【2024】女性一人で老後に海外移住するポイントは?おすすめの国も紹介

老後には海外移住もいいなと思うけれど女性一人で大丈夫だろうか。

おひとりさまでの老後での海外移住で気をつけるべきポイントはなんだろう。

…理想の生活に胸を膨らませると同時に、不安を持つ女性も多いかもしれません。

この記事では海外への移住を考えている女性に向けて、女性が海外で一人暮らしをするメリットや注意点、移住先としておすすめの国を紹介します。

日本人の海外移住が増えている背景

実は2022年10月1日時点で、日本から海外へ移住した永住者は約55万7,000人にのぼり過去最多となりました(外務省 海外在留邦人数調査統計)。うち女性は62%と半数以上を占めます。

なぜ今、海外で暮らす人たちが増えているのでしょうか。4つの要因があると考えられます。

1. 経済的な理由・不安

日本ではおよそ30年間、給与や賃金が上がっていません。そうしたなかでCOVID-19の流行やウクライナ危機によって世界的にインフレが起こり、日本では円安も進みました。

成長が期待できない日本経済が、日本人の海外移住を後押しする一因になっているとみられます。

2. 生活スタイルや価値観の多様化

結婚・出産しても働きつづける女性が増えています。育児と仕事の両立はとても大変ですが、たとえばベビーシッターの利用は日本ではまだあまり浸透していません。ベビーシッターの利用に対して否定的な意見を持つ人もいます。ところが海外に目を向けると事情が異なることに気づくでしょう。

働き方や子育てへの価値観が多様化するなかで、日本の閉鎖的な雰囲気に息苦しさを感じる女性が海外に目を向けるのは自然なことだといえます。

3. 安全・治安面での懸念

日本の治安の良さは世界トップレベルですが、自然災害の多さも特徴です。たとえば全世界で起こったマグニチュード6以上の地震のうち、2割弱は日本で発生しています。

この先も首都直下地震や南海トラフ地震といった大地震が起こると予想されており、日本を離れようと考える一因となっています。

4. リモートワークの普及

COVID-19がもたらしたものはインフレや円安だけではありません。コロナ禍では日本国内でもリモートワークが一気に普及しました。

出社しなくても働ける、PCさえあればどこでも働けるという気づきを得て、海外で暮らすハードルが下がったことも移住者増加の一役を担っているでしょう。

女性が海外移住するメリット・デメリット(気をつけるべきこと)

さてここからは女性が一人で海外移住するメリットと、気をつけたいポイントを解説していきます。

メリット

移住者が増加する背景にあるとおり、日本で感じる不安や不満を解消できる点が、海外移住するメリットの共通点です。

1. 経済的な利点

Numbeoによると世界140の国・地域のうち日本で暮らすコストの高さは第41位です。

日本より上位にはヨーロッパの国々が多く、アジアの国・地域ではシンガポール、香港、韓国、台湾、マカオがランクインしています。

東南アジアをはじめ新興国に移住すれば日本よりも生活コストを抑えられ、限られた収入や貯蓄でも快適な生活が送れるでしょう。

2. 新しい経験や文化の発見

海外に移住すると文化や宗教、人々の価値観の違いに最初は戸惑うかもしれません。しかしそこで生活していくうちに、日本とはまったく異なる環境への適応力や、違いを受け入れる力、思考の柔軟性が養われるでしょう。日本で暮らしていてはできない経験は精神的な充実や自己成長をもたらしてくれます。

3. 自由度の増加

日本では忖度や空気を読むことなど、周囲に目を配る・合わせる雰囲気があり、自分の考えを表現しにくいかもしれません。もちろん「おもてなし」などは海外からも評価される素晴らしい文化でもありますが、息苦しさや生きづらさを感じる人もいるでしょう。

日本でのわずらわしい人間関係から離れ、生活や人間関係をリセットできる点は海外移住の大きな魅力です。

デメリット(気をつけるべきこと)

