資産運用
【2026年版】日本円の紙くず化・ハイパーインフレ対策個人でできる資産防衛と海外での資産分散方法
世界的な金融不安や地政学リスクの高まりを受け、日本円の価値が将来的に下落する、いわゆる「日本円の紙くず化」や「日本円の暴落」の可能性を懸念する声が高まっています。世間で言われている「紙くず」は極端な表現かもしれません。しかし、2026年現在、歴史的な円安水準が続く中、万が一の事態に備えて、個人でできる資産防衛の方法を知っておくことは極めて重要です。 特に、日本でハイパーインフレが起こる可能性もゼロではありません。本記事では、ハイパーインフレの対策として、また円安からご自身の資産を防衛するための具体的な方法について、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から詳しく解説します。特に海外居住者の方はもちろん、日本にお住まいの個人の方にとっても有効な、海外資産への分散を含めたインフレ資産防衛の方法を学び、ご自身に合った運用方法を見つけましょう。 日本円が紙くずになる可能性とその対策 現在、世界は地政学リスクの高まりなどにより先行き不透明な状況が続いています。そのような世界情勢の中、日本経済に何かが起き、日本円の価値が暴落し、紙くず同然になるリスクは決してゼロとは言えません。 日本円が紙くずになる可能性:ハイパーインフレのリスクと歴史 歴史を振り返ると、1946年に日本では第二次世界大戦後のハイパーインフレ対策として預金封鎖が実施されました。これにより、銀行預金を自由に引き出せなくなり、国民の資産は実質的に差し押さえられたのです。このような状況では為替相場の変動も激しくなり、円の価値が急落することもあります。 ハイパーインフレは、なにも遠い国の話ではありません。 過去にはドイツやジンバブエ、近年では韓国、ギリシャ、キプロスなど、世界各国で経済破綻が起きています。経済が破綻すれば、為替市場は大きく混乱し、その国の通貨の信用は失墜します。 2026年現在、日本のインフレ率は2%前後で推移しており、直ちにハイパーインフレが起こる状況ではありません。しかし、専門家は「条件が重なれば、どの国でもハイパーインフレは起き得る」と警鐘を鳴らしています。その主な条件は以下の3つです。 現在の日本も、巨額の財政赤字を抱え、日本銀行が国債を大量に買い入れる状況が続いており、これらの条件と無関係とは言えません。 今後、何らかのきっかけで日本経済が大きなダメージを受け、ハイパーインフレが現実のものとなれば、私たちの生活に甚大な影響が及ぶでしょう。だからこそ、個人レベルでの対策が不可欠なのです。 なぜ今、個人での資産防衛と海外分散投資が不可欠な理由 特に、2023年7月の日銀によるYCC(イールドカーブ・コントロール)の柔軟化発表は、長期金利の上昇を事実上容認するものであり、市場では「事実上の利上げ」と受け止められました。この政策変更が、将来的にさらなる円安を招き、ハイパーインフレのリスクを高める可能性も指摘されているため、インフレに強い資産へ分散投資することは大切です。 以下では、海外在住の方だけでなく、国内居住の方でも実践できる具体的な資産防衛の方法を解説していきます。しかし、ただ利益を追求するだけでは不十分です。FPの視点から最も重要なのは、最終的にどの国でその資産を使うのかという『出口戦略』を明確にすることです。 日本円の価値下落に備えて資産を保全しても、最終的に手元に残せなければ意味がありません。注意点についてもしっかりと把握していきましょう。 個人でできるハイパーインフレ対策・資産防衛5選 ハイパーインフレや急激な円安からご自身の資産を守るためには、日本円以外の資産に分散させることが基本戦略となります。ここでは、個人で実践できる具体的な資産防衛の方法を5つ紹介します。 それぞれリスクやメリット・デメリットが異なるため、特徴をよく理解した上で、ご自身の資産状況やリスク許容度に合わせて組み合わせることが重要です。 1. 外貨預金:円安対策の基本(初心者向け) 外貨預金は、ハイパーインフレや円安に対する最も基本的な個人向け対策の一つです。日本円を米ドルやユーロといった海外の通貨に換えて預金することで、日本円の価値が下がった際のリスクを軽減できます。 メリット デメリット FPの視点から見ると、外貨預金は「攻め」の投資というよりは、「守り」の資産防衛と考えるべきです。多くのご相談者様が、為替の短期的な変動に一喜一憂してしまいがちですが、重要なのは長期的な視点で資産の一部を外貨に振り分けておくことです。例えば、給与の一部を毎月自動的にドルに換えて積み立てる「ドルコスト平均法」を活用すれば、為替リスクを平準化させることができます。 特に、シンガポールや香港など、金融ハブとして機能している国・地域では、有利な金利を提供する銀行が多く存在します。海外在住の方は、現地の銀行口座を積極的に活用するのも良いでしょう。 あわせて読みたい 円安の時に対策すべき投資とは?円安の時にすることや買うべきものをFPが解説 2. 金(ゴールド)投資:究極のインフレ対策(初心者〜上級者向け) 金(ゴールド)は、その希少性と普遍的な価値から「有事の金」と呼ばれ、歴史的にインフレや金融危機の際に価値を保全する安全資産とされてきました。ハイパーインフレのような極端な状況下では、通貨の価値が失われる一方で、金の価値はむしろ上昇する傾向があります。 メリット デメリット 2026年現在、世界的なインフレ懸念や地政学リスクの高まりから、金価格は歴史的な高値圏で推移しています。これは、多くの個人投資家や中央銀行が、資産防衛のために金をポートフォリオに組み入れていることの表れです。 