r > g = 貯蓄から投資へ
貯蓄から投資へ。
今日本では、貯蓄だけでなく投資をする事によって資産を増やすことを国として推奨しています。では、投資がどれほど有効なのか? どうして貯蓄だけではいけないのか?今回は貯蓄と投資の違い、そして投資が推奨される理由について綴ってみたいと思います。
貯金神話
「貯金をしなさい」
小さい頃に親や祖父母から口うるさく言われ育った方が多いと思います。苦々しく思いながらも言い付けを守って貯めていたらうん万円にもなり、欲しいものを買って羨望の眼差しで見られる友人、一方、お小遣いをすっからかんになるまで使ってしまい月末になるとピーピー言っていた友人もいました。
コツコツと貯めればいつか十分な貯金額になる。ただ数字を積み上げていくだけの貯金を推奨されていたころ、なんと言っても王道は郵便貯金でした。年利8.0%、「お宝貯金」と言われ、お金を預けるだけで9年後に約2倍になる時代(1990年頃)がありました。これが貯金神話と言われた所以です。
それが今や、年利0.01%~1%前後へと低下。預貯金だけで資産を増やすことはとても難しくなって久しいですよね。
投資への舵取り
「貯蓄から投資へ」という国を挙げての方針が打ち出されたことをきっかけに、株式投資の利益に対する税率が下がり、NISAやiDeCoがスタートする中で個人の投資、つまり資産運用が急速に一般化しました。しかしなぜ、貯蓄から投資へ、という方針が打ち出されたのでしょう?公表されている理由は3つ、インフレや低金利の対応、年金不安、効率的な資産形成、と言われています。
個人的見解ですが、2019年に話題になった「老後資金2,000万円問題」、これが大きな理由と考えられます。年金制度の破綻を避けるため国民の自助努力に託し、自己責任で資産運用を促して株式市場や債券市場に投資する仕組みを活用してもらい、市場を活性化させると年金の運用機関であるGPIFの資産運用にもプラスの相乗効果が期待でき、結果的に国民の年金を守りつつ資産形成を促すという方針だったと解釈できます。
また、財務省から漏れ出たとされる老後資金問題。これはあえて情報を流す方法で、投資を促すための背中を押す政策だったのかもしれません。この国のいい意味でのしたたかさがあったのかもしれませんね。
r > g
貯蓄よりも投資で資産を増やすと効率がいいと言われます。では、貯蓄と投資の金利と運用成果にどれほどの差があるのでしょうか? そこで共有したいデータがあります。
「r > g」→ r = 資本収益率(株や不動産の収益) が、g = 経済成長率(給与や物価上昇等)より大きい。
r = 資本収益率 → 平均利回り 5.0%
g = 経済成長率 → 平均利回り 2.0%
この公式は、フランスの経済学者のピケティさんが著書「新資本論」にて提唱しているもので、本来は、資本主義の富の不均衡を放置しておくと格差が広がるというものです。簡単に言うと、何もしないと貧乏になって、仕組みを活用すると豊かになる。大雑把ですが、預金だけでは資産は増えず、投資をすれば増える、ということが証明された公式です。
給与を貯めるだけでは、経済成長率と昇給のバランスが取れて生活に変化はありません。一方、投資すると物価上昇率を上回る利回りを得られるので資産に余裕が生まれます。
つまり、豊かで安心な将来のために資産を増やすには投資が必要、ということですね。
所属:Insurance110 香港
平田 政彦
HIRATA Masahiko
業界歴17年。海外在住5年、海外金融歴12年の国際フィナンシャル・アドバイザー。
孫3人の55歳。離婚を経験後、子育ても終わり再婚。穏やかに第二の人生をと思ったのも束の間、子供の結婚、孫3人への経費援助で資金需要が再燃。子育てを終えてもなお安心できない現実を伝承中。
商社、技術系ベンチャー役員、保険会社と多岐にわたる経験の中で、最も経験深く真摯に取り組んでいるのが海外金融。香港でのFund運営経験に裏打ちされた知識を活かした資産運用アドバイスや、老後を目前に控えた現状からの資産活用と保全の助言に力を入れています。
専門分野
- クロスボーダー資産管理戦略
- クロスボーダー税務戦略
- マーケット分析・運用戦略
- Wealth Management
海外金融の世界に関わり12年、人生で最も真摯に向き合い、取り組んでいます。決して表舞台に出るような仕事ではありませんが、必要とされる方への貢献度合いは大きく、長い視点で人との関わりや人生観を共有出来る素晴らしい仕事だと自負しています。
平田 政彦
人生の答えは自分にしか出せない、そのプロセスに関わりプロとして助言すること。重責で簡単ではありませんが、素晴らしい時間と機会と感じています。進むべき道を決めるときに頼れる存在、伴走者として相談いただけることも多く、それが強みだと思っています。
海外在住者のためのマネーセミナー開催中
Insurance110では世界各地に拠点があります。
各国に滞在する日本人ファイナンシャルプランナーが、海外在住時の資産運用に関するセミナーを行なっております。
老後2000万円問題や円安、物価高など家計に直結するニュースについても分かりやすく解説いたします。
\お金のプロに