学資保険と養老保険について

学資保険と養老保険

目次

はじめに

1. 貯蓄型保険とは

2. 学資保険とは

3. 養老保険とは

4. 学資保険と養老保険の違い

5. まとめ

 

はじめに

貯蓄型保険にも種類はいろいろありますが、中でも「学資保険」、「養老保険」の2つをよく耳にする人も多いのではないでしょうか?

今回は、この2つはどのような保険で、どう違うのかについて詳しく解説していきます。

貯蓄型保険とは

貯蓄型保険とは、一言で表すと、将来のための貯蓄と万一の保障の両方を兼ね備えた保険のことです。具体的な万一の保障として、被保険者が深刻なけがを負った場合或いは死亡した場合には死亡保障を遺族が受け取ることができます。また将来のための貯蓄としては、被保険者は保険期間が満了する前に保険を解約することができ、その場合は解約返戻金を受け取ることができます。この解約返戻金は、契約後ある程度の期間が経過しないと元本割れしてしまいますが、その期間経過後には元本の何倍にもなって返ってくることもあります。

 特に、金利が高い国々においては確実で、逆に超低金利の日本にはない多くのプランも購入することができます。故に、海外駐在中の駐在員の方には、是非一度確認していただきたい保険となっています。

➣貯蓄型保険の種類

 貯蓄型保険にも多数の種類があり、同じ種類の保険といっても、国によっても会社によっても少し違ってきます。 以下では、その中でもよく耳にする「学資保険」と「養老保険」にフォーカスしていきたいと思います。

学資保険とは

子供が成長するにつれてかかる金額は、子供を持つ親御さんなら誰しも気になるところです。具体的には、学校で授業を受けるのに必要な学費、最近特に多くなっている塾代、さまざまな道具が必要となってくる部活費用などなどで、私立の学校に入るとなると受験代ですら小さくない金額です。この諸々の教育を賄うための保険が、いわゆる学資保険といわれています。  保障内容は、契約時に設定した時期に満期学資金という名目で保険金を受け取ることができ、一般的には子供が大学に入学すると考えられる時期に満期が設定されることが多くなっています。満期金は、入学祝い金などといわれたりもします。

➣ 特徴

○保険料免除特則 学資保険が他の貯蓄型保険と最も異なる点として、「保険料免除特則」というものがあります。これは、契約者(保険料支払い者)が死亡した場合にそれ以降の保険料の支払いが免除されるという特則です。こうすることで、契約者からすれば、将来的に自分にもしものことがあっても、子供に最低限の保障は残すことができます。 ○節税対策 これは、貯蓄型保険全般に言えることですが、学資保険は節税対策にもなります。この理由は2つあって、1つ目に、支払った保険料は所得控除の対象となっているためその文の税金を払う必要がありません。2つ目に、受け取った保険金は一時所得と見慣れるため、特別控除分を差し引かれた上に、その金額の2分の1しか課税されません。故に、学資保険は節税対策にもなるのです。 ○貯蓄目的

貯蓄型生命保険に加入するうえで、最も大切なことは貯蓄目的です。自身が何のために貯蓄をする必要があるのかをじっくり考えたうえで購入するのが貯蓄型生命保険です。この学資保険は、名前の通り、子供の将来的な教育費の支払いを補うためのプランとなっており、各保険会社ではそれに適するオプションも準備されています。

 

養老保険とは

養老保険とは、老後のための貯蓄と万一の保障を兼ね備えた貯蓄型生命保険です。契約時に満期を自由に設定でき、退職後を受取時期に設定する人が多くなっています。

 保障内容としては、契約時に設定した満期に満期金を受け取ることができ、被保険者が高度障害になる或いは死亡した場合は、遺族に死亡保険金が送られます。

➣特徴

○満期設定の自由度 養老保険は、貯蓄型保険の中でも満期設定の自由度が非常に高いと言われています。契約者は20~50代・60代と幅広く、退職後に満期を設定する人が多いため、保険期間で見れば10年の人もいれば30年以上の人もいます。 ○更新ができない 養老保険の目的としては、死亡保障よりも将来の貯蓄が主となっているため、掛け捨て保険のように保障延長のための契約更新をすることができません。ただ、満期は自由に設定でき、解約返戻金もかなり高いので、保険期間をできるだけ長くしていつ解約してもいいように契約する人もいます。 ○貯蓄目的

 学資保険でも言いましたが、貯蓄型生命保険の選択において最も重要なことは、貯蓄目的です。この養老保険は、自身の老後の貯蓄をするための保険です。お選びの際は、自身の貯蓄目的をしっかりと見極めてから購入を検討しましょう。

学資保険と養老保険の違い

学資保険と養老保険は、実は構造上はほとんど同じ保険です。では、その似たような構造の中で異なる部分はどこなのでしょうか?   ○貯蓄目的 学資保険の貯蓄目的は子供の将来の教育費。養老保険の貯蓄目的は自信の老後にかかる生活費等を補うための貯蓄です。契約者の目的がそもそも違うことに注意が必要です。 ○万一の保障 上で説明したように、学資保険には保険料免除特則があります。自分以外の人のための貯蓄をする親御さんにとっては、とても安心できる特則ですね。 ○被保険者 学資保険の場合の被保険者は子供に、養老保険の場合の被保険者はご自身(契約者)に設定される場合がほとんどです。一応養老保険は何歳でも被保険者になりえますが、学資保険の被保険者は0~6歳ごろの子供に限定されている場合が多くなっています。 ○満期設定

学資保険は、大学或いは高校入学時に満期が設定されることが多くなっています。0歳の子供が被保険者とすると、15年または18年ですね。一方で、養老保険の満期は10年~30年以上で設定され、契約者それぞれの保険期間を設定できます。満期を年齢で指定することもできるので、契約者一人一人に合ったプランの作成が可能です。

 

まとめ

この記事では、貯蓄型保険とは何か、そしてその中でも学資保険と養老保険の違いについて説明させていただきました。

貯蓄型保険の満期金或いは解約返戻金の大きさを左右するのはなんといっても金利です。日本国内では加入できない高金利の貯蓄保険プランは数えきれないほどあります。海外在住中の方は是非一度、興味を持たれてみてはいかがでしょうか。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
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