【2025年1月1日施行】電子タバコの規制に踏み切ったベトナム|海外金融業界の時事ニュースを解説
ベトナムで電子タバコの禁止が可決 近年、日本でも急速に普及が進んでいる電子タバコですが、2024年11月30日、ベトナム政府は2025年から電子タバコと加熱式タバコを全面的に禁止することを決めました。ダオ・ホン・ラン保健相は国会で、ベトナムにおける電子タバコ・加熱式タバコの喫煙率が、2015年は0.2%だったところから2020年には3.6%にまで急増していると説明しました。 このうち15~24歳の若い世代の割合が最も高く、特に青少年の健康リスクが非常に高まっているとしています。この決議案は、若者世代を電子タバコの悪影響から守るため、出席議員の96%が賛成して可決しました。これにより今後ベトナム政府は、電子タバコと加熱式タバコの生産・販売・輸入・保管・輸送・使用を禁じる具体的な措置を講じていくことになります。 喫煙大国ベトナム ベトナムは他の国と比べるとタバコ関連の規制が比較的緩く、街中や飲食店など公共の場所で喫煙している人たちの姿を日常的に目にします。喫煙率が下がらない要因は、タバコ税が他国と比較して低いことに加え、ベトナムの好調な経済成長によって国民の平均所得が年々向上する中で、タバコが安く買えてしまうことが理由にあるといわれています。 また、ベトナム国内ではタバコはどこでも販売されていて、10代でも簡単に手に入れることが出来ます。最近は電子タバコや加熱式タバコが大人気で、若者がファッション感覚で気軽に喫煙をはじめる傾向があり、特に学生の間で急速に普及しています。 実は、ベトナム政府はこれまで、喫煙率を下げて国民健康を保護するために、長らく禁煙政策を実施してきた歴史があります。2004年には「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」に批准し、2013年には「たばこの害予防法」も施行されました。 また、2023年5月にはファム・ミン・チン首相が、電子タバコや加熱式タバコ、シーシャなどの新型タバコの使用防止に向けた規制策定を指示し、職場や飲食店での受動喫煙の減少を目指す「2030年までのタバコ害の予防と制御に関する国家戦略」が策定されました。 ベトナム政府の努力によって、2010年に47%だった喫煙率が、2021年には41%まで下がりました。しかし、世界的に見れるとベトナムは依然として喫煙率がもっとも高い国の1つであり、2024年現在の男性の喫煙率は38.9%と高止まりしています。電子タバコや加熱式タバコの規制について、適切な処置を続けなければ、ベトナム国民の健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。 電子タバコに関する世界的な風潮 日本では、ここ数年で電子タバコや加熱式タバコが一気に広まりました。一方で、海外には電子タバコを規制している国が多くあります。その代表的な国が、日本人も多く訪れるタイです。 タイでは商務省から2014年12月27日に電子タバコ禁止条例が発令されており、電子タバコの使用や持ち込みが禁止されています。もし違反した場合は、最高で10年の懲役または50万バーツの罰金のいずれかが科せられます。 実際に、電子タバコを使用した日本人が逮捕されたケースもあります。また台湾でも2023年3月に「煙害防制法」が施行され、電子タバコの使用や製造、販売、輸入、広告などが全面的に禁止され、持ち込みも認められなくなりました。隠して持ち込んだ場合、厳しいペナルティが適用されます。同じくシンガポール、ブラジル、パラオなども、電子タバコの持ち込みを使用も禁止としています。EUは国ごとに異なりますが、多くの国では規制の対象として販売する場合、許可を得る必要があります。 アメリカでは従来のタバコと同様、多くの州で未成年者への使用、販売や公共の場所での使用を禁止としています。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどでは、ニコチンを含む電子タバコは、医薬品とみなされて規制されています。このように、現在は電子タバコの持ち込みや使用については世界各国で規制されています。海外旅行や出張で事前に調べずに持ち込んだり使用したりすると、罰金や逮捕のリスクもあるため注意が必要です。 今後の法規制の流れ 世界保健機関(WHO)は、肺がんの90%、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の75%は、タバコが原因であるとしています。さらに、電子タバコや加熱式タバコの有害性にも触れ、これらはニコチン数値が高く中毒性があり、肺がんなどの深刻な病気の要因になる可能性があると警告しています。ベトナムでは、毎年4万人がタバコを原因とする疾患で死亡しています。 