的は何か
・老後の備えのために購入するのか(長期目線)、子どもの教育費のために購入するのか(短期目線)など
・運用する金額はいくらにするのか
・支払い期間はどれくらいの長さか(5年、10年、一括払いなど)

目的はご自身のライフプランに合っているかを確認しましょう。

2.短期運用は『固め』、長期運用は『柔軟に』というイメージで考えてください。確実に貯まっていくか想像できることが重要です。

3.健康なうちに考えましょう。弊社がシンガポールでご紹介するプランは、集中治療室に入っているなどの重篤な状態でなければご案内できる場合が多いため、あまり気にしなくても大丈夫です。

4.保険の出口に合わせて支払い方法、支払い期間、プラン内容を選択する

商品購入時の参考にしてください。

まとめ

金融商品には4つのリスクがあります。

1.信用リスク
2.価格変動リスク
3.為替変動リスク
4.カントリーリスク

これらのリスクは必ず防げるものではありません。しかし情報を精査しておけばある程度防げる場合もありますので、商品購入の前にはリスクとどう向き合うのかを決めておきましょう。

シンガポールで貯蓄保険を購入できる条件は、

1.シンガポール国内に住所を有すること
2.長期滞在(EP・SP・DP)ビザを保持していること
3.シンガポールで銀行口座を持っていること
4.日本の住民票を抜いていること

です。

日本に帰国した場合、加入条件を満たせません。シンガポールにいる間がチャンスなので、貯蓄保険が気になる方はぜひ検討してください。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。
日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。