【2024】円安の時に対策すべき投資とは?円安でやることや買うべきものなど、最適な資産運用方法を解説

円安が進む昨今、資産運用には悩みがつきまといます。これまで、海外を中心に投資を行っている場合、円安の影響で資産が増加している人も多いですし、反対に円資産のみの場合はその影響を無視できません。いつか来るかもしれない円高を待つことも一つの方法ですが、為替は予測が困難です。そこで、この円安をチャンスと捉え、より賢明な投資戦略を練ることが重要です。

本記事では、円安時でも安心して取り組める投資法についてご紹介します。リスクを避けつつ、潜在的なリターンを追求する方法、海外資産への分散投資のポイント、さらには円安を利益に変えるための為替リスク管理術まで、資産運用のおすすめ対策法を詳しく解説します。

1. 2024年始めの円安情勢の背景

この2年間、為替市場における円安が話題になっています。ドル円のレートは2022年以降数回1ドル150円を上回ることがあり、石油価格の上昇の要因の1つにもなるほど、急速な変化が起こっています。

円安ドル高傾向になっている要因の1つは、政策金利の差と言われていますが、アメリカ連邦準備制度理事会はインフレ対策として政策金利を5.50%と高い水準を維持してます。一方で、日本銀行は政策金利を-0.10%程度としています。したがって、金利の高いアメリカドルが買われ、円が売られている状態です。

2024年2月現在も1ドル150.32円と円安ドル高傾向は続き、日本人が海外から輸入するものや海外旅行をする際は物価が高くなっている状況です。

 

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2. 投資における円安のメリット・デメリットとは

円安の中での投資戦略は、メリットとデメリットをしっかりと理解することが重要です。円安という状況は、日本人にとって一見不利に思えるかもしれませんが、実はいろいろなチャンスを秘めています。

円安が投資に与える影響はどんなものか、どのようにして円安の状況を自分の利益に変えることができるのかを解説していきます。

円安のメリット

円安の状況下での最も直接的な利点として、海外資産の価値が円換算で増加することが挙げられます。つまり、海外株や不動産など、円以外の通貨で保有している資産がある場合、円安によってその価値が上昇しているため、円に換算する時の利益が拡大します。

また、輸出企業の株式に投資している場合、円安は輸出企業の競争力を高め、売上げや利益の増加に直結します。これは、輸出企業の株価上昇につながり、投資家へ大きなリターンが手に入る可能性があります。

さらに、円安は海外への投資機会を拡大させます。通貨価値の変動を利用した為替取引や、海外の高利回り資産へのアクセスが容易になり、多様な投資戦略を展開できます。

円安のデメリット

円安が進むと、投資におけるリスクも高まります。特に、海外投資をしていない人にとっては、円安が直接的なデメリットをもたらすことがあります。

円安は輸入品の価格が上昇します。日本では、石油など生活にまつわるエネルギーを輸入に頼っているため、生活にかかるコストの増加は避けられません。

また、円で保有している資産の価値が相対的に低下するため、海外旅行や海外での購入品が高くなります。生活費がこれまでよりも多くかかるのに対し、収入が急に増えることはないため家計を圧迫してしまいます。

投資の観点から見ると、円安は海外資産への投資コストを増加させます。つまり、同じ量の外貨を購入するためにより多くの円が必要となり、投資初期コストの増加を意味します。特に、新たに海外投資を始めようと考えている人にとっては大きな障害です。

さらに、円安は短期間に急激に進行することがあり、為替リスクが高まります。急激な通貨価値の変動は、短期的な投資戦略を持つ投資家へ予測不可能な損失をもたらす可能性があります。

そのため、円安のデメリットを適切に管理し、長期的な視点で賢明な投資判断を行うことが重要です。

3. 円安時に検討したい6つの投資・資産運用法

円安の時に実施したい投資・資産運用方法は以下の5つです。

  • 外貨預金
  • 外貨建投資信託
  • 外国債券へ投資
  • 外国保険へ投資
  • 外国株へ投資
  • FXで外貨運用

ローリスクな順番で5つの投資方法を紹介するので参考にしてみてください。

1.外貨預金

円安時に考慮すべき資産運用の1つが「外貨預金」です。外貨預金は、円を外貨に換えて預け入れることで、その通貨の金利を得る方法です。

円安の時期に外貨預金を行う最大のメリットは、円価値が低い時に外貨を購入し、将来的に円が回復した際に高い為替レートで円に戻すことによる為替差益の可能性にあります。加えて、米ドルやユーロなど主要な通貨では、日本の円預金に比べて高い金利を得られる場合が多く、金利収入の面でも魅力的です。

しかし、通貨の価値が変動するリスクがあるため、外貨に替える通貨の選定やタイミングが大切で、分散投資の原則を念頭に置くことが重要です。

2.外貨建投資信託

円安時に注目すべき資産運用方法に「外貨建投資信託」を購入する方法があります。外貨建投資信託を通じて、世界各国の株式や債券に広く分散して投資できるのが魅力です。

1つの通貨や商品に投資するよりも、資産を損失するリスクが比較的小さい運用法と言えるでしょう。

また、外貨建てのため、投資先の国の通貨が円に対して価値を高めれば、為替差益を享受できます。しかし、通貨価値の変動リスクや運用先の経済状況にも左右されるため、リスク管理には注意が必要です。投資対象や通貨の選定には慎重に行い、自身の投資目的やリスク許容度を考慮した上で投資しましょう。