専門家は、電子タバコの使用や、レストランやバーなど混雑した場所での受動喫煙によって、若い世代の間でニコチン中毒を引き起こす可能性があると警告しています。今回のベトナム政府の決定は、喫煙に対する健康被害やリスクに対して積極的に措置を講じて、喫煙率を下げることが目的です。 世界中でタバコに関する規制が強化される中、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長も、このベトナムの大きな決定を称賛しています。今回の決議に基づいて、ベトナムでは電子タバコと加熱式タバコの禁止措置が本格的に施行されることになります。電子タバコや加熱式タバコの持ち込み自体が処罰対象となることも考えられますので、ベトナムを訪れる予定のある方は、常に最新の状況を確認するようにしましょう。
ベトナムの外国人投資家の資金準備義務撤廃|海外金融業界の時事ニュースを解説
2024年9月、ベトナム財務省は2024年11月2日から、株式投資に関する規制を撤廃することを発表しました。これまでは、外国人がベトナム国内の株を購入する際、購入前に必要な資金を国内口座に全額移動することが義務づけられていましたが、これを撤廃するというものです。今回の法改正は投資家やベトナムの株式市場にどのように影響を与えるのでしょうか。ベトナム市場の現状と合わせて解説します。 ベトナム市場の現状 高い経済成長率 ベトナムのGDP成長率は、毎年6〜8%と高い数値で推移しています。高い水準で経済成長が続く理由のひとつは、人口ボーナス期であることです。「人口ボーナス期」は総人口に占める生産年齢人口の比率が高い期間のことで、ベトナムでは2040年頃までこの人口ボーナス期が続く見通しです。今回の経済成長を背景に、株や債券などの証券市場への投資に関心を示す外国人投資家が増加しており、過去30年間のGDP成長率の平均が0.8%ほどしかない日本と比べると、ベトナムでは遥かに高いリターンが期待できるのです。 株式市場の発展に余地がある 現在のベトナム株式の時価総額は14兆円程度と小さく、まだまだ発展の余地が大きい株式市場と考えられています。今後、発効される環太平洋パートナーシップ、いわゆるTPP協定に加盟している11ヵ国の中で、ベトナムは1人当たりGDPが飛び抜けて低い国です。TPPによってベトナムへ労働集約として産業の需要が高まり、経済的に大きな恩恵をもたらすと考えられています。TPP以外にも、ベトナムは、2020年にEUベトナム自由貿易協定、東アジア地域包括的経済連携など、大型協定を相次いで発効し、貿易の自由化を促進しています。 ベトナムと米国との関係 9月に米国のバイデン大統領がベトナムを訪問し、米国との外交関係を2段階アップグレードし、最高位の「包括的戦略的パートナーシップ」となったことが話題となりました。ベトナムが中国やロシアと同様に世界で数少ない社会主義国家であることをふまえれば、これは非常に重要な出来事です。しかし、ベトナムは社会主義国家ながら歴史的に中国と対立してきました。昨今、米中の対立が深まる中で、米国はベトナムを対中戦略に重要な国家だと捉えているのです。 もともとベトナムは、コストを抑えたうえで若く優秀な人材が多いことや経済成長性などから、大企業などの事業展開先として注目されてきました。米中貿易戦争が激化する中、ベトナムを中国に代わる半導体サプライチェーンの一部と見立てて、米国企業の工場の進出が始まっています。さらに、人件費の上昇を背景に中国においても、グローバル企業の生産拠点の移転を模索する動きもあり、ベトナムへの生産工場の移転を加速させています。米国の政治的な動きはベトナムの経済を押し上げ、「ポストチャイナ」の有力国として存在感を高めています。 日本とベトナムの関係 2023年に、日本とベトナムは外交関係樹立50周年を迎えました。これまで日本とベトナムは、政治や外交、経済、文化など、さまざまな分野で戦略的パートナーシップを築いてきました。日本には高度な技術、資金力、ガバナンス、ベトナムにはコストを抑えた若くて優秀な労働力、成長する国内市場といった、相互に補完できる分野が多くあります。日本とベトナムの関係は、今後も貿易や投資、経済連携協定などをきっかけにますます良好に深まっていくと予想されています。 株式市場の規制撤廃による影響 今回のベトナム当局による株式市場規制の撤廃の発表は、国内株式市場の信頼性を向上して底上げし、外国の投資を呼び込みたいというベトナム政府の思惑があります。外国人がベトナム国内の株を購入する際に、資金を国内口座に全額移動しなければならないという規制は、これまで長い間ホーチミン証券取引所の地位向上を妨げてきました。MSCIとFTSEが算出している指数でも、ベトナム市場は新興市場よりも未成熟なフロンティア市場に分類されています。 