シンガポール転入手続き

シンガポール転入手続き

目次

目次

はじめに

1. ビザの取得

2. 家の契約

3. 在留届

4.銀行口座開設

5.学校の手続き

6.医療保険

7.イージーリンクカード

8.携帯電話

まとめ

はじめに

海外への赴任が決まると、様々な手続きについて何が必要なのか気になるところです。今回は、シンガポールの転入手続きついてまとめましたのでご紹介します。主に駐在員として来られる方に向けて情報をお伝えします。

ビザの取得

シンガポールでは就労するためにのビザには、EP(Employment Pass)、Entre Passなど、様々な種類のビザがあります。日本からの駐在員の場合は、ほとんどがEmployment Passを申請します。下の表に就労に必要なビザと規制をまとめました。

Employment Pass

・管理職や専門性が高いポジションに就く人向けの就労ビザ

・月額固定給がS$3600以上あること

Enter Pass・シンガポールで新規事業を開始・運営したい外国人起業家向けのビザ
Personalised Employment Pass・高額収入の人向けのビザ
S Pass

・月額固定給がS$2300以上の外国人を対象としたビザ

・短大、専門学校卒以上の学歴が必要

Work Permit

・18歳以上50歳未満の外国人を対象とする就労ビザ

・対象国が決まっているが、日本は対象国ではない

Letter Of Consent(LOC)

・Dependant’s Pass(EPの配偶者など)保持者が働くために必要なレター

・最低月額は規定されておらず、パートタイム・フルタイム共に可能

S$:シンガポールドル(2019年10月1日時点)

駐在員は会社が手続きを行い、ビザを取りに行くのは本人です。窓口でビザに使用する写真を撮ってくれます。

シンガポールに到着後、すぐにビザができていないことが多いのですが、パスポートだけで30日間の滞在は許可されます。しかし、その間に仕事はできません。

家の契約

家の契約は、会社によって様々ですが、シンガポールに赴任してから行うことが多いです。家が決まるまではサービスアパートメントやホテルに滞在します。前任者の住宅をそのまま使用する場合は、荷物が来るのを待って入居することもあります。ここでは、新たに家を探す場合を紹介します。

 

① 内覧

会社で契約しているエージェントを通して借りることが多く、住みたいエリアや間取りなどの希望を伝えて、いくつか内覧して決めることになります。

子どもがいて日本人学校に通う場合は、スクールバスが停まるコンドミニアムを選ぶ家庭が多いです。ただしバスルートは毎年全く同じではありません。

日本人が多く住むエリアやコンドミニアムがいくつかありますので、会社から情報をもらっておくと良いでしょう。

 

② 契約 

駐在員の場合は家賃の補助が出るため、契約自体は会社がする場合もあります。大体は2年契約となり、2年たつと引っ越しする家庭も多いです。

 

③ 電気・水道・ガス・インターネット契約

電気・水道・ガスの契約については、住宅を契約するときに不動産会社から案内がある場合もあります。

電気・水道・ガスは一つの会社がまとめて請け負っているため、その会社に連絡すればすべて利用が開始できるようになっています。

電気については、2018年から自由化され、複数の会社から電気を購入先を選択することが可能になりました。

シンガポールでは、気温が高いこと、多湿であることなどから在宅のときはクーラーをつけっぱなしにしている家庭も多く、電気代は日本よりもかかると想定したほうが良いでしょう。

インターネットは別に契約が必要です。複数の会社ありますが、StarHub、Singtelという会社が大手で日本人んにも多く利用されています。また、契約によってNHKが見られます。

在留届(日本大使館へ手続き)

住む場所が決まったら、日本大使館に行って在留届を出しましょう。3ヶ月以上滞在する場合に在留届が必要です。

在外選挙制度もあり、日本で選挙がある場合はシンガポールからでも投票できるようになっています。

「旅レジ」への登録がまだの場合、ぜひ登録しておきましょう。外務省が運営しており、海外の安全情報などが配信されるサービスです。渡航前から危険情報の収集は大切です。

 