3.外国債券へ投資

円安時における賢明な資産運用策の1つが、外国債券への投資です。外国債券に投資することで、外貨建ての利息収入を得るとともに、為替レートの変動から恩恵を受けられる可能性があります。

2024年2月現在では、日本以外の主要先進国では、政策金利を高く設定しているため、その国の国債を保有しているだけで安定した利子収入が得られます。例えば、アメリカ国債の場合、得られる利子は約4〜5%です。

特に、経済的に安定した国の政府や企業が発行する債券は、安定した収益源となることが期待できます。しかし、為替リスクや発行国の信用リスクを考慮する必要があるため、慎重な選択と分散投資を行うことが重要です。

4.外国保険(貯蓄型)へ投資

為替の世界は各国政府の通貨政策で動く要素も多く、正直将来を予測することは困難です。ただ、何かをする必要はあります。そこで日本人が安定的にリスクを抑えた運用で、時間を掛けることで、突然の円高などにも対応できるのが外国の貯蓄保険です。

外貨預金は期間が短く、外国投信、外国債券、あとの外国株式も自分自身で運用管理するのは意外と大変であると耳にします。忙しく仕事をしている人であれば尚更です。債券、投信、株式の割合を地合いに応じて柔軟に変更し、投資元本を確保しながら15年〜20年で2倍から2.5倍ほどのリターンとなるような設定となっています。

最短25ヶ月目から配当を受取るプランや、通貨変更可能なプランなど、海外で日本人が運用するのであれば、最初の運用としては貯蓄保険を推奨いたします。

5.外国株へ投資

円安が進行している時には、外国株への投資も選択肢の1つです。外国株に投資することで、世界各地の成長企業や業界を利用した収益機会を探ることができます。

特に、円安が進む中で、外貨建ての資産価値が相対的に増加するため、為替差益の可能性も期待できます。さらに、国際的な分散投資を行うことでリスクを軽減し、ポートフォリオの安定性を高めることが可能です。

ただし、会社の業績や市場の動向、為替の変動や地政学リスクを適切に管理する必要があります。

6.FXで外貨運用

円安時にFXで外貨運用を行うことは、為替レートの変動を利益に変える戦略の一つです。短期間でのレート変動を予測し、外貨を低い価格で購入して高い価格で売ることにより、差益を得ることが可能です。この方法は、為替市場の動きを正確に分析し、リスク管理を徹底する必要がありますが、円安を活かした高いリターンを目指せます。

また、金利差で収益を得る方法もあります。例えばアメリカの金利は5.5%で日本の金利が0.1%だとすると、その金利差は5.4%です。日本円のような金利の低い通貨を売って、アメリカドルのような金利の高い通貨を買えば、2通貨間の金利差からその差額を受け取ることができます。

また、レバレッジをかけて自分の保有する自己資金よりも大きな金額で運用できる方法もあります。ただしハイリスクな投資であるため、自己資金の管理は慎重に行わなければなりません。

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​​4.円安の時に資産運用する場合の2つのリスク

円安時に資産運用を行う場合、利益を期待できる一方でリスクも存在します。

  • 購入時よりも円高になり資産が目減りする
  • 円安の影響で他の通貨に交換する金額が高くなる

2つのリスクは、資産運用の成果を大きく左右する可能性があり、円安を活かした投資戦略を立てる上で重要なポイントです。具体的な影響と対処法を解説します。

購入時よりも円高になり資産が目減りする

円安時に外貨資産を購入し、その後円高に転じると、資産の価値が目減りするリスクがあります。例えば、外国株や外貨預金など現地の通貨で同じ価格であっても、円で換算した際の価値が目減りするため、実質的には損失が生じてしまうというものです。

このリスクを避けるためには、為替の動きを監視し、資産の分散や適切なヘッジ戦略を用いることが重要です。円高に転じる前に対策を講じることで、資産の価値を保護し、リスクを分散させることができます。

円安の影響で他の通貨に交換する金額が高くなる

円安が進むと、海外資産を購入する際に、他の通貨に交換する際のコストが増加します。特に海外投資や外貨預金を検討している投資家にとっては注意すべきポイントです。

たとえば、円安時に米ドルやユーロなどの外国通貨を購入するとなると、円高時より必要な円の量が増えてしまいます。これは同じ投資額でも少ない外貨しか得られず、期待されるリターンを得るのが難しくなる可能性があります。

円安のリスクを管理するためには、為替の動向を注視し、タイミングを見極めることも大切です。

5.海外での投資が初めての場合は専門家に相談しよう

今回は、一般論としての円安時投資を解説してきたが、何でもかんでも海外が良いわけではありません。昨今では海外投資を謳った詐欺なども横行しています。海外投資を始める際には、複数の情報源を通じて経済の動向をリサーチを行うことが大切です。

しかし、情報が溢れる中で適切な判断をすることは非常に難しく、特に運営会社リスク、為替リスクなどの問題は複雑で、初心者にとっては大きな壁となります。

投資、資産運用の目的を「増やすだけ」に視点があると、投資詐欺に引っかかりやすいものです。例えば教育資金用、老後の年金用、生活費の上乗せ資金用など、しっかりとした目的を定め、最低限度の資金計画はしておきましょう。

いま提案されているけど良くわからない、具体的に資金計画を立ててみたいなど、お困りの際には、専門家に相談することをおすすめします。専門家は、あなたの資産状況や経済状況に応じた最適なアドバイスを提供し、安心して投資を進めることができるようサポートしてもらいましょう。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
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