原油110ドル突破でインフレ加速:海外駐在員の資産防衛策5選【2026年版】

監修者情報
INSURANCE 110 Director 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。
2026年3月、原油価格がついに1バレル110ドルを突破しました。中東情勢の緊迫化を受け、タイ・シンガポール・マレーシアなど各国で燃料価格が引き上げられ、海外駐在員の生活コストは急上昇しています。本記事では、原油高がもたらすインフレリスクの全体像と、海外在住者が今すぐ実行できる資産防衛策を、香港拠点のFPが解説します。
この記事でわかること
- 原油110ドル突破の背景と、駐在員の生活費・資産に及ぶ影響の全体像
- 円安×原油高の「二重苦」が円建て資産を目減りさせるメカニズム
- プロが推奨する、海外在住者向け資産防衛アクション5つ
Contents
原油110ドル突破の背景 ― 中東で何が起きているのか

2026年2月28日、米国・イスラエルがイランに対する軍事攻撃を実施。これに対しイランはサウジアラビア・UAE・カタールの精油施設やガス田を「正当な攻撃対象」と宣言し、中東のエネルギーインフラ全体が戦場化するリスクが一気に高まりました。
国際原油指標であるブレント原油は3月18日に1バレル111ドルを超え、52週間ぶりの高値を記録。世界のエネルギー輸送の大動脈であるホルムズ海峡が事実上の封鎖状態に近づき、市場では「130ドル到達も視野に入る」(日経新聞)との分析も出ています。
この影響はアジア各国の日常生活に直結しています。
| 国・地域 | 主な影響(2026年3月時点) |
|---|---|
| タイ | ディーゼル・ガソリン価格の引き上げ、輸送コスト上昇で食料品価格に波及 |
| シンガポール | ケロシン市場価格が2月末比で大幅上昇、公共交通運賃の引き上げを巡る議論 |
| マレーシア | 政府の燃料補助金見直し加速、RON95ガソリンの段階的値上げを発表 |
| 香港 | ガス・電気料金の値上げ、航空券サーチャージの大幅引き上げ |
| 日本(参考) | ガソリン200円/L突破、電気・ガス料金の再値上げ、食料品価格の連鎖的上昇 |
海外駐在員にとって、これは「現地の生活費が上がる」だけでなく、「保有資産の実質的な価値が目減りする」二重のリスクを意味します。
原油高が海外駐在員の資産に与える3つの影響

影響1 ― 駐在国の物価上昇と生活コスト増
原油は輸送・製造・電力の根幹を支えるエネルギーです。価格が上昇すれば、ガソリン代だけでなく食料品・日用品・外食費・家賃にまで連鎖的に波及します。みずほリサーチ&テクノロジーズの分析によると、エネルギー貿易収支が赤字のアジア諸国では通貨安が資源の輸入価格をさらに押し上げ、「インフレの自己増幅メカニズム」が働くリスクがあると指摘されています。
影響2 ― 円安加速による円建て資産の目減り
原油高は日本の貿易赤字を拡大させ、円売り圧力を強めます。実際に2026年3月時点で円相場は1ドル=158〜159円台まで下落し、約1年半ぶりの円安水準に接近しました。Bloombergは「円安と原油高騰の二重苦」により、日本がスタグフレーション(物価上昇+景気停滞の同時進行)に陥るリスクが高まっていると報じています。
海外駐在員の場合、日本に残した円建て資産(預金・日本株・年金)の実質価値が、インフレと円安の両面から侵食される構造が生まれます。
影響3 ― 株式市場の調整と運用リターンの低下
日経平均株価は2月27日の高値から10%超下落し、テクニカル的な「調整局面入り」を示しました。原油高による企業のコスト増→業績悪化懸念が主因です。
一方で110 Financial Supportには、「駐在中に始めた積立投資の含み益が急減した」「円安で送金タイミングを見失った」といった相談が急増しています。このような局面でこそ、感情的な売買を避け、中長期の資産防衛戦略に基づいた冷静な判断が求められます。
今すぐ取るべき資産防衛策5選

