【2024】老後のベトナム移住はあり?魅力と失敗しないポイントを解説

近年、老後の移住先としてベトナムを希望する人が急増中です。ロングステイ財団がおこなった2019年の調査にてベトナムはロングステイ希望国のトップ10に初ランクインしました。

結論からいうと、ベトナムは暮らすには魅力的な国ですが移住・永住は難しい状況です。この記事では老後の移住先としてのベトナムの魅力と、移住で失敗を避けるポイントを解説します。

老後のベトナム移住が人気を集める5つの理由

まずはなぜ老後の移住先としてベトナムを希望する人が多いのか、人気の理由を5つ紹介します。

1. 日本人の口にもなじみやすい食事

健康にも関わる食事面が合うか否かは生活するうえで大きなポイントでしょう。

ベトナムは現地の食事(食べもの)が日本人の口にもなじみやすいほか、日本食レストランも充実しています。

ベトナム料理といえばフォーや生春巻きなどお米を使ったメニューが豊富。パクチーや八角など独特の香りを持つ香辛料をあまり使わず、やさしい味つけが多い点が特徴です。

またJETROによると、ベトナム国内にある日本食レストランは2022年時点で約2,500店と、2015年の約680店から約3.7倍に増えており、食事に困る可能性は低いといえるでしょう。

2. 親日国家で日本人に対して好意的

日本とベトナムは外交関係を樹立してから2023年で50周年を迎えます。外務省の対日世論調査によれば「日本ととても友好関係にある」との回答が73%となりました。

たとえば日本の自動車メーカーホンダのベトナムでのバイク販売台数は2022年で市場シェアの80%以上を占め、エースコックも即席麺で4割のシェアで20年以上トップを走りつづけています。ほかにも「ドラえもん」や「名探偵コナン」はベトナムの小学生のあいだで人気の漫画であり、日本の企業や文化がベトナムに根づいている点も親日性につながっているといえるでしょう。

3. 安い生活コスト

ベトナムは日本にくらべて生活費が安く、金銭面からも住みやすさにつながっています。

NUMBEOで生活費のおもな項目について東京とホーチミンをくらべた結果が下記です。

  • 家賃:東京の5~6割
  • 食料品:東京の約6割
  • 水道光熱費:東京の4~5割
  • インターネット:東京の約4割

おおむねどの項目も東京の1/2ほどと、日本よりも安く暮らせそうだと読み取れます。

4. 日本人が暮らしやすい温暖な気候

ベトナムは南北に細長く北部と南部では気候がやや異なりますが、どちらも日本人にとって比較的暮らしやすいといえるでしょう。

首都ハノイのある北部はゆるやかに四季があります。5月頃〜10月頃は連日30℃を超える夏で、12月頃〜3月頃が冬で気温が10℃以下になる日も。

ホーチミンのある南部は1年を通して高温多湿、年間の平均気温は25℃以上です。5月頃〜10月頃が雨期、11月頃〜4月頃が気温も比較的低めの乾期に大別されます。

5. リゾート地への好アクセス

ベトナムは国内のほか近隣諸国にリゾート地が多く、どこもアクセスしやすい点が特徴です。

国内ではダナン、ニャチャン、フーコックといったビーチリゾートが人気です。ダナンの近くには古都フエや世界遺産の街ホイアンがあり、観光も楽しめます。またニャチャンは「ベトナムのハワイ」、フーコックは「ベトナム最後の楽園」ともよばれるビーチリゾートです。

近隣諸国ではインドネシアのバリ島や、マレーシアのペナンなどにも好アクセスです。

ベトナム移住する際の注意ポイント5点

さてここからはベトナムへの移住で注意すべきポイントを5つ紹介します。現地でトラブルになると言語の違いなどから対応が大変です。日本でできる準備・対策は事前にすませておきましょう。

1. 海外旅行保険&現地で保険に加入しておく

ベトナムでは保険に加入していないと病院での治療費が高額になるかもしれません。ベトナムの医療水準は日本よりも低く、場合によっては近隣の医療先進国に移送されるケースもありうるためです。

あらかじめ高額医療費に対応できる海外旅行保険に加入し、現地でも医療保険に加入しておきましょう。また現地で保険加入する場合はローカルの保険会社ではなく日系の保険会社をおすすめします。ローカルの保険会社は対応が遅い、説明が不十分などサービスの質が良くないとの声もみられます。日系の医療保険なら日本語にも対応してくれるため安心です。

2. 健康管理に気をつける

日本とは気候や衛生環境が異なるベトナムでは、日本でなじみのない病気にかかるリスクがあります。たとえばウイルスを持った蚊に刺されて感染するデング熱や、水や食品から感染するA型肝炎などです。デング熱はワクチンや特効薬がありません。虫除けスプレーなどを常備しましょう。またA型肝炎は死に至る例もまれにみられるため、予防接種が勧められています。