個人が金に投資する方法としては、金地金や金貨といった現物を購入する方法のほか、証券会社を通じて手軽に売買できる「金ETF(上場投資信託)」や、毎月一定額を積み立てる「純金積立」などがあります。投資初心者の方でも始めやすい「純金積立」は、長期的な資産形成の手段としてFPの視点からもおすすめです。 あわせて読みたい 【2025年10月】金価格は5000ドル時代へ?「有事の金」が買えない時代の資産防衛術 3. 株式投資:インフレに強い企業への分散投資(中級者〜上級者向け) 株式投資は、インフレに強い資産防衛策の一つです。インフレ局面では、企業は製品やサービスの価格を値上げすることで、収益を維持・向上させることができます。特に、海外の優良企業の株式に投資することは、日本円の価値下落リスクをヘッジし、海外の経済成長の恩恵を受けるための有効な手段です。 メリット デメリット 株式投資でハイパーインフレに備えるには、特定の国や業種に集中投資するのではなく、グローバルに事業を展開し、安定した収益基盤を持つ企業に分散投資することが重要です。例えば、アメリカのS&P500に連動するインデックスファンドに投資すれば、世界経済を牽引する優良企業500社に手軽に分散投資できます。 4. 投資信託:手軽に始める海外資産分散(初心者〜中級者向け) 投資信託は、個人が少額から手軽に海外資産分散を始めるのに最適なツールです。1つの投資信託で、世界中の株式や債券などにまとめて投資できるため、ハイパーインフレ対策として非常に有効です。 メリット デメリット FPの視点からアドバイスすると、全世界の株式に投資する「オルカン(オール・カントリー)」のような投資信託をコア資産として長期で積み立てていくことが、最も着実なインフレ資産防衛の方法と言えるでしょう。これにより、特定の国の経済状況に左右されることなく、世界経済全体の成長を享受することが期待できます。 あわせて読みたい 海外資産運用の基礎セミナー 5. 海外の貯蓄型保険:税制メリットも活用(初級〜中級者向け) 海外の貯蓄型保険は、日本の商品よりも高い利回りが期待され、資産防衛と保障を両立可能な選択肢です。特に米ドル建ての終身保険などは、為替リスクを考慮しても、長期的に見れば日本円で資産を持つよりも有利になる可能性があります。 メリット デメリット…
海外保険に関するよくある質問 – 資産運用の考え方【基礎編③】
前回は運用商品におけるリスク・リターン図を見ていただきました。そして運用商品には『安全性』、『流動性』、『収益性』と3つの特性があり、万能なものはないとお話ししました。 今回は運用商品の大枠をカテゴリー分けして解説するので、参考にしてくださいね。 資産三分法の考え方 ファイナンシャルプランナーと資産についての話をすると『資産三分法』というキーワードが出てきます。 『資産三分法』とは資産を3つのカテゴリーに分け、リスク分散を図る考え方です。 3つのカテゴリーとは ①現金や預金②不動産(土地や建物、金、プラチナ)③有価証券(株や債券、投資信託)や保険 です。 この『資産三分法』を実行すれば、もしカテゴリーの一つが損をしても、ほかの二つでカバーできます。 『資産三分法』を日本の商品だけ組むと、当然国内商品のみのポートフォリオになります。しかし海外の情報が手に入りやすくなった現在では、国外の商品もポートフォリオに組み入れやすくなりました。 国内外の商品を合わせると『資産六分法』になるので、より堅固なポートフォリオが完成します。 ただ我々が住んでいる香港の不動産を購入するのは、現実的ではないかもしれません。 その代わり日本円を米ドルに変え、外貨を保有するのは簡単にできます。しかしせっかく外貨を保有していても、国内で預けていたらリスク分散としては実は『不十分』なんです。外貨は銀行の預金保護の対象にはなっておらず、もしもの時は資産が守られません。 外貨を保有するのであれば、海外の口座を利用するとよいでしょう。 金融商品の構成を知る では『資産三分法』をもう少し掘り下げて見ていきましょう。 皆さんが運用商品と呼んでいるものは、いわゆる金融商品のことだと思います。 金融商品とは銀行や証券会社、保険会社の三つの金融機関が販売してる商品のことです。最近では『iDeCo』や『積み立てNISA』も人気ですね。 この金融商品を嚙み砕いていくと、どんな運用結果を求めているのかにつながります。 上の図では金融商品を3つの運用型に分けた場合、どのような構成になっているのかを表しています。 投資するにあたって、商品の中身が分からなければ選びようがないですよね。お弁当箱に例えると、ご飯とおかずの種類は何が入っているのか、みたいな話です。 商品の中身次第で、将来どれくらいのパフォーマンスになるのかが変わってきます。積極的に運用したいのか、ある程度守りを固めたいのか、などの運用方針を考えた上で商品を選んでください。 だいたいの運用商品は商品の内容が記載されている目論見書があるので、読んでいただくとよいでしょう。 次回の記事でも、引き続き資産運用の考え方について解説していきます。着実に知識をつけていきましょうね。
海外保険に関するよくある質問 – 資産運用の考え方【基礎編①】