これまでの制度では、経済が成長しても株価が上昇しにくく、世界の景気が後退した際は、新興市場よりも激しく売られやすいため、海外の機関投資家は本格的に投資ができない状態でした。そのため、多くの外国のファンドや資産家などが、ベトナム株への投資に消極的だったのです。 ベトナム財務省の通達によれば、今回の法改正により資金準備の義務を撤廃させることで、証券会社は海外の投資家が株式を購入する際、リスクを評価して事前に準備が必要な資金の比率を決定し、海外投資家が支払いを完了できなかった場合、その責任は証券会社が負うことになるとしています。また、上場企業に英語での情報開示を行うよう義務付けました。これにより、ベトナム政府は2025年までの新興市場への昇格を目指しています。 JPモルガン・マーケット・リサーチは、今回のベトナム政府の法改正に伴って、FTSEは今後1年以内にベトナムを新興市場に格上げし、投資家が市場に参入しやすくすることにより、パッシブ運用の資金が5億ドル以上流入するであろうとしています。また、MSCIもポジティブな修正を行う可能性があると述べています。 ベトナム投資にまつわるリスク 今回の規制撤廃の発表に伴って、あらゆる投資家がベトナム市場に注目していますが、高利回りである一方でリスクも存在します。ここではベトナム投資において、怒る可能性のあるリスクを解説します。 法制度の頻繁な改正 ベトナムは、まだ法制度が発展途上段階にあり、頻繁かつ突然法改正が行われることがよくあります。この唐突なルール変更によって企業活動に影響が出て、株価が大きく変動する可能性があります。政府の突然の法改正によって企業の収益が悪化し、株価の下落や債券のデフォルトなどが起こる可能性があります。 企業や政府による汚職 ベトナムでは、一部の政府関係者や企業経営陣の汚職が横行する国です。2022年4月には、大手不動産企業による社債の不正発行が発覚し、その後、芋づる式に政府や企業の汚職が発覚する事件がありました。これにより、株式市場では不動産関連株のみならず、あらゆる銘柄が急落し、債券市場でも社債の取り消しやデフォルトが増加しました。そのため、今後も汚職など不正の発覚によって、株価が急落するリスクがあることは否めないでしょう。 証券市場の運用の不透明性 発展途上段階にあるベトナム証券市場は、法律に基づいた監視体制が正常に機能していないケースも多く、不公平な取引や理不尽な法令違反の摘発、情報開示の信頼度の低さなどについて、改善が必要な状態にあります。不正な相場操作やインサイダー取引の実態が明らかになれば、株の暴落や取引停止などにより、投資家は大きな損失を負うでしょう。少しずつ改善はされているものの、証券市場の規制や監督に関する法改正を行い、よりクリアでクリーンな証券市場に近づくためにはもう少し時間がかかるでしょう。 おわりに ベトナム市場では、今回の規制撤廃をはじめ各種改革が行われています。しかし、実際はまだ未成熟なフロンティア市場であり、ベトナム企業の能力不足や経験不足なども相まって、現段階ではまだリスクの高い投資先だと見る投資家もいます。しかし、ベトナム政府も株式市場の地位向上に向けた取り組みを本格的に進めており、近い将来大きく成長する市場になることが予想されます。 ベトナムの企業へ投資する際は、リスクを考慮しながらも業界の成長性や収益性、ベトナムの経済情勢についてしっかりと把握した上で行うことをおすすめします。
仮想通貨利益ランキングベトナムが世界3位、日本14位|海外金融業界の時事ニュースを解説
仮想通貨とは 近年、世界中でビットコインに代表される仮想通貨が広まっています。改めて、この仮想通貨というのはどういうものなのでしょうか。仮想通貨を定義すると、「インターネットを通じて不特定多数の間で商品等の対価として使用できる通貨」ということになります。現在ビットコインをはじめとした様々な種類の仮想通貨が存在し、その取引量は年々増加傾向にあります。 では、この仮想通貨のメリットはどのようなところにあるのでしょうか。これは、仮想通貨がブロックチェーンという公開取引台帳システム技術に基づいた安くて早いシンプルな国際送金サービスを提供してくれるところにあります。 従来の銀行による国際送金サービスは、各国政府の監視監督の下、銀行側が間違いや不正がないかチェックしながら行うため、送金プロセスにコストや時間が掛かります。仮想通貨であれば、こうした手続きが不要であり、この国際送金に適した利便性に価値があるのです。 それに加えて、「マイニング」という新たに一定期間の取引をブロックチェーンの公開台帳に繋げる際に必要となる暗号計算値を最初に見つけ出して報告した者に、報酬としてその仮想通貨を追加供給する形で与えるというシステムによって、世界中の人々が多額の報酬を狙って暗号計算に参加しています。 こうした話題性もあり、更に多くの人々が仮想通貨を持つようになりました。