インフレ × 不景気 = スタグフレーションってどんな状態?

~世界でも日本でも発生中の今、できるお金のこと~
一部の業種を除いて、香港内を見渡してもやはり不景気感は否めません。更にはインフレで値段が高くなっていく。為替の関係からお隣の深圳に行くと、不景気だけどデフレで全て安く感じ、香港人もみんな深圳で消費をしているという事実。

<実はいま、何が起きているのか?>
経済の常識を覆す現象が起きていますが、認知できていますでしょうか?
「景気は悪化の一途」「物価は上昇を続ける」「賃金は追いついていかない」という辛い時代の入り口に立っているんです。これら3つが同時に起こること(確認できること)を「スタグフレーション」といいます。では、常識ではない経済状態で生活する私たちに何ができるのでしょうか?

<3つの視点から考えてみましょう>
お金の価値は、今、大きな変化の波にさらされています。まず最も身近な影響として、
①現金の購買力低下:昨年100ドルで買えていた食料品が、今では120ドル必要になるといった具合です。特に香港では、輸入品への依存度が高いため、この影響をより強く受けています。スーパーマーケットでの買い物や外食時に、誰もが肌で感じているのではないでしょうか。
②資産価値の変動:株式市場は上下動を繰り返し、不動産価格も調整局面を迎えています。これまで安定的に見えていた投資先でも、予想以上の値動きが発生しています。特に香港の不動産市場は、これまでの右肩上がりの神話が揺らぎ、新たな局面に入ったと言えるでしょう。

さらに深刻なのが、
③収入の実質的な目減り:表面上の給与は変わらなくても、物価上昇により実質的な購買力は低下しています。香港では平均して5-7%のインフレが続いていますが、多くの企業での昇給率はそれに追いついていません。結果として、同じ給与でも以前より生活の質を落とさざるを得ない状況になっています。

更に言うと、いずれ日本へと帰国/帰任される方は、より顕著に実感することでしょう。
このような3つの価値変化に対して、私たちができる対策は何でしょうか。
一つは、現金保有を必要最小限に抑え、インフレに強い資産への分散投資を検討することですが、逆に、世界の大富豪として有名なウォーレン・バフェット氏は、投資持株法人バークシャー・ハサウェイとしての「現金比率を過去最大にしている」と言う情報もあり、この2025年は世間の相場が荒れるのでは?と言われています。
香港に居住している間は、様々な運用先を保有することで、税金も気にせずインフレ以上に収益を出すチャンスはあるでしょう。
ただ、帰国/帰任を考えている、その時期が来る方は、税制を意識した投資、運用先へと棚卸しをしておきましょう。帰国後に突然のお尋ねなど、手痛いしっぺ返しがあるかも知れません。知識武装・実行準備はしっかりしておきましょう。
そして、居住国問わず支出の見直しと賢い消費選択が、今まで以上に重要になってきています。
銀行預金の数字が変わるわけでは無いのですが、お金の価値変化は気付かぬうちにじわりと進み、私たちの生活に確実に影響を及ぼしています。まるでケアしていないお肌のように気づくとカサカサ…。
しかし、適切な対策を講じることで、この変化を乗り越えることは十分に可能です。香港でしか出来ない、帰国後も安心の対策について、一緒に学んでいきましょう。

才田コラム

所属:Insurance110 香港

才田 弘一郎

SAITA Koichiro

「通信を止めない」インフラ設計思想を資産防衛へ。香港16年の知見でグローバルに生きる人々を支える国際フィナンシャル・アドバイザー

49歳:2人の子育て中。アジアの金融ハブである香港に拠点を移して16年目。香港のダイナミックな変化を肌で感じ、海外の資産専門家として、日本と世界の双方の視点から、国境を越えて活躍する皆様の資産形成・保全をサポート。

社会人の最初はNTTグループにて、24時間365日『絶対に通信を切断させない』ための設備計画など、国家規模の重要インフラ設計に従事。個人の人生における『資産』もまた、絶対に途絶えさせてはならない最重要インフラであると痛感。転機もあり国内FPを経て16年前に渡港し、激動のグローバル金融環境に身を置く中で、インフラの世界で徹底的に叩き込まれた『高度なリスク管理』と『緻密な設計思想』を個人の資産防衛に役立てるべく、国際FPへと転身。

専門分野

  • 国際終活プランニング
  • クロスボーダー資産管理戦略
  • マーケット分析・運用戦略
  • Wealth Management

『Form follows function(形態は機能に従う)』という格言を、資産形成・設計の信念としています。
華やかに見える投資も、人生の土台となる『基盤(機能)』が正しく準備出来ていなければ意味を成しません。
元インフラ設計者の視点から、予期せぬ環境変化というリスクにも耐え、論理的で再現性の高い『資産形成とバックアップ体制』の設計が重要だと考えています。

才田 弘一郎

日本の通信インフラを支えた『ロジカルな設計力』と、香港16年で磨いた『グローバルな金融知見』。これらを掛け合わせ、皆様の資産を荒波から守り抜き、豊かで安心な未来を築くための最良のパートナーとして伴走いたします。

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