原油高・インフレ・円安が同時進行する局面で、海外駐在員が取るべき具体的なアクションを5つ紹介します。
1. 通貨分散:円だけに偏らないポートフォリオ構築
円建て資産のみを保有している場合、円安局面では資産全体が目減りします。米ドル・香港ドル・シンガポールドルなど、駐在国の通貨を含む複数通貨での資産保有を検討しましょう。
2. 金(ゴールド)への分散投資
金はインフレ局面で「守りの資産」として機能します。2025年には国内金価格が1グラム23,000円を超え、2026年も高値圏で推移中。金ETFや現物購入を通じて、ポートフォリオの5〜10%を金に配分するのが一つの目安です。
3. 香港の貯蓄型保険を活用した中長期の資産形成
香港の貯蓄型保険は、米ドル建てで長期リターンが期待でき、インフレヘッジと通貨分散を同時に実現できます。20年で約197%、35年で約442%のリターン実績を持つ商品もあり、駐在中にしか加入できない商品として注目されています。
4. コモディティETFでインフレ連動リターンを確保
原油・天然ガス・農産物などのコモディティは、インフレ局面で価格が上昇しやすい特性があります。個別商品への直接投資はリスクが高いため、分散されたコモディティETFで少額から取り入れるのが実用的です。
5. ポートフォリオ全体の定期点検
最も重要なのは、「今の資産配分がインフレ環境に耐えられるか」を点検することです。日本の預金・保険に偏っている場合は、海外資産への再配分を検討するタイミングです。110 Financial Supportでは、駐在国の税制や規制を踏まえた個別のポートフォリオ診断を無料で実施しています。
よくある質問(FAQ)

Q1. 原油価格はいつまで高騰が続きますか?
中東情勢の不確実性が高く、正確な予測は困難です。一部のアナリストは「米・イラン協議が始まれば下落に転じる」としていますが、130ドルまでの上昇局面を想定する声もあります。いずれにせよ、短期的な価格予測に依存せず、中長期の資産防衛策を講じておくことが重要です。
Q2. 海外駐在中でも金(ゴールド)に投資できますか?
はい。金ETF(例:SPDRゴールドシェアーズ)は多くの海外証券口座で購入可能です。また、香港では現物の金地金も購入しやすい環境が整っています。詳しくは「現物資産があなたの資産を守る!インフレ・円安時代の投資戦略とは?」をご覧ください。
Q3. 円安局面で日本への送金はどうすべきですか?
一度にまとめて送金するのではなく、複数回に分けて送金する「ドルコスト平均法」の考え方が有効です。為替レートの天底を読むのは困難なため、定期的な分散送金でリスクを平準化しましょう。
Q4. 駐在中に加入できる保険商品でインフレ対策になるものはありますか?
香港の米ドル建て貯蓄型保険は、インフレ対策と資産形成を兼ねた選択肢です。日本居住者は加入できないため、海外駐在中という「今しかないタイミング」を活かすことが重要です。詳しくは「貯蓄型保険のメリット・デメリット」で解説しています。
Q5. すでに含み損が出ている投資信託は売却すべきですか?
原油高や地政学リスクによる短期的な調整局面では、慌てて売却するのは得策ではありません。まずは「当初の投資目的・期間に変更がないか」を確認し、ポートフォリオ全体のバランスを見直すことをお勧めします。判断に迷う場合は、専門家に相談することで冷静な意思決定が可能になります。
「まだ大丈夫」のうちに動く — 資産防衛は今日から

原油価格が110ドルを突破し、中東「エネルギー全面戦争」の恐怖が現実味を増しています。海外駐在員にとっては、駐在国の物価上昇・円安による円建て資産の目減り・株式市場の調整という三重のリスクが同時に押し寄せている状況です。
通貨分散・金への投資・香港貯蓄型保険の活用・コモディティETF・ポートフォリオの定期点検という5つのアクションを、「まだ大丈夫」と思えるうちに実行することが、資産を守る最善の一手です。
ディスクレーマー(免責事項)
本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。投資の最終判断はご自身の責任において行ってください。税務に関する詳細は、税理士等の専門家にご相談ください。
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「110 Financial Support」では、海外在住者や海外移住を検討されている方の資産形成を協力にサポートをしています。海外での資産運用では、資金シミュレーションはもちろん、税務知識の専門性や海外現地の情勢、物価上昇や想定外の出費など、多岐にわたる要因を考慮することが必要です。
- ・駐在国で、どのように資産運用を始めれば良いかわからない
- ・駐在から現地転職や現地起業に変わった場合の保障や資産運用を相談したい
- ・海外での資産運用事情や、老後資金の準備について詳しく知りたい
- ・現在加入している金融商品が自分に合っているか診断してほしい
といったお困りごとがあれば、日本人サポート実績20年以上の「110 Financial Support」までご相談ください。海外在住者や海外移住前のご準備段階の方も、あなたの資産運用状況を踏まえ、最適な資産運用プランづくり・適正化のサポートをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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