弊社はYouTubeチャンネルを開設しており、投資に関する動画をアップしています。参考にしていただき、勉強されている人もいるのではないでしょうか。 情報化社会になった現代では、投資に関する知識が簡単に手に入るようになりました。しかし情報量が多すぎるために、何からはじめればよいのか分からない人も多いです。 そこで個人的見解ではありますが、どのように資産運用をはじめていけばよいのか説明します。 質問 Q.資産運用を検討しています。『何から』はじめていけばいいですか? A.ご自身の家庭(家計)における資産(お金)を、3つの財布に分けましょう!そしてお金を目的別に分けることからはじめてください 資産運用を検討している人はご自身で稼いだ収入があったり、貯蓄してきたお金があったりすると思います。そのお金をどうすればよいのか分からないから、悩んでいるのではないでしょうか。 解決策としては財布を3つに分けてください。財布を3つ買って、それぞれにお金を分けるわけではありませんよ 笑 お金を使う用途に応じて、時間軸を3つに分けることが目的です。 時間軸とは では時間軸について具体的に解説していきます。 ・短期:日常的に使うお金目安としては2,3か月、余力を持たせたい人は1年(例:生活費、冠婚葬祭、突発的な費用など) ・中期:ある程度目的が決まっているお金目安としては数年、だいたい5年以内(例:旅行代、進学費用、車購入、マイホーム購入やリフォーム資金など) ・長期:目的が決まっていないお金目安としては10年、15年くらい(例:余剰資金) このように短期、中期、長期とある程度資産を分けてください。 目の前にあるお金(銀行口座残高)はただの数字です。 これらの数字をあなた自身がどの様に色分けしていくのか?今回のように時間を考慮しながら考えていくのか? ご自身の資産を管理(把握)することが資産運用の第一歩です。 今回の記事は資産運用の考え方の入り口部分について解説しました。とても簡単・シンプルな事なのですが、出来ていない人も多いです。 次回の記事では資産運用をはじめるにあたって必要な考え方を、もう少し具体的に述べていきます。
海外保険に関するよくある質問 – 資産運用の考え方【基礎編②】
前回の記事では資産運用をはじめる際、まずはご自身の資産を把握してください、という内容をお話ししました。 今回の記事では実際に資産運用をする場合、何を気にすればよいのかを解説します。 商品のリスク・リターン図 まずは下の図をご覧ください。 こちらは投資商品のリスクとリターンを表したものです。縦軸がリターン、横軸はリスクを示しています。 ローリスク・ローリターンの商品を見てみると、日本の預金や貯蓄保険が該当します。海外においても銀行預金の金利は低くおさえられており、なかなかお金が増えませんね。 図の右上に行くにつれて、リスクが高まる分リターンも期待できます。 ハイリスク・ハイリターン商品は暗号資産や商品先物取引などです。そのときの地合いによって損益が大きく変動します。 まずはリスクとリターンの相関関係を把握し、商品の特性を知ることが重要です。 運用商品の特性 すべての運用商品には、共通する3つの特性があります。 ・『安全性』:元本確保 投資した金額が減らないか ・『流動性』:換金性現金に換えやすいか ・『収益性』:利益率どのくらいお金が増えるか この3つの特性はすべて重要なので、海外保険に限らず投資・資産運用をする際はしっかり見ておいてください。 先ほど見ていただいた商品のリスク・リターン図と、運用商品の3つの特性をまとめたものが下の表です。 商品ごとに〇、△、×の3段階で評価しています。 見ていただくとお分かりになると思いますが、万能な商品はありません。どこかでリスクをとったり、収益性を落としたりする必要があります。 また各商品それぞれ、購入するタイミングによっても現在の資産評価が異なります。 たとえば暗号資産を底値付近で買っていた人と、高値圏で買っていた人では収益性に開きがありますよね。日本の預金も安全性を見れば◎をつけたい人もいるでしょう。しかしインフレや増税を考えると、円の価値が目減りしていくのでは?と、疑問に感じる人もいるかもしれません。 自分にとってどのように運用するのが適切なのか、上記運用商品の3つの特性を含めて考えていきましょう。 資産運用にあたって考えておくべき4つのポイント 資産運用をはじめる前に考えておくべきポイントは ①どれくらいの余裕資金があるのか?②どれくらい殖やしたいのか?③どれくらいのリスクがとれるのか?④どれくらいの時間を運用に充てられるのか? の4つです。 この4つの要素をおさえて、自分に向いている運用手法や投資商品を選ぶとよいでしょう。 次回の記事では、資産運用をはじめるにあたって必要な考え方をさらに踏み込んで解説していきます。
所得税を節税しながら年金準備もできる保険商品『QDAP』
日本における所得税の納税方法は毎月の給与から源泉徴収されています。自動的に引かれているので、意識していない方も多いのではないでしょうか。 一方、香港の所得税は1年分をまとめて納税します。1月が納税のタイミングなのですが、1年分まとめて払うのでかなりインパクトが大きいです。 この所得税を節税しつつ、年金準備もできる保険商品『QDAP』(Qualifying Deferred Annuity Policy)について、詳しく解説していきます。 QDAP導入の背景 QDAPが導入されてからまだ5年も経っていません。まだ新しい保険商品といえます。 QDAPが導入された理由、それは自主的な年金準備を促すためです。 では、なぜQDAPが導入されたのか、背景を見ていきましょう。 香港の平均寿命は世界でトップクラス 香港は世界的に見ても平均寿命が長い国です。日本と香港が、長寿国ランキングの1位2位を争っているニュースを見たことがある方もいるのではないでしょうか。 退職後には20年以上の生活が待っています。仕事を辞めたあとも長生きするため、生活のコストがかかるのです。 退職後にかかる生活コストが高すぎる 香港は生活コストが非常に高いことで知られており、特に不動産は「世界で最も高い」とまでいわれています。 日本だと家賃は給与の1/3までにおさえましょう、といわれていますが、香港だと平気で給与の半分以上払ってる方もいます。 生活コストの高さは家賃に限りません。