なぜ保険が必要なのか?プロの保険屋が徹底解説します

今回はちょっと趣向を変えて『保険の意義』について解説してみましょう。
私たちにとって保険は身近なものですが、なぜ保険が必要なのか考えたことはありませんか。
身近なようで意外とよく知らない保険について、プロの保険屋が徹底解説します。

なぜ保険が必要か

なぜほけん(保険/保健)があるのか考えてみましょう。

理由は大きく分けて二つあります。

・残された家族(遺族)が困らないため
・本人(自分)と家族が困らないため

そしてそれぞれ必要な保険商品は

・残された家族(遺族)には死亡後の生活を支えられる生命保険
・本人と家族には生きていくための医療保険や介護保険、収入保障など

です。

病気の場合は遺族ではなく、自分自身の家族のためです。医療保険やがん保険などは生きていくための保険なので、生命保険とは視点が違います。

ここでのポイントは死亡した後の保険なのか、生きていくための保険なのかを抑えておけば十分です。

死亡と病気の恐ろしさを知っておく

自分の家族や大切な方に保険の必要性を訴える際、知っておくべきことは色々あります。ひとつが死亡と病気の恐ろしさです。

この記事をご覧になっている方の年齢はさまざまでしょう。40代や50代の方など、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私は40代半ばになりました。最近は周りで亡くなる方が増えてきたことを実感しています。

友人や知人は数人亡くなっていますし、10年前と比較すると親世代の方が亡くなる話はよく聞かれるようになりました。

私は保険業をおよそ20年近く行っているので、皆さんよりもこのような状況に接した経験は多いです。これまでの経験を踏まえた話をしていきます。

保険の加入は金銭的な安心感を与えられる

まずは死亡についてです。

大切な人を亡くした後は、精神、肉体、金銭にさまざまな苦痛が押し寄せてきます。

この苦痛すべてを保険でカバーするのはさすがに無理です。唯一カバーできるとしたら金銭面だけだと思ってください。

しかし金銭的な安心感を与えることで、その他の精神や肉体の苦痛を和らげることはできるかもしれません。だからこそ、生命保険は必要だと考えるのです。

私はこれまで、さまざまな方の死を見てきました。私も皆さんと同じように、自分が今日死ぬ、あと1時間後に死ぬことは考えていません。

ところが死は突然やってきます。年間3万人の方が事故で亡くなるなど、突発的な死は他人事ではありません。突発的に亡くなった方はまさかこの数時間後に亡くなるなんて思ってもみないでしょう。

私のお客様でも不慮の事故で突発的に亡くなったお客様が何人かいらっしゃいました。20代で瞬間的に事故で亡くなった方は少なくありません。

そのような方のご家族は深い悲しみに包まれているので、なかなか会えないです。お葬式は本当につらく、言葉も見つかりません。

我々ができることは『大きなお金を渡すこと』しかできないです。

保険は人生における三大支出のひとつ

保険料を払うのがもったいないと考えるのであれば、保険に加入する必要はありません。

しかし困るのは自分ではなく、残された家族です。保険に加入する目的は何なのか、誰のために加入するのかを今一度、考える必要があります。

もし保険料を『1円』でも払っているのであれば、保険についてしっかりと考えるべきでしょう。

なぜなら保険は『三大支出』のひとつと言われており、
人生において支払う金額が大きくなりがちです。

保険料の支払いは一生涯で数百万円、夫婦だと千万円強になります。

さて、あなたは保険料をいくら支払っているのかご存じでしょうか。

私が聞き取りをしていると、
「三万円払っていると思っていたら、実は五万円だった」
「三万円だと思っていたら、二万円しか払っていなかった」
といった話がよくあります。

また、

「三千万円の保険に入っていると思っていたら、五千万円の保険に加入していた」
「三千万円の保険だと思っていたら、千万円の保険だった」
といった事例もありました。

厳しい言い方になってしまいますが、自分の払っている保険料を把握していないのは言語道断です。

例えば、あなたは車を買うときはいくつもの候補の中から悩みぬいて購入しますよね。車種や色、メーカーなど選ぶポイントはいくつもあるでしょう。

また金額にも目を向けているはずです。

「もう少し値引きできないのか?」
「もし値引きできないのなら、オプションで何かつけられないのか?」
「家族で快適に移動できる空間なのか、スポーティーに走る車なのか?」

など考えるでしょう。

家を買うときも同じですよね。間取りや立地など、自分の希望する条件があるはずです。

このような高額な買い物をネットで簡単に買おうと考える人はいないでしょう。

保険も同じです。何百万、何千万の買い物なのでしっかりと考えていきましょう。

まとめ

保険に加入する理由は

・残された家族(遺族)が困らないため
・本人と家族が困らないため
です。

そしてそれぞれ必要な保険商品は

・遺族の生活を支えるための生命保険
・今を生きるための医療保険や介護保険、収入保障など

でした。

「保険料は高額だから支払いたくない」と思っている方もいるでしょう。しかしなぜ保険に加入するのかを考えてください。

この記事をきっかけに自分の保険の見直しや、保険について考えてみてはいかがでしょうか。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。
日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。