先述のとおりベトナムの医療水準は高くありません。ハノイやホーチミンには医療機器を備えた私立病院や日系クリニックが増えていますが、そもそも病院のお世話にならないように予防するのがいちばんです。

3. 日本より衛生面がよくない

ベトナムの衛生面でとくに注意すべきは食中毒・水・大気汚染の3つです。

湿度が1年中70%を超えるような高温多湿のベトナムは病原菌が繁殖する絶好の環境がととのっています。しかし生鮮食品の取り扱いは流通の段階から徹底されているとはいえず、食中毒のリスクが高い状況です。

また工業排水が河川に垂れ流されており、水質汚染が深刻です。ペットボトルか浄水器の水を飲みましょう。

大気汚染はさらにひどく、汚染度は世界でもワースト10です。インフルエンザや気管支炎など呼吸器感染症にかかるリスクが年間を通して高い環境です。

4. 物価上昇のリスクがある

日本にくらべて物価の安いベトナムですが、2022年のインフレ率は3.15%、過去10年をみても2%〜6%ほどで推移しています。一方日本は、2022年におよそ7年ぶりに2%を超えたものの、おおよそ-1%〜1%のあいだでの推移です。

日本で暮らしていても物価の上昇を肌で感じる機会が増えていますが、ベトナムの物価上昇率は日本以上です。今後も物価が上昇しつづけるとは言い切れませんが、老後に収入のない状態で生活するとなると、物価の感じ方もシビアになるかもしれません。

5. 国民年金の手続きをおこなっておく

海外に住んでいても日本国籍であれば国民年金に加入できます。日本国内の親族や協力者に代理で保険料を納めてもらうほか、日本国内にある預貯金口座からの引落しも可能です。出国前にお住まいの市区町村窓口で手続きをしましょう。

また年金の受け取りは受給開始年齢になったからといって自動で始まるわけではありません。年金請求書の提出が必要ですが、手続きは年金の受給開始年齢以降にしかできない点は頭に入れておきましょう。年金請求書は日本で最後に住んでいた住所を管轄する年金事務所または年金相談センターに提出(郵送も可)します。

老後にベトナム移住するための準備

海外に移住するにはさまざまな準備が必要です。ここではベトナムに移住するためにとくに気をつけたい手続きを3つピックアップして紹介します。

1. ベトナムに滞在できるビザを取得する

ベトナムはマレーシアやタイと違って「リタイアメントビザ」がなく、収入や資産があれば住める国ではありません。冒頭でベトナムへの移住・永住は困難だとお伝えした理由は、ベトナムにはリタイア後に移住するためのビザがないからです。

ビザなしだと45日間の滞在が可能で、延長したい場合は1回に限り90日間有効のビザを取得できます。それ以上の長期間滞在するにはベトナムで働く、投資家として事業をおこなう、大学に留学するなどでビザを取得するぐらいしか方法がないのが現状です。

2. パスポートの確認と航空券を取得する

ベトナムに入国するためには、入国の時点でパスポートの有効期間が6ヵ月以上残っている必要があります。パスポートは有効期限前1年から更新手続きができます。余裕を持って更新しておきましょう。ビザを押すページがいっぱいの場合は有効期限に関係なくいつでも更新できます。

あわせて、フライトも手配しましょう。ベトナムへのフライトは1年のうち11月がもっとも安く、逆にもっとも高いのは1月です。なお日本からベトナムへは6時間弱で到着します。

3. 予防接種や健康診断をすませる

注意ポイントのパートでもお伝えしたようにベトナムでは衛生面の問題からさまざまな感染症のリスクが高く、医療水準も高くありません。

あらかじめ予防接種と健康診断・病気の治療はできるだけ日本ですませていきましょう。

予防接種に関してはA型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病などが挙げられます。複数回にわたっての接種が必要なものもあるため、計画的に打ちましょう。

現地でできるだけ病院にかからないようにするためにも、健康診断や病気の治療などは日本ですませていったほうが安心です。

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まとめ

ベトナムは気候のよさや物価の安さ、のんびりと過ごせるリゾート地へのアクセスなどの面から、長期滞在先として近年人気が高まっています。ビザの問題で移住・永住は難しい状況ですが、ビザなしでおよそ1ヵ月半、延長すれば3ヵ月は滞在可能です。日本では寒い冬の時期に暖かいベトナムで過ごすなどの選択肢も考えられます。

この記事があなたの海外移住を実現する手助けとなれば幸いです。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。
日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。