食事代や生活用品などもかなり高いです。 たとえば、日本食を食べに居酒屋に行ったとします。 大衆的なお店でさえも、ひとり当たりのお会計が1万円をこえることも珍しくありません。 また、インフレが激しく、モノの値段はどんどん上がります。レストランで前回と同じ食事を注文しようとした際、半年前の価格よりも1割ぐらい値上がりしていることもザラにあります。 公的年金が日本よりも保障が薄い 香港は生活コストが高い割には、公的年金の保障が薄いです。 日本も公的年金の保証が薄く、このままだと老後の資金が足らないという試算を出しました。そこで、政府が個人の資産形成をうながすように、『NISA』や『iDeCo』のような制度を打ち出しています。 香港の保障は日本よりもさらに薄いです。 ある調査によると、退職後から一生を終えるまでにかかる生活コストは、数百万ドルといわれています。日本円に換算すると、おそらく5,000万円でも足りないかもしれません。 そのため、政府主導で個人に年金準備をうながしているのです。 QDAPの節税効果 実際にどれくらいの節税効果があるのか見ていきましょう。 最大HKD60,000の所得控除が受けられます。※MPF任意積立と合わせて上限HKD60,000 所得税の計算をする際は、さまざまな控除を含めます。たとえば、配偶者控除や扶養控除などがありますよね。 その控除の欄に『QDAP』があります。そこで最大HKD60,000の控除が得られるのです。 控除の金額は分かったけど、節税額はどれくらいなのか気になりますよね。 香港では所得税の計算方法は2種類あるのですが、ここでは一般的な累進税率を使います。この累進税率は2%から最大17%で計算される方法です。 最高税率の17%で計算した場合、 所得控除 所得税率 節税額HKD60,000 × 17% = HKD10,200 となります。 結構大きな節税額ですよね。 QDAPの豆知識 最後にQDAPの豆知識や注意点をお伝えします。 ①QDAPとして認められた年金保険のみ節税可能 香港では年金保険とうたっている保険商品はたくさんあります。ただ、QDAPとして認められている商品は半分もありません。 つまり、すべての年金保険が節税できるわけではないのです。 QDAPとして認められている商品のパンフレットには このロゴがついています。 節税をする場合は、必ずQDAPのロゴが付いている商品を選びましょう。 ②加入タイミングに注意 香港の給与申告の対象期間は、毎年4月から翌年の3月末と決められています。 仮に2021年4月から2022年3月の給与申告期間で所得控除したい場合は、2022年3月までに保険成立させなければなりません。 つまり『2月から3月上旬には申込み手続きを実施』しておく必要があります。 もし4月以降に加入すると、次回の対象期間での申告になるので注意してください。…
円高・円安とは?仕組みをわかりやすく図解、小学生・中学生にも【2026年】
為替という言葉にどんなイメージを持っていますか?昨今のニュースで「円安ドル高とは何?」「いくらから円安というの?」など、円高や円安に関する疑問に思う方も多いと思います。 また「難しそう」や「よくわからない」などの苦手意識をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、円高と円安の仕組みについて、りんごを例に小学生や中学生にもわかりやすく解説します。難しい内容ではありませんので、この記事を読めば、円高と円安の違いや覚え方、それぞれのメリット・デメリットについての理解が深まるはずです。 円高・円安の仕組みをわかりやすく解説 まずは、円高・円安とはどのような状態なのか、その基本的な仕組みからわかりやすく解説します。覚え方として、1ドル100円の商品を例に見ていきましょう。 1ドル100円の商品が1ドル110円になった状態を「円安」、1ドル90円になった状態を「円高」といいます。この基本を理解すれば、円高と円安の違いが簡単にイメージできるようになります。 しかし、為替が苦手な方は「100円が110円になったのに、なぜ円安なの?」と疑問に思うかもしれません。これはドルを基準に考えているため難しく感じるのです。円を基準に、身近なりんごを例にして考えてみましょう。 円安とは:仕組みと考え方 1個100円のりんごが、1個110円に値上がりしたとします。この状態が円安です。 りんごの値段が高くなった、つまり、りんごを買うためにより多くのお金(日本円)が必要になったということです。これは、日本円の価値が相対的に安くなったことを意味するため「円安」といいます。 これをドルに戻して考えると、1ドルを買うために100円で済んでいたのが、110円必要になった状態です。つまり、ドルの価値が高くなり、円の価値が安くなったわけです。 「いくらからが円安」という明確な定義はなく、あくまで相対的に円の価値が下がった状態を指します。 円高とは:仕組みと考え方 逆に、1個100円のりんごが90円に値下がりした状態が円高です。 今度は、りんごをより少ないお金(日本円)で買えるようになりました。これは、日本円の価値が相対的に高くなったことを意味するため「円高」といいます。 ドルに戻して考えると、1ドルを買うのに100円必要だったのが、90円で済むようになった状態です。ドルの価値が安くなり、円の価値が高くなったわけです。この状況は、海外から商品を輸入する企業にとっては有利に働きますが、逆に商品を輸出する企業にとっては、海外での価格競争が厳しくなる要因にもなります。 円高・円安が起こる理由(なぜ) では、なぜ円高や円安は起こるのでしょうか。その仕組みは、日本円を買いたい人と売りたい人のバランス、つまり需要と供給の関係で決まります。 