日本とはまったく異なる環境や文化に身を置くことには、メリットだけでなく、気をつけておくべきポイントも存在します。ここでは大きく3点を紹介します。

1. 安全面の懸念

Numbeoによると日本は世界第8位の安全性を誇ります。つまり一歩日本を離れればどこに行っても危険性は高まると考えて差し支えないでしょう。

ポケットに財布を入れ、スマホを手に持って歩く姿は日本ではあたり前の風景ですが、海外では格好のひったくりのターゲットとなります。

とくに女性は男性とくらべてどうしても体格や力の面で劣ります。人気(ひとけ)のないエリアや夜の外出を避けるなど、自分の身を守る意識をより高く持たなければなりません。

2. 社会的サポートの不足

海外に移住すれば日本での人間関係のしがらみから解放される一方で、知り合いが誰もいません。いざというときに頼れる誰かの存在は安心感や心強さをもたらします。

外国は気候も食文化も日本と異なるため、慣れないうちは体調を崩しやすいかもしれません。もちろん病院や保険の手続きもすべて外国語でおこないます。言語や文化・環境に慣れ、現地で頼れる人が見つかるまでは孤独と不安がともなうかもしれません。

3. 文化や言語の壁

日本語では生活に支障なくコミュニケーションが取れても、外国語となると話は別ではないでしょうか。言葉が通じない不満は大きなストレスにもなりえます。

また忘れてはいけないのが宗教の違いです。日本では生活と宗教の関わりが比較的薄いといえますが、外国ではそうとも限りません。信仰する宗教によって食文化や生活習慣、服装も異なります。移住先の宗教を理解し、尊重する姿勢が大切です。

海外移住国でおすすめの国

意外に感じるかもしれませんが、長期滞在先の人気ランキング上位には東南アジアの国々が多くランクインしています。

マレーシアは14年連続でトップ、またタイも9年連続で2位をキープし、ベトナムは人気急上昇中で2019年に第8位となりました(一般社団法人ロングステイ財団 ロングステイ希望国・地域2019)。

東南アジアの国々は、いざというときに帰国しやすい近さ・安心感と生活コストの安さからおすすめの移住先といえます。ここでは人気2トップのマレーシアとタイ、人気急上昇中のベトナムの3国を紹介します。

1. マレーシア

1年を通じて常夏のマレーシア。首都クアラルンプールは東南アジアでも有数の都会であり、街の清潔さと治安の良さが特徴です。英語が通じること、また日本人駐在員なども多く暮らしていることから、女性が一人で移住しても比較的安心だといえるでしょう。

マレー系・中国系・インド系・先住民族が暮らす多民族国家で、さまざまな宗教が入り混じる国でもあります。

1ヵ月の生活費は平均で4,055リンギット、日本円で約12万8,000円です。

2. タイ

タイは年間の平均気温29℃、もっとも涼しい12月でも17℃の熱帯気候です。暑さが苦手な人にはつらいかもしれませんが、アジアのなかでも政治的に安定しており、長期滞在先として人気を博しています。

おもにタイ語が使われていますが、バンコクやプーケットなど外国人が多く集まる地域・ビジネス街は英語が通じることもあります。また国民の多くが仏教徒のため、日本人にはなじみやすいでしょう。

1ヵ月の生活費は平均41,109バーツ、日本円にすると約16万5,000円です。

3. ベトナム

ベトナムも年間平均気温は22℃以上と暖かい国です。

商業地や観光地として栄えるホーチミンは現在進行形で発展を続けており、日本人駐在員が多く暮らす新興住宅エリアもあります。

公用語はベトナム語ですが、ホーチミンなど観光客の多い地域や、中級以上のレストランでは英語が通じることも。宗教の面ではタイと同じく仏教徒が多い国です。

ベトナムの最大の魅力は物価の安さで、日本人の1ヵ月のおおよその生活費は約11万円ほどとなります。(2023年10月現在)

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まとめ

経済的な不安や自分の価値観に合った生活を求めて、女性の海外移住が増えています。

言語や文化の壁があっても、新生活で得られる経験や自分の価値観に合ったライフスタイルの実現は人生の質を高めてくれるでしょう。

なお旅行と違って海外に長期滞在・永住しようとすると、資格や経済面など各国で課されるさまざまな要件をクリアしなければいけません。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
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