【2024】タイ株式投資とは?タイ移住者の資産運用方法やメリット・デメリットを解説
タイに移住した後に資産運用をしたいけれど、運用の流れやタイ株式投資の内容がよくわからないとお困りではありませんか。移住後に資産運用をするなら、タイ株を購入する流れや、メリット・デメリットを抑えておくことが大切です。
この記事では、タイ株式投資の基本知識をくわしく解説します。タイ株を購入する流れと、タイ株式投資のメリット・デメリットも紹介するので、移住する予定の方はぜひ参考にしてください。
Contents
タイ株式投資の基本知識
タイでの株式投資は、日本とは異なる点がいくつかあるため、事前に基本知識を身につけておくのがおすすめです。知識があれば移住後、スムーズに資産運用を始められます。
タイには2種類の市場がある
タイには、タイ唯一の証券取引上であるSETと、新興企業用のMAIの2つの市場があります。新興企業とは、新しく設立された経営規模の小さな会社のことです。SETは新興企業である必要がないため、企業規模によってどちらの種類に該当するかが異なると考えておきましょう。
タイ株式の主な証券
タイ株式の主な証券は、以下の3種類です。
- ローカル株
- フォーリン株
- NVDR
ローカル株はタイ居住者向け、フォーリン株とNVDRは外国人投資家向けの証券です。タイに移住する場合は、ローカル株を購入できます。タイに居住する人がローカル株を購入すると、その企業に対する議決権や配当権を得られます。
一方で、外国人向けのフォーリン株とNVDRの特徴は以下の通りです。
株の種類 | 特徴 |
---|---|
フォーリン株 | フォーリンボードで取引される。議決権・配当権が付き、ローカル株よりも割高で取引される |
NVDR | SET子会社のNVDR社から発行される預託証券。議決権はないが、ローカル株同様の配当権を得られる |
タイ移住前から資産運用をする場合は、どちらかの証券を選ぶことになります。特徴をよく確認したうえで、最適な種類を選びましょう。
タイ株式投資の注意点
タイ株式を購入する際に注意したいポイントは以下の通りです。
- ・タイ語がわからないと情報を得にくい
- ・配当利回りは会社の状況に応じて変わる
- ・アメリカの株価も一緒にチェックしなければならない
タイ以外に居住している場合、タイ株式の情報を取得しにくいというデメリットがあります。海外からもタイ株式をスムーズに資産運用するためには、タイ語を習得することが重要となります。
タイ国内の一部企業では英語で株式に関する情報開示をしていますが、ほとんどの企業はタイ語のみの場合が多いです。そのため、タイ語を把握している方がご自身にとって最適な株を購入できる可能性が高くなります。
また、タイ株式は配当利回りがいいとの声が多いものの、企業によって差があることは事前に把握しておきましょう。一時的に多くの利益を得たとしても、直後に不安定になって損益が発生するケースもあります。長期間その企業の株を持ち続けている株主がいるかどうかをチェックするのがおすすめです。
タイの株価はアメリカの株価に大きく影響されるため、資産運用を行う際はタイとアメリカの株価動向をチェックしなければなりません。前日のアメリカの株価指数が、翌日のタイの株価指数に影響を及ぼすため、どちらも確認したうえで購入するかどうかを決めると良いでしょう。
タイ株を購入する流れは?
ここでは、タイ株式を購入するまでの流れを紹介します。株式購入がはじめての方、またタイ株式の購入が初めての方は、ぜひ参考にしてください。
1.証券会社で口座を開設する
まずはタイ株式投資用の証券会社の口座を開設しましょう。SETとMAIのどちらかを選び、口座開設手続きを行います。口座開設についての説明やホームページでの表記はタイ語のみの可能性が高いため、基本的な言語を身に着けておくのがおすすめです。
2.必要な購入資金を用意する
口座開設後、株式購入に必要な資金を口座に入金します。日本の口座からタイの証券会社の口座への入金手順はSETとMAIでそれぞれ異なる可能性があります。ホームページなどで入金の流れを確認し、記載されている手順に沿って入金手続きを行いましょう。
3.購入する株を調べる
次に、購入する株の情報を調べます。タイ株は、日本株のようにさまざまな検索条件を付けて、企業をリサーチすることができません。そのため、事前に気になる企業について情報を集め、購入したいと思えるところの株を決めておくことをおすすめします。
タイで上場している企業の中には、企業名が似ているところが多いため間違って購入しないように注意しましょう。
4.株を注文する
購入する株が決まったら、株を注文しましょう。タイ居住者がローカル株を購入した場合、配当権と一緒に議決権も得られます。議決権があれば株主総会での決議にも参加できます。株式を購入したタイ企業の動向をおさえ、効率よく資産運用するためにも、株主総会への参加はできる限りしたほうがよいでしょう。
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タイの証券を購入するメリットとデメリット
タイ移住後にタイ株で資産運用をしたいけれど、どんなメリットがあるのかわからない方もおおいでしょう。ここでは、タイ株式を購入するメリットとデメリットについて解説します。
メリット
タイ株を購入することで得られるメリットは以下の通りです。
- ・1株あたりの価格が安い
- ・キャピタルゲインが非課税
- ・配当利回りが高い
タイ株は1株あたりの価格が安いため、初期費用を抑えて資産運用を始められます。たとえば、True Corporation PCLの株価は7.75THBです。株の購入は100株からなので、購入費用は775THB、日本円で約3,226円です。(※2024年4月1日現在)安く株を購入できるので、投資資金の元手が少ない方も安心です。
株式の値上がりによって得られる利益はキャピタルゲインと呼ばれますが、このキャピタルゲインが非課税な点もタイ株式のメリットです。発生した利益をそのまま受け取れるため、税金の心配をする必要はありません。
また、タイは平均配当利回りが日本よりも高いので、資産運用で多くの利益を得られます。高配当株を購入すれば、安定した資産を受け取れるためタイでの生活に困ることもないでしょう。
デメリット
タイ株式購入のデメリットとしては、投資判断が難しい点が挙げられます。前述のとおり、タイ株の情報はタイ語で提供されていることが多く、英語での情報開示は一部の企業のみです。
タイ語がわからなければ、企業の財務諸表を確認することができません。財務諸表の内容がわからないと利益を得られる根拠が不明瞭になるため、運用で損をしてしまう可能性があります。
まとめ
タイ株は初期投資が安く、平均配当利回りが高いなどのメリットを持ちます。タイに移住すれば議決権・配当権のどちらもあるローカル株を購入できるため、移住後に資産運用を検討する方は、タイ株を購入してみましょう。
タイ語がまだ不十分で、どの企業の株を買えばいいかわからない方、株の値動きに一喜一憂してして不安な方、株ではなく基軸通貨などより大きな通貨で安定的な資産運用をとお考えの方は、110Financial Supportにご相談ください。
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