今ではビットコインなどのメジャーな仮想通貨は、その市場価格も大きく変動するようになり、売買差益の機会を狙った投機も盛んになり、価格変動の大きな金融商品となっています。 仮想通貨取引の仕組み 仮想通貨は、その名の通りインターネット上のバーチャルなお金で実体はなく、その売買もインターネット上で行われます。仮想通貨を購入するためには、実際のお店に行くわけではなく、仮想通貨の取引所と呼ばれるウェブサイトで売買します。 現在、仮想通貨の取引所は世界中にたくさん存在し、ビットコインを含めたどの仮想通貨も取引所ごとに値段が少しずつ異なります。仮想通貨自体はインターネット上のお金ですが、株式投資と同じく、価格が安いときに日本円で購入し、価格が高いときに日本円に換金することで、日本円で利益が出せるという仕組みです。 たくさんの通貨の価格が日々変動しているので、どの銘柄をどのタイミングで購入すれば価値が上がるのかをきちんとモニタリングしてリサーチしていけば、取引で利益を出すことができるかもしれません。 仮想通貨投資利益に関する情報 ブロックチェーン分析企業であるChainalysis社は、2024年3月14日に、2020年〜2023年の仮想通貨投資利益の推移、2023年月別の仮想通貨投資利益、2023年の国別仮想通貨投資利益額ランキングなど、仮想通貨投資によって得られた利益に関する複数のデータをまとめたレポートを公開しています。世界の仮想通貨投資に関する様々な情報が掲載されているので、ここで見ていきましょう。 2020年〜2023年の世界の仮想通貨投資利益 ここ数年間に、世界全体で仮想通貨投資家が得た利益を見てみると、2020年は313億ドル、2021年は1,597億ドル、2022年は損失を出して-1,271億ドル、2023年は376億ドルと推定されています。2023年は-1,271億ドルを記録した2022年と比べると大幅に回復していることがわかります。 2023年月別の仮想通貨投資利益 世界全体の仮想通貨投資家は2023年に合計376億ドルの利益を得たと推定されます。その2023年の仮想通貨投資利益を月別に見てみると、8月と9月は2ヶ月連続でそれぞれ15億ドル、14億ドルの損失でしたが、それを除いては年間を通して利益が発生していました。8月と9月の損失後は利益額が大幅に増え、11月には74億ドル、12月 には85億ドルと、特に大きな利益が記録されています。 2023年の仮想通貨投資利益国別ランキング 2023年の仮想通貨投資利益を国別ランキングで比較すると、例年のように米国が93.6億ドルと圧倒的な差で1位に君臨しています。続く2位は13.9億ドルで英国、実は続く3位は11.8億ドルでなんとベトナムです。日本の利益額は8億ドルで、ランキング14位という結果でした。アジア地域では、多くの仮想通貨投資家が利益を上げており、ベトナム、中国、インドネシア、インド、韓国といった国が10億ドル以上の利益を上げて、トップ10入りしています。 仮想通貨(暗号資産)市場は怪しい…というイメージも、徐々に浄化されて本当に必要とされる暗号化・デジタル化ソリューションが生き残っていくのでしょうね。 まとめ Chainalysis社のレポートによると、「2023年の前向きな傾向は2024年にも引き継がれており、ビットコインETF承認や機関投資家の参入増加を受けて主要な暗号資産が過去最高値を更新している」と述べています。「この傾向が続けば、2021年のような価格上昇が見られる可能性がある」と語っており、今後も仮想通貨取引の普及が続くことがうかがえます。 海外資産運用は、110(ワンテン)グループへ 「110 Financial Support」では、海外在住者や海外移住を検討されている方の資産運用をサポートをしています。海外での資産運用では、資金シミュレーションはもちろん、税務知識の専門性や海外現地の情勢、物価上昇や想定外の出費など、多岐にわたる要因を考慮することが必要です。 といったお困りごとがあれば、日本人サポート実績20年以上の「110 Financial Support」までご相談ください。海外在住者や海外移住N-2年前のご準備段階の方も、あなたの資産運用状況を踏まえ、最適な資産運用プランづくり・適正化のサポートをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
【最新】ベトナムで働きたい人に朗報!2023年9月ベトナムの就労ビザが緩和に!|海外金融業界の時事ニュースを解説