旅レジ

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

 

 

銀行口座開設

駐在員の場合は、給与の振込に必要なため、会社指定の銀行口座を開設することになります。パスポートやビザ(IDカード)、現金などが必要です。ほとんどの銀行では、預金額「0ドル」からは開設できず、数百ドル必要となりますので、予め準備しておきましょう。

学校の手続き

子どもが学校に行く場合は、その手続きも必要です。ロスタイムなく通学できるようにしてあげたいものです。

 

① 日本人学校

シンガポールには、日本人学校(幼稚園1施設・小学校2校・中学校1校)があります。また、高校は早稲田渋谷シンガポール校があります。

小・中学校は、日本人会の入会が前提です。

その他、日本語補習授業校(小・中学校)が1校あり、毎週土曜日の午後に開校されています。

普段はシンガポールローカル校やインターナショナル校に通学している子どもが通っています。

 

② シンガポールローカル校

現在、外国人がローカル校に入学することは非常に難しくなっています。日本からの直接の入学は不可能といっても過言ではありません。

 

③ インターナショナル校

シンガポールにはインターナショナルスクールがたくさんあります。アメリカ系、イギリス系、オーストラリア系、カナダ系などそれぞれに規模や特色は様々です。

英語があまりできない生徒のために、特別英語授業をして言語取得のフォローアップをしている学校もあります。随時、学校見学を受け付けている学校が多いため、連絡をとってみましょう。日本からの書類が必要なことがあります。

 

 

療保険(海外旅行保険)

シンガポールでは、一般的に医療費が高額です。医療保険には加入しておくことをおすすめします。

 

① 日本国内で日本の保険を契約

出国前に日本の海外旅行保険に加入しておくと、渡航途中の荷物の紛失や怪我などのトラブルも安心です。受診のときには、日本語で病院の紹介や予約をしてくれるサービスがある保険会社も多いです。また、キャッシュレスサービスが利用できる病院もあり、実質的に自分でお金を払わずに受診ができます。

 

② シンガポールで日本・外資系・ローカル保険を契約

シンガポールで保険に加入することも可能です。ただし、ローカルの保険の場合、受診はGP(General Practitioner:総合診療医)から受診し、必要に応じて紹介状を持参して各専門医を受診するなどの順序の規制があるため、注意が必要です。

 

 

イージーリンクカード(Ez link card)

地下鉄やバス、駐車場、コンビニ、スーパーマーケットなどで利用可能なカードです。イメージとしてはSuicaのようなカードです。各地下鉄のサービスカウンターで購入することができます。残高が少なくなってくると、地下鉄の駅にチャージする機械があります。セブンイレブンなどでもチャージできますが、駅でチャージするのが一番簡単です。 

 

携帯電話

多くの日本の携帯電話はそのままの使用は不可能です。日本のように1年や2年契約で販売されているものもありますが、あまり電話を使用しない方はプリペイド方式でも良いでしょう。

日本の会社のスマホなどはソニーが店舗を持っていますので、購入可能です。その他、Samsung、iPhoneなどの店舗があります。

シンガポールでは、ショッピングセンターやホテル、地下鉄の駅(まだすべての駅ではありません)などで無料Wifiが利用できるようになっていますので、大変便利です。

また、政府が提供する「Wireless@SG」はアプリがありますので、簡単に接続環境が設定できます。「Wireless@SG」のホットスポットに入ると接続可能です。

 

 

まとめ

シンガポールは、非常に安全で便利な国です。しかし、各種の厳しい規定があることも事実です。きちんと法律や制度を守っていれば、暮らしやすい国といえるでしょう。

駐在員でシンガポールに赴任する場合、生活環境については会社が詳しく説明をしてくれたり、サポートしてくれることが多いものです。日本人会では、シンガポールに来て間もない人に向けてオリエンテーションを開いていますので、参加してみると色々な情報が得られるでしょう。

 

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
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