貯蓄型保険での資産形成は限界!?駐在員が海外の積立保険に入るべき理由とは

予定利率が年々悪くなっていく

予定利率とは、銀行などの利息や利回りのようなもので、予定利率が悪くなればなるほど、貯蓄型の保険(積立保険)の効率も悪くなります。

そして予定利率は年々悪くなっているのが現状です。

貯蓄型保険に入った場合のシミュレーションをしてみましょう。

1990年は5.75%で、そこからどんどん下がっていき、2017年には0.25%に。保険会社によって若干異なるものの、近年では0.5%程が平均です。

実質利回りはマイナス(上記は表面利回り)

しかし上記の0.5%というのは表面なので、実質的にはマイナスと言えます。
この予定利率が下がる事で、保険料金に影響が出ます。

利回りが下がると保険料が上がる

  • 1990年 月払い10,100円 総額364万円
  • 2001年 月払い20,150円 総額725万円
  • 2017年 月払い24,143円 総額869万円

1990年時点での、このタイプの保険は上記の通り月払い10,100円程です。これが安いかどうかはこの段階では分かりませんが、2001年予定利率が1.75%になりました。

そして2001年には同じ保険内容なのに、支払う保険料金が月払い20,150円で、約2倍となりかなり高くなっています。

更に2017年には月払い24,143円になっていて、これが30年払いで総額869万円となります。

約1万円×12ヶ月×30年で約364万円、約2万円×12ヶ月×30年だと約725万円、そして約2万4千円の場合は12ヶ月×30年で約869万円。850万円以上支払うことになります。

上記の事例を見ることで分かるように、利率が変わると同じ内容の保険でもこれだけ変わります。

日本の貯蓄型(積立)保険の加入はおすすめできない理由

そして2020年現在、同条件の内容で、900万円を超える保険料金を払う商品も出てきました。

今、日本の貯蓄型(積立)の保険に入るのはありえないと言っても良いかもしれません。

今、日本の貯蓄型の保険に入るのは、資産運用の方法としてはオススメ出来ません。
貯蓄型では、将来的に契約者へ払い戻すお金を保険料に上乗せします。
貯蓄型の保険は、手数料の高い投資商品を買うのと同じで、手数料がとても高く、資産運用の方法としては賢いと言えません。

是非こちらの内容を、皆さんの周りの人にも共有して下さい。

しかし一概にすべての貯蓄型保険が資産運用としておすすめできないというわけではありません。

同じ保険でも日本と海外では全く違う?!

同じプランの保険でも、海外の保険と日本の保険では全く異なります。例えとして、日本の保険と香港の保険を比べます。

日本の保険では亡くなった際に1000万円支払われる保険に加入するには、最終的に支払う総額は約870万円で、高いものだと900万円を超える商品もあるとお伝えしました。

しかし香港の保険は約半額の407万円で、亡くなった際に10万$(日本円で約1000万円)支払われる同じプランの保険に入る事が出来ます。

また、35年間寝かせて解約した場合日本の保険は払戻金が約910万円(+100万円)です。しかし、香港の保険だと同じく35年寝かせると約410万円が約1800万円で+1390万円になるのです。

同じ保険でも知ってるか知らないかでこれだけの差が出ます。しっかりと資産運用を意識するなら日本で積立保険に入るのは今はおすすめしません。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

> ○倍も違う!日本と香港の保険の違いを徹底比較!

iDeCo /NISA ・年金セミナー開催中

Insurance110では世界各地に拠点があります。
各国に滞在する日本人ファイナンシャルプランナーが、海外在住時の資産運用に関するセミナーを行なっております。

老後2000万円問題や円安、物価高など家計に直結するニュースや、iDeCo /NISAについても分かりやすく解説いたします。

\お金のプロに相談できる/

無料セミナー予約はこちら
記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。
日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。