2023年9月にベトナムの労働法が改正されました。それに伴い外国人がベトナムで就労する際に必要な条件などが緩和されています。この記事では、ベトナムで働きたい人、起業したい人などを対象に、ベトナム就労ビザの取得期間、どのくらいの期間ベトナムで働けるのか、就労ビザを取得する際に適合した学歴はどのように変更されたのかについて解説します。 ベトナムで働きたい人は最後までこの記事を読んで、参考にしてください。 ベトナム就労ビザの変更前と変更後はどのように緩和されたのか? ベトナム就労ビザは、ベトナムで15日以上滞在して就労する人に必要なビザのことです。ベトナムにビザなしで日本人が滞在できる期間は、45日間と法律で定められていますが、この期間を越えてベトナムで就労するにはベトナム就労ビザを取得する必要があります。 ベトナムで就労するためには、3種類の職業に分類された就労ビザがあり、それぞれの職種に応じた就労ビザが必要になります。なお、これらの就労ビザ発行のための労働許可証は3年以上の勤務経験が必須となります。 ・管理職(CEO)・専門職・技術職 今回の改正ポイントは学歴と職歴の適合 従来のベトナム就労ビザは専門科や技術者のカテゴリーで申請するには、ベトナムで就労予定の職務内容が大学の卒業学部と一致している必要がありました。 しかし、今回の改定ポイントは従来の大学の卒業学部とベトナムで就労職種が必ずしも一致しなくとも良くなりました。 卒業した大学の学部と就労内容が一致しなくても良い 従来のベトナム就労ビザでは営業職の人は大学の卒業学部が文系、あるいは理系の場合、申請書類を受理されないケースもありましたが、今回の改正ではでベトナムでの就労予定の職歴が3年以上の実務経験があれば就労ビザの申請が可能です。 これは、専門職に該当することで、従来の技術職でベトナム就労ビザを申請する人にはこれまでと同様です。 2つのケースは労働許可証が免除に さらに、今回の改正では2つのケースにおいて労働許可証が免除になりました。 ・営業許可証を取得している外国人弁護士・ベトナム国内に居住し、ベトナム人と結婚した外国人 さらに、専門職、および技術職で労働許可証を更新し、同職種でベトナムで働く場合は無犯罪証明書と専門家もしくは技術者の証明書類の免除になります。 ベトナム就労ビザに必要なもの ベトナム就労ビザの申請に必要なものは、これまで必要とされていた書類と変更はありません。ベトナム就労ビザの手続きに必要な書類は10点あり、1つでも欠けると申請ができなくなるので必ず全部揃えましょう。 必要な書類 内容 労働許可証申請書 雇用されている企業側が作成 健康診断書 ベトナム就労ビザ用に指定された病院で発行された診断書のみ有効 カラー証明写真2枚 4.0x 6.0 cmで白い背景白、帽子やメガネの着用していないもの パスポートの写し ビザ申請期間+パスポートの残り有効期限が3ヶ月以上残り有効期限が合計で6ヶ月以上のものが望ましい)尚、パスポートはベトナム内で公証が必要になります。 管理者またはCEOの証明書 ・管理者またはCEO:企業との雇用契約書、任命状、過去に取得した労働許可証など職位を証明できる文書。・就労している企業、機関、組織から発行された職位の証明書。 専門職の証明書 ・専門職として該当する分野で大学以上の学歴を証明するもの・専門職として該当する分野で3年以上の勤務経歴を証明するもの・外国企業の専門家である事の証明書、すなわち ・企業など発行元の名称 ・専門家の氏名・生年月日・国籍が記載された個人情報 ・ベトナムで就労する職務分野などの証明書 技術職の証明書 ・技術職として該当分野または他分野で3年以上勤務経歴の証明書・管轄機関あるいは外国企業が該当分野または他分野で1年以上トレーニング歴を証明するもの 職務経歴書 在職期間が証明できるもの経験年数3年以上の企業が発行した在職証明書を公証人役場で認証したものでなければ認められません 卒業証明書 大学又は大学院の卒業を証明できるもの 犯罪履歴証明書 日本で取得する場合、各都道府県の警察署で申請が必要 命状または労働契約書 ・社内異動・ベトナム現地での採用 その他 申請者の経歴からベトナム就労ビザの取得に必要とされる書類 これら10点の書類のほか、ビザ新規発行の手数料として600,000 VND(ベトナムドン)、日本円で約3,000円の手数料が必要になります。 ベトナム就労ビザ取得に必要な日数はどれくらい? ベトナム就労ビザを申請後、発行まで約5~7営業日程度で手元に届きますが、申請のための手続き期間を含めると1~3ヶ月程度の期間が必要になります。 特に新規の就労ビザ発行の場合は、ベトナムで就労開始日の1~3か月前くらいには申請のための書類作成や発行依頼の手続きを開始する必要があります。さらに、日本での犯罪履歴の確認などには、予想以上に時間を必要とすることもあるので余裕を持って申請手続きができるように準備をすることをおすすめします。 ベトナムの就労ビザを取得したらどれくらいの期間働ける? 実際にベトナムで就労ビザを取得したら、労働期間は職種やビザの種類によっても異なります。 これらベトナムの就労ビザには3ヶ月短期の就労と1年以上の長期就労のものがあり、さらに職種によっても就労可能な期間が細かく分類されています。さらに、3ヶ月以上ベトナムで労働をする場合は労働許可証の取得が必須になります。1年以上の長期就労をする場合は、一時在留許可証も必要になります。 ベトナム就労ビザには2タイプがあり、シングルビザとマルチプルビザとよばれます。…