2026年現在も、主に日米の金利差を背景とした円安基調が続いています。このように、金利や貿易、投資家の動向など、様々な要因が複雑に絡み合って為替レートは日々変動しているのです。 円高・円安の覚え方:小学生・中学生向け解説 円高と円安、どちらがお得なのか混乱してしまうこともありますよね。特に海外旅行や輸入品の買い物をするときに関わってきます。ここでは、小学生や中学生にもわかりやすい覚え方を紹介します。 日本から海外旅行に行くときはどちらがいいのか 日本に住んでいる人が海外旅行に行く場合、円高の方がお得です。 例えば、ハワイで1,000ドルのブランドバッグを買うとします。 円高の時の方が、同じドル建ての商品をより少ない日本円で買えるため、海外での買い物や食事がお得になります。 逆に、海外から日本へ来る旅行者にとっては、自国通貨の価値が高くなる円安の方が、日本での旅行をお得に楽しめます。 円安になるとどうなるのか 円安が進むと、私たちの生活にはどのような影響があるのでしょうか。最も身近な影響は、輸入品価格の上昇、つまり「値上げ」です。 円安が輸出入に与える影響 国内の消費者にとっては輸入品の値上げによるデメリットが強調されがちです。しかし、ビジネスにおいてはメリットもあり、企業で働く人にとっては売上や利益が増加する場合もあります。円安によって輸出入にどのような影響があるのか確認しましょう。 輸入への影響 円安は、海外から商品を輸入する際に支払う円の金額が増えることを意味します。例えば、スーパーでよく見かける輸入果物やワイン、小麦粉などの原材料の価格が上がります。日本は食料品やエネルギーの多くを輸入に頼っているため、円安は光熱費や食費の上昇に直結し、家計の負担を増やす要因です。 輸出への影響 一方で、円安は日本の輸出企業にとっては追い風となります。海外で日本の製品(例えば自動車)を売る際、ドル建ての価格を下げても、円での手取り額は変わらないか、むしろ増えるため、価格競争力が高まり、売上や利益の増加につながります。 円安の対策はあるのか 為替レートは個人でコントロールできるものではありません。しかし、円安による資産価値の目減りに備える対策は可能です。 FPの視点から最もおすすめなのは、資産の一部を米ドルなどの外貨で保有することです。日本円だけでなく、価値が上がっている通貨をバランス良く持つことで、円安のリスクを軽減できます。海外積立投資や外貨預金、FXなど、様々な方法で外貨を保有することが可能です。 あわせて読みたい 海外駐在・赴任者のための資産運用術を紹介|NISAやおすすめの… NISAは円安、円高どっちがお得? 海外の株式や投資信託に投資するNISA(ニーサ)は、円安と円高、どちらのタイミングで始めるのがお得なのでしょうか? 結論から言うと、円高の時に始める方が有利です。なぜなら、円の価値が高い(円高)時に海外の資産(株や投資信託)を買うと、同じ金額でもより多くの口数を購入できるからです。 逆に円安の時は、海外資産の価格が円建てで割高になるため、購入コストが増えてしまいます。これは、お小遣いで海外のお菓子を買うとき、円の価値が高い方がたくさん買えるのと同じ理屈です。 ただし、為替のタイミングを完璧に予測することはプロでも困難です。そのため、NISAのような長期的な資産形成では、タイミングを計るよりも、定期的に一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」を活用し、購入価格を平準化することが有効な戦略となります。 あわせて読みたい: 海外赴任後も新NISA口座は継続可能?非居住者・海外赴任者向けに解説 まとめ 今回は、円高と円安の仕組みや覚え方、私たちの生活への影響について、わかりやすく解説しました。 為替の仕組みは、海外での資産運用や将来の資産形成を考える上で非常に重要です。この記事を参考に、円高・円安への理解を深め、ご自身の資産運用に役立てていただければ幸いです。 Insurance110では、海外在住の日本人向けに、資産運用に関する無料のオンラインセミナーを開催しています。円安やインフレに備えるための具体的な方法など、お金のプロであるファイナンシャルプランナーがわかりやすく解説しますので、ぜひお気軽にご参加ください。
海外保険に関するよくある質問 – 第12弾 –
お客様から実際に相談をお受けした海外保険に関して解説していきます。 今回は海外貯蓄保険の手数料についてのご相談をピックアップしました。 質問 Q.海外貯蓄保険を検討しているのですが、 保険料以外の手数料はどんな費用がありますか? A.基本ありません。 その商品として決定された保険料以外の費用はありません。 厳密にいえば保険料を支払う時の振込み手数料や、満期や解約を迎えお金を受取る時の振込み手数料、着金手数料はご契約者の負担となります。 近年、銀行が投資信託のようなファンド系の商品を紹介する機会が増えています。 特に新型コロナウイルスが蔓延してからは、インターネットで投資の情報が多く見られるようになったため、コスト面が気になる方が増えているようです。 海外保険において支払う保険料以外にお客様が負担する手数料はあるのか?というご質問ですが答えはございません。 加入者の性別や年齢等で決められた保険料をお支払いする以外、運用中にかかる費用はないと考えていただければよいでしょう。 契約者の負担になる費用は、保険商品の満期や解約時にお金を受け取る際の振込み手数料や着金手数料です。出口部分には費用がかかると覚えておいてくださいね。 もしほかに高い費用がかかるのであれば、内容を確認しておきましょう。 なぜコストがかかるのかを聞いたうえで、商品を購入する判断材料にしていただければ安心ですね!
