ケーススタディ（帰国前のSGD通貨運用）

目次

①帰国前のシンガポール通貨運用のすすめ
②運用方法の比較紹介
③積み立て型保険のすすめ
④ケーススタディ

帰国前のシンガポール通貨運用のすすめ

東南アジアの一大金融都市であるシンガポールには、日本から駐在員として滞在されている日本人の方もたくさんいらっしゃいます。そしていざ、日本への帰国が決定すると、シンガポール国内で貯蓄していたシンガポールドルの扱いに困る方も少なくありません。というのも、まとめて日本に送金するにしても、その際にかかる手数料も少なくないからです。それよりも、せっかくシンガポールドルという通貨で資産を持っているからこそできることとして、シンガポール現地での資産運用というものがあります。日本帰国時に一緒にもっていかずに、シンガポールにおいておくのです。

といっても、ただ現地の銀行口座に寝かしておくだけでは大した運用にはなりません。そこで、この記事では、日本帰国前の方向けにシンガポールでの資産運用方法についてご紹介したあと、その中でも保険商品に焦点を当てて、ご説明していきます！

運用方法

具体的な運用方法として以下の4つのメリット・デメリットについて解説していきます。

①保険商品

メリット

・シンガポールの高い金利をもとに計算されるので、日本では考えられないような利回りを発揮します。

・保険料支払い分を控除されるので、満期を退職後に設定することで、税金を低く抑えることができます。

・保険なので、もちろん貯蓄だけでなく保障の側面も充実しています。万が一の保障に加えて高い金利の恩恵を受けることができます。

デメリット

・将来に向けて積み立てていくため、掛け捨て保険と比べて保険料が高くなる傾向にあります。

・契約から早期に解約すると、解約返戻金が元本割れを起こすリスクがあるので注意が必要です。

②株式／債券

メリット

・世界中の投資商品から自分好みの商品を購入できます。

・商品によって売却差益で他の資産運用では見られないような大きな利益を生み出すこともできます。

デメリット

・日本のネット証券などと比べて、手数料が高くなっています。

・シンガポール株の値動きはそれほど大きくないので、大きな利益を生み出そうとすると自然と国外の商品に目を向ける必要があります。

③不動産投資

メリット

・シンガポールの不動産はその値動きをシンガポール政府が常に監視ししているので、世界的に見ても安全性の高い投資商品です。

・家賃収入と売却差益という二つの側面で利益を得ることができます。

デメリット

・近隣の東南アジア諸国の不動産と比べて価格変動が大きくないので、それほど高いリターンは期待できないのが現状です。

・シンガポール政府は、高騰する不動産投資対策に税金で対抗しています。シンガポール不動産投資を行う際は十分に注意が必要です。

④投資信託

メリット

・様々な投資商品に投資するので、リスク分散ができます。

・購入した商品の投資先によっては高い利回りの恩恵を受けることができます。

デメリット

・シンガポールの証券会社に口座を開設する必要があります。

・各証券会社によって異なる手数料を取られるので、注意が必要です。

おすすめは、積み立て型の保険商品！

・手続き

①保険代理店にて相談

シンガポールの保険会社も、日本と同じように販売過程は代理店が担っている場合がほとんどです。まずは、保険代理店に足を運んでみましょう。また、Insurance 110では日本語サポートもおこなっています。

②契約書類署名及び必要書類準備

各保険会社によって必要となる書類等が多少異なることがあります。自分が購入する先の保険会社の情報をしっかりとインプットしましょう。契約書類等諸々を保険代理店に提出することで、代理店の方から保険会社に提出してくれます。

③保険会社による審査

通常1～2週間かけて保険会社が契約の審査を行います。審査が終了次第、保険会社或いは保険代理店の方から連絡があり、審査を通過した場合は第一回目の保険料の支払いが可能になります。

④保険料第一回目の支払い

指定された口座に保険料を振り込みましょう。一括の場合は一回目で終わりですが、月払いなど複数回にわたって支払う場合は次回の支払期限等もしっかりと考慮しておきましょう。

⑤契約完了

保険会社から契約書類が送付され、契約が完了です。

・帰国後の取り扱い

日本帰国後も契約は継続され、運用も継続されます。ただ、日本帰国前に必ず、登録住所を日本国内の住所に変更しておき、保険会社からの書類等が日本に届くようにしておきましょう。

ケーススタディ

①支払保険料：SGD50,000 (一括）、運用期間：30歳~125歳