老後のベトナム移住はあり?魅力と失敗しないポイントを解説
近年、老後の移住先としてベトナムを希望する人が急増中です。ロングステイ財団がおこなった2019年の調査にてベトナムはロングステイ希望国のトップ10に初ランクインしました。 結論からいうと、ベトナムは暮らすには魅力的な国ですが移住・永住は難しい状況です。この記事ではシニア移住先としてのベトナムの魅力と、ベトナムに住むにはどうすればいいか、移住で失敗を避けるポイントを解説します。 老後のベトナム移住が人気を集める5つの理由 まずはなぜ老後の移住先としてベトナムを希望する人が多いのか、人気の理由を5つ紹介します。 1. 日本人の口にもなじみやすい食事 健康にも関わる食事面が合うか否かは生活するうえで大きなポイントでしょう。 ベトナムは現地の食事(食べもの)が日本人の口にもなじみやすいほか、日本食レストランも充実しています。 ベトナム料理といえばフォーや生春巻きなどお米を使ったメニューが豊富。パクチーや八角など独特の香りを持つ香辛料をあまり使わず、やさしい味つけが多い点が特徴です。 またJETROによると、ベトナム国内にある日本食レストランは2022年時点で約2,500店と、2015年の約680店から約3.7倍に増えており、食事に困る可能性は低いといえるでしょう。 2. 親日国家で日本人に対して好意的 日本とベトナムは外交関係を樹立してから2023年で50周年を迎えます。外務省の対日世論調査によれば「日本ととても友好関係にある」との回答が73%となりました。 たとえば日本の自動車メーカーホンダのベトナムでのバイク販売台数は2022年で市場シェアの80%以上を占め、エースコックも即席麺で4割のシェアで20年以上トップを走りつづけています。ほかにも「ドラえもん」や「名探偵コナン」はベトナムの小学生のあいだで人気の漫画であり、日本の企業や文化がベトナムに根づいている点も親日性につながっているといえるでしょう。 3. 安い生活コスト ベトナムは日本にくらべて生活費が安く、金銭面からも住みやすさにつながっています。 NUMBEOで生活費のおもな項目について東京とホーチミンをくらべた結果が下記です。 おおむねどの項目も東京の1/2ほどと、日本よりも安く暮らせそうだと読み取れます。 4. 日本人が暮らしやすい温暖な気候 ベトナムは南北に細長く北部と南部では気候がやや異なりますが、どちらも日本人にとって比較的暮らしやすいといえるでしょう。 首都ハノイのある北部はゆるやかに四季があります。5月頃〜10月頃は連日30℃を超える夏で、12月頃〜3月頃が冬で気温が10℃以下になる日も。 ホーチミンのある南部は1年を通して高温多湿、年間の平均気温は25℃以上です。5月頃〜10月頃が雨期、11月頃〜4月頃が気温も比較的低めの乾期に大別されます。 5. リゾート地への好アクセス ベトナムは国内のほか近隣諸国にリゾート地が多く、どこもアクセスしやすい点が特徴です。 国内ではダナン、ニャチャン、フーコックといったビーチリゾートが人気です。ダナンの近くには古都フエや世界遺産の街ホイアンがあり、観光も楽しめます。またニャチャンは「ベトナムのハワイ」、フーコックは「ベトナム最後の楽園」ともよばれるビーチリゾートです。 近隣諸国ではインドネシアのバリ島や、マレーシアのペナンなどにも好アクセスです。 ベトナム移住する際の注意ポイント5点 さてここからはベトナムへの移住で注意すべきポイントを5つ紹介します。現地でトラブルになると言語の違いなどから対応が大変です。日本でできる準備・対策は事前にすませておきましょう。 1. 海外旅行保険&現地で保険に加入しておく ベトナムでは保険に加入していないと病院での治療費が高額になるかもしれません。ベトナムの医療水準は日本よりも低く、場合によっては近隣の医療先進国に移送されるケースもありうるためです。 あらかじめ高額医療費に対応できる海外旅行保険に加入し、現地でも医療保険に加入しておきましょう。また現地で保険加入する場合はローカルの保険会社ではなく日系の保険会社をおすすめします。ローカルの保険会社は対応が遅い、説明が不十分などサービスの質が良くないとの声もみられます。日系の医療保険なら日本語にも対応してくれるため安心です。 2. 健康管理に気をつける 日本とは気候や衛生環境が異なるベトナムでは、日本でなじみのない病気にかかるリスクがあります。