海外保険に関するよくある質問 – 第11弾 –
お客様から実際に相談をお受けした海外保険に関して解説していきます。 今回は海外貯蓄保険のリスクについてのご相談をピックアップしました。 質問 Q.海外貯蓄保険を検討しているのですが、リスク(デメリット)はありますか? A.はい、あります。 このあたりの話は皆さんの気になるポイントなのではないでしょうか。 海外貯蓄保険において注意すべきポイントなどをご紹介します。 海外貯蓄保険のリスクとは リスクは海外保険だからではなく、世の中に存在する運用商品(預貯金含む)全てで存在します。 銀行預金も運用商品にあたるのか、と思われる方もいらっしゃるかと思います。銀行にご自身の大切な資産を預けていますので、リスクが存在していると考えられるでしょう。 通常言われているリスクは以下の4種類があります。 価格、金利変動リスク:そのものの値動き、金利変動によるリスク 信用リスク :投資先の会社や団体の状態が悪くなるリスク カントリーリスク :国の政治、経済、社会情勢によるリスク 為替リスク :為替相場の変動によってうけるリスク たとえば前述の銀行預金は信用リスクに該当します。カンパニーリスクとも言い換えられますが、金融機関が未来永劫存在する保証はどこにもありません。 それではリスクについて順に見ていきましょう。 資産運用における一番のリスクは価格や金利変動です。 ご自身が購入した運用商品は価格が変動するため、想定通りにいかないことは珍しくありません。 ある程度の利回りを約束している商品もありますが、当初のプラスの部分が『良くも・悪くも』見込み通りにいかないこともあるので覚えておくとよいでしょう。 2つ目は信用リスクです。 ご自身が大切な資産を預けていた銀行や証券、保険会社などは業績が悪化する可能性があります。最悪の場合、破綻してしまう可能性もゼロではありません。 セーフティーネットとして、金融機関や国ごとに破たんを保護する機構があります。 日本の契約者保護機構では責任準備金の90%までは原則補償されると表現されていますが、確実に守ってくれるかどうかは・・・正直わかりません。 香港には監督官庁はありますが、解約返戻金を補填してくれる場所はないといわれています。 そのあたりも含めて、どの金融機関に預けるのかを判断していかなければなりません。 3つ目はカントリーリスクです。 預ける金融機関先の国がデフォルトするかもしれないリスクを指します。 最後に為替リスクです。 自国通貨でその国の金融商品を買った場合、入り口では為替リスクは考えなくてよいと思います。しかし、運用の出口では、どの国で生活しているか?という違いで運用された資金が為替の変動の影響を受けるかもしれません。 このようなリスクは保険や銀行、証券などで取り扱っている運用商品含め、様々な投資商品にも該当します。それぞれにおいて、リスクを判断した上で商品を購入するかどうかを決めていただくのがよいでしょう。 海外貯蓄保険のデメリットとは 海外の貯蓄型の商品を検討する際に、特に注意していただきたいポイントをデメリットとして3つ挙げました。 掛け捨て保険と比較して保険料が割高 流動性に乏しい 途中解約で元本割れする可能性がある ひとつ目の掛け捨て保険と比較して保険料が割高な点について解説します。 貯蓄型商品の中で、海外保険を選択すると、大なり小なり「保障部分」が付加されています。 全部保障だけという保険がいわゆる「掛け捨て保険」と言われているわけですが、万が一の保険要素の部分だけを見ると、安く高い保障を購入することが可能です。 ですが、海外で貯蓄型のプランを選択するということは『保障』目線で考えた場合、掛け捨てよりも、明らかに貯蓄型の保険の方が保障に対する保険料が割高に設定されています。 とは言え、お支払い頂いている保険料の内訳としては、お金が貯まる要素の比重が大きいため、結果として支払う保険料も高くなる。つまり保障目線で考えるとデメリットのひとつといえるのではないでしょうか。 次に、赤文字で書いてある 流動性に乏しい 途中解約で元本割れする可能性がある については、図解でご説明します。 左側は預貯金、右側は貯蓄保険の図解です。 両方とも同じように毎月・毎年お金を積み上げていくと、オレンジで示した貯蓄金額が右肩上がりになります。 一見同じように見える図解ですが、お金が貯まっていく要素は異なるものです。 銀行預金で積み立てする場合、預けていた現金分はいつでも引き出せます。一方の保険商品はクーリングオフ期間が過ぎたあと、必ず数年間は元本割れの期間が発生します。 元本割れの期間を青色の点線で示しました。 ご覧頂くと分かるように、契約当初から一定期間は、お支払い頂く金額より下に青色の点線は推移しています。その下に推移している期間は、仮に途中解約してしまった場合、投資元本(お支払いいただいた保険料総額)を割る。つまり元本割れの期間となっていまいます。 ですが、仮に積立期間中にご契約者様が亡くなった場合、必要な手続きの上で保険料を支払った分は保険金として返金してくれますのでご安心ください。…
【海外保険紹介】AIA香港 Admire Life2
今回の記事はAIA香港のおすすめプランである『Admire Life2』をご紹介します。ちなみに私も購入している商品のひとつです。 目次 AIA香港とは AIA香港は香港の保険会社です。日本人で知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ・歴史 1919年 創業。当初は中国の上海に本社を置き、事業展開を開始。 1945年 上海から撤退し、ニューヨークに本社を移動。以降、American International Group(AIA)の子会社となる。 2008年 金融危機により、AIGから独立 2011年 香港証券取引所に上場 ・格付け S&PでAA-(非常に強い) MoodysでAa3(非常に優れている) と高い評価がつけられています。 香港ローカル及び世界でも安定した保険会社といえるでしょう。 アジアの金融大国といわれている香港やシンガポールの2大拠点でビジネスを展開しています。 2021年のニュースでは中国の13億人マーケットに参入する動きをみせています。日本でいうゆうちょ銀行やかんぽ生命あたりの株式を買いこんでおり、新型コロナウイルスが終息したあとの展開を狙っているようです。 AIA香港については過去記事でも解説しています。こちらも参考にしてくださいね。 Admire Life2の特徴 以前の動画では『Simply Love Encore 5』という保険商品をご紹介しました。 『Simply Love Encore 5』は資産運用に特化した商品だったのですが、今回の『Admire Life2』は死亡保障付きの運用を兼ねた中長期の終身保険です。 貯蓄をしたいけど死亡保障もつけたい方におすすめの商品になっています。 変動要素の少ない債券運用(60~80%)と変動要素の大きい株式運用(20~40%)を最適化して分配。 バランスのよい運用を行いつつ、万が一のときはご家族のための死亡保険金を確保します。攻めも守りも高いレベルで備えられる商品です。 AIA香港の『Simply Love Encore 5』は過去記事でも解説しています。 商品概要と購入対象者は 商品概要は以下のとおりです。 運用通貨:USD(米ドル)/HKD(香港ドル)支払い期間:一時払い/5年/10年/18年/25年運用可能期間:終身加入年齢:生後15日~75歳 香港在住の日本人で帰任や帰国、異動までにまだ時間の余裕がある方や、ずっと居住予定の方。保障として死亡保険金があるので健康な方(場合によっては健康診断が必要になります)などが購入対象になります。 一度大きな病気に罹った方は『Simply Love Encore 5』や、死亡保険金がついていない貯蓄に特化した商品を選ばれるのがよいでしょう。 シミュレーション表(一時払い) 条件を以下に設定した場合、どのような保障内容になるのかシミュレーションしました。 死亡保険金のUSD100,000を受け取るためにはいくら払わないといけないのでしょうか。 『Total Premiums Paid』はUSD50,665です。つまりUSD50,665を支払えば、死亡保険金がUSD100,000受け取れます。 シミュレーション表を見ていきましょう。 赤枠は解約返戻金です。保険契約者に対して払い戻されるお金を指します。 青枠は死亡保険金です。万が一、保険契約者が亡くなったときに家族が受け取るお金を指します。…
香港で金(ゴールド)を買うと本当にお得?相場・購入方法・売却ルールをFPが徹底解説|2026年版
「香港では消費税がかからないから、金を買うとお得らしい」そんな話を聞いたことはありませんか?確かに、日本の消費税10%分がまるまる浮くのは大きなメリットです。しかし、香港での金投資には購入方法や持ち帰りルール、売却時の税制など、知っておかないと損をするポイントが多数あります。本記事では、実際に香港で金を購入した体験をもとに、2026年現在の金相場や購入の流れ、日本への持ち込みルールまでをFPの視点から解説します。 この記事でわかること 香港でゴールドを購入、売買するとお得なのか? この記事はさまざまな国の方が見られているかと思いますが、香港でゴールドを購入・売却をするとお得なのかを解説していきます。 購入時のお得ポイント 金の相場は世界共通で、ロンドン金市場(LBMA)が基準となる国際価格で取引されています。つまり、香港で買っても日本で買っても金そのものの価格は同じです。違いが出るのは「消費税」と「取引手数料(スプレッド)」の部分です。2026年3月時点で金の国際価格は1トロイオンス(約31.1g)あたり約3,000ドル前後で推移しています。1gあたりに換算すると約96ドル(約14,500円)が目安です。香港で購入する場合、この金額に消費税がかからないため、日本で購入するより約10%(1gあたり約1,450円)お得になる計算です。 売却時のお得ポイント 香港で購入した金を売却する方法は主に2つあります。1つ目は香港の銀行や貴金属店で売却する方法。この場合、香港にはキャピタルゲイン税がないため、値上がり益に対する課税はありません。2つ目は日本に持ち帰って売却する方法。日本で売却した場合、利益は「譲渡所得」として課税対象となりますが、保有期間が5年を超えると長期譲渡所得として税負担が軽減されます。FPの視点から言えば、短期の売却益を狙うよりも、長期保有による資産防衛の手段として金を活用する方が、税制面でも有利です。 1gあたりの金価格が買う時と売る時に同じであれば、金価格が香港で金を購入し日本で売却すると、消費税分が儲かりそうな気がしますよね。同じ商品の価格差を利用して利ざやを得ることをアービトラージ(裁定取引)といいます。 このアービトラージは儲かりそうな気がしますが、出入国の際に申告が必要です。日本での売却時に逮捕されないように申告は確実にしてください。 金の売買をする際には法律を遵守しないと悲しいことに これら2つは法律上問題ありません。 しかし、国をまたいで取引をするときはルールが異なる場合がありますので、注意してください。 2017年当時、話題になったニュースをご紹介します。CAがバッグの中に金塊を入れて密輸していた疑いで逮捕されました。当時は私の周りでも日本の消費税分の差額が儲かるよ、という話を聞く機会が多かったです。 しかし、やってはいけないことをやるのはよくありません。このときは金の持ち込みを申告をしていませんでした。もちろん、法律にしてがっているのであれば問題ありません。 日本の税関公式サイトによると、金の地金(純度90%以上)の重量が1キロを超える場合は、持ち出し・持ち込みに関わらず事前申告が必要で、消費税が課税されます。申告をしないと法律違反とみなされ、5年以下の懲役もしくは500万円以下の刑罰を科せられる可能性があります。 逮捕者は香港の方だったので、日本のルールを知らなかったのかもしれません。しかしたら、第三者に「大丈夫」とそそのかされた可能性もあるでしょう。 香港での金投資、今は買い時なのか? 「金を買うなら今なのか?」これは多くのご相談者様からいただく質問です。結論から言えば、金は「買い時を狙う」よりも「資産の一部として常に持っておく」ものです。 2025年10月に金価格は歴史的な最高値を更新しました。背景には地政学リスクの高まりや各国中央銀行の金買い増し、そしてインフレ懸念です。過去20年の騰落率を見ると、金は年平均8〜10%のリターンを記録しており、株式市場が大きく下落した2008年(リーマンショック)や2020年(コロナショック)にも価値を維持しています。 ただし、金は配当や利息を生みません。値上がり益のみが収益源であるため、全資産を金に集中させるのはリスクがあります。FPの視点では、ポートフォリオの5〜15%を金で保有し、残りを貯蓄型保険や株式で運用するバランスが推奨です。 日本に金を持ち込む際のルールをご紹介 この記事では金を香港でどうやって買うのか、という内容をしているのですが、最終的な出口をどうすればよいのか、という点もお伝えしなければいけません。 日本の税関は、金密輸に対する厳格な警告を発しています。知らなかったでは済まされないので、ここで基本的なルールを知っておきましょう。 日本に金を持ち込む際の基本ルール 金の地金(純度90%以上)の重量が1キロを超える場合は、持ち出し・持ち込みに関わらず事前申告が必要で、消費税が課税されます。 申告をしないと法律違反とみなされ、5年以下の懲役もしくは500万円以下の刑罰を科せられる可能性があります。 消費税を払わなくてもよい上限は 上記のルールの例外として、免税範囲である20万円以下の金であれば非課税での持ち込みが可能です。しかし、ルールはいつ変更されてもおかしくありません。 さらに仮に最大20万円で消費税分10%で得する金額は2万円です。為替や金価格の変動、手数料などを考慮すると、へたに策を練るよりも旅行をしっかり楽しんだ方がよいでしょう。 密輸はダメです。非課税枠についても2026年3月現在の確認できたルールをご紹介しました。ルールは変更するものなので、事前に確認しておきましょう。 現物金を購入する流れとは 私は香港で金の購入を行いました。 現物の金はハンセン銀行や周大福のような金取り扱い企業で購入可能です。また、ペーパーの金についてはHSBC銀行ほか証券口座にて取引ができます。 今回はハンセン銀行本店に行ってみました 実際にハンセン銀行で金を購入した様子をお伝えします。 ハンセン銀行本店は香港駅からすこし出たところに位置しています。正面玄関から入り地下2階まで下りていくと、順番待ちのチケットをとる場所にでました。 こちらの『黄金売買』のパネルを押すと番号札が発券されるので、しばらく待ちます。だいたい20分ほどで呼ばれたため、カウンターに行きました。しかし、ここで事前に入手していた情報と異なる事実が判明します。 金を購入するにあたってブログなどの情報を参考にしていました。この参考にしていたブログなどは2020年の記事によると、現金と身分証をもっていればハンセン銀行の口座を開設していなくても金の購入が可能と書かれていたのです。 しかし、金の購入にあたっては口座保有が必須となっていました。 私は言語に若干の不安があったので、香港の友人を連れていたのですが、その友人がハンセン銀行の口座保有者でした。なんとか1オンスのオーストラリアカンガルーコインを無事に購入できました。 もし過去の情報を参考にして金の購入を考えている方は、情報が変わっている可能性があります。金の購入の際はハンセン銀行の口座を持っている方と一緒に行くか、自分がハンセン銀行の口座を保有するなどしておくとよいでしょう。 金の購入に条件があったのは、おそらくマネーロンダリング対策の一環であるのかもしれません。誰が金を購入したのかを把握しておくための対策のひとつとも考えられます。 金を購入した感想 見た目は小さいのですが、持ってみると重量感があります。現物金を入手できたことがうれしく思えました。 今回は1オンスのオーストラリアカンガルーコインを購入したのですが、他にもハンセン銀行のロゴが入ったゴールドバーやコインの大きさが異なるものなどがあります。 金は装飾品としての価値があるため、べたべたと触るのはやめた方がよいでしょう。傷がつくと価値が下がる可能性があるので注意してください。 以上で金三部作を終わりたいと思います。もしご不明点などがありましたら、お気軽にお問い合わせいただけたらと存じます。