たとえばウイルスを持った蚊に刺されて感染するデング熱や、水や食品から感染するA型肝炎などです。デング熱はワクチンや特効薬がありません。虫除けスプレーなどを常備しましょう。またA型肝炎は死に至る例もまれにみられるため、予防接種が勧められています。 先述のとおりベトナムの医療水準は高くありません。ハノイやホーチミンには医療機器を備えた私立病院や日系クリニックが増えていますが、そもそも病院のお世話にならないように予防するのがいちばんです。 3. 日本より衛生面がよくない ベトナムの衛生面でとくに注意すべきは食中毒・水・大気汚染の3つです。 湿度が1年中70%を超えるような高温多湿のベトナムは病原菌が繁殖する絶好の環境がととのっています。しかし生鮮食品の取り扱いは流通の段階から徹底されているとはいえず、食中毒のリスクが高い状況です。 また工業排水が河川に垂れ流されており、水質汚染が深刻です。ペットボトルか浄水器の水を飲みましょう。 大気汚染はさらにひどく、汚染度は世界でもワースト10です。インフルエンザや気管支炎など呼吸器感染症にかかるリスクが年間を通して高い環境です。 4. 物価上昇のリスクがある 日本にくらべて物価の安いベトナムですが、2022年のインフレ率は3.15%、過去10年をみても2%〜6%ほどで推移しています。一方日本は、2022年におよそ7年ぶりに2%を超えたものの、おおよそ-1%〜1%のあいだでの推移です。 日本で暮らしていても物価の上昇を肌で感じる機会が増えていますが、ベトナムの物価上昇率は日本以上です。今後も物価が上昇しつづけるとは言い切れませんが、老後に収入のない状態で生活するとなると、物価の感じ方もシビアになるかもしれません。 5. 国民年金の手続きをおこなっておく 海外に住んでいても日本国籍であれば国民年金に加入できます。日本国内の親族や協力者に代理で保険料を納めてもらうほか、日本国内にある預貯金口座からの引落しも可能です。出国前にお住まいの市区町村窓口で手続きをしましょう。 また年金の受け取りは受給開始年齢になったからといって自動で始まるわけではありません。年金請求書の提出が必要ですが、手続きは年金の受給開始年齢以降にしかできない点は頭に入れておきましょう。年金請求書は日本で最後に住んでいた住所を管轄する年金事務所または年金相談センターに提出(郵送も可)します。 老後にベトナム移住するための準備や条件 海外に移住するにはさまざまな準備が必要です。ここではベトナムに住むにはどうすればいいかという視点を含め、シニア移住するためにとくに気をつけたい手続きを3つピックアップして紹介します。…
海外移住のお金・費用はどのくらいかかる?香港・タイ・ベトナムの場合の生活費も解説!
最近は、海外移住を考えている人も増えていると思いますが、海外移住ではどれくらいお金や予算が必要か気になるところです。とはいえ海外移住が初めての方は「どれくらい費用がかかるの?」「いくらあれば移住できるの?」「海外で安心して生活できるの?」などと、疑問がある方も多いのではないでしょうか。 本記事では、香港・タイ・ベトナムを軸に海外移住にかかるビザや家賃などの移住費用について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。 香港での移住費用 まず、香港についての移住費用について、ビザの種類や費用面について解説します。 香港の渡航費 香港への往復の渡航費(航空券代)は約4万円〜11万円になります。 香港でのビザについて 香港でのビザについては全6種類ありますが、今回は移住向きの「就労ビザ」、「投資ビザ」の2点について解説します。その他のビザは、旅行者や留学生向けになりますので今回は省略いたします。※以下、就労ビザの取得代行業者によりビザ取得費用、取得確率の向上などは変わります。今回は一般的に弊社で把握している費用を記載しております。お考えの際はご相談ください。 就労ビザ 就労ビザとは、香港で就職・転勤するために必要なビザです。ただし、就労ビザを取得する条件は厳密に決められています。香港では他国と比べて、自国の就職確保も考えているため、国が指定する条件をクリアしなければ就労ビザを確保できないからです。 国が指定する条件として「専門的な技術・経験を有する者」に限られ、条件をクリアするには相当の技術や能力が必要になります。就労ビザの取得費用は9,980香港ドル(約19万円)です。 投資ビザ 投資ビザとは、移住する国の企業に投資することで取得できるビザです。投資ビザでは投資した企業と申請者への審査があり、取得するには時間を要します。 取得費用は15,000香港ドル(約28万円)です。 香港での永住権について 香港で永住権を取得するには、7年以上の滞在が必要です。永住権を取得すると、ビザが不要でも暮らせたり、香港の銀行での開設がしやすくなるメリットがあります。取得費用は5,000香港ドル(約9万円)になります。 香港での生活費用 この章では、香港で暮らす家賃、光熱費などの生活費用について解説していきます。 香港での家賃について 香港での家賃相場は3,800香港ドル〜12,000香港ドル(約70,000円〜220,000円)かかります。※この価格感で一人暮らしでもギリギリでしょう。ご家族帯同となるとこの1.5倍から2倍は必要となります。香港の家賃の物価は日本と比較してかなり高めです。また、一人暮らしの場合はシェアハウスを利用するなど、コストを抑える工夫が必要になるでしょう。 世界的に見ても香港は家賃相場が高い国と言われています。移住後に後悔しないように事前に調査しておくことをおすすめします。家賃が高い理由として、香港では税制面で優遇措置がされる「タックスヘイブン」が採用され、世界から香港に移住したい需要が増しているためです。 香港ではインフラが整っており治安も良く、住みやすい街とされています。また、地下鉄やバスによる交通費がとても安いです。少し家賃を抑えたい方は、郊外への移住を検討してみてはいかがでしょうか。 香港での食費 香港での食費は約90,000円〜150,000円/月かかります。独身の方であれば10万円以内で生活でき、夫婦であれば10万円以上の金額はかかるでしょう。香港では、夜市を活用すると値段が安めなので食事が楽しめるのが魅力です。地域によりイオンやそごうなどの日系スーパーマーケットがありますが、日本から輸入しているため、商品の値段は少し割高になります。 コンビニは日本と比較して物価が変わらないので食事を安く済ませられるでしょう。 香港での光熱費 香港では光熱費は安いと言われています。特に、水道代では中国から水を購入している地域もありとても安いと言われています。 香港での医療費 香港では日本のような健康保険制度は無く、医療費は全額自己負担になります。そのため、事前に医療保険に加入しておかないと、高額な医療費が発生し後悔する可能性があります。ビザ取得者であれば政府の病院で医療費を安くすることが出来るのですが、常に患者さんの大行列のため緊急度の低い治療であればいつまでも待たされる結果になります。 私立病院も沢山あり、日本語の通じるクリニックもありますが、政府の病院と比較すると割高に感じるのではないでしょうか。また大きな病気であれば全額負担となると費用がかかり過ぎるので、ご自身での医療保険、疾病保険の加入をお勧めいたします。 香港では国の健康保険がない代わりに、上記の政府の病院制度や、民間の医療保険制度が充実しています、まず日本や他の海外から渡航される場合は、その国発行の海外旅行傷害保険に半年分ほど加入し、その間に、香港内で使える医療保険の加入を検討してください。よくワーホリなどで、勢いで渡航する方も増えていますが、日本出国時の海外旅行傷害保険は、海外に出てからだと加入できませんので、事前に準備しておくことをお勧めします。 また、起業移住、投資移住の際や、就職するために香港に行く際は、一度、海外赴任先、海外就職先の福利厚生(医療保険)の内容については確認しておくべきでしょう。 日本語で現地の医療情報を入手できる会社:NNIインシュランスブローカー 香港での通信費 ・香港での月の通信費は約10,000円程度になります。 香港での交通費 香港での交通費をタクシー、バス、電車の料金順に並べました。 香港で20日働き、自宅と会社を往復した料金を想定して掲載しております。 タクシー代(初乗り400円,1kmごとに約150円追加) 約5kmを往復するなら約1,000円×20日=20,000円 バス代金(料金は距離計算) 約40円〜1,400円×20日=(約800円〜28,000円) 電車代金 (1日地下鉄乗り放題) 1日地下鉄乗り放題1200円×20日=24,000円 タイ移住にかかる費用 つづいて、タイへの移住する費用について解説します。タイは日本人も多く、治安もいいので最近移住者が増えてきています。タイに住むにはどのような方法があるのでしょうか? タイへの渡航費 タイへの往復の渡航費(航空券代)は約2万円〜8万円になります。 タイ移住するためのビザの費用 タイはビザを取得しやすい国の一つです。タイでは収入や資産、年齢により、ビザの取得条件が異なります。 タイに移住して取得できるビザや書類については下記の通りです。 ノンイミグラントビザ・カテゴリーB タイで現地企業に就職して働く場合「ノンイミグラントビザ・カテゴリーB」という就労ビザを取得しなければいけません。 まず、日本の大使館(東京・大阪)でシングルビザを取得します。費用は10,000円。そして、タイ入国後90日以内に「労働許可証」を取得したのちに就労ビザを取得できるのです。労働許可証の取得費用は10,000TB(約40,000円)です。 リタイアメントビザ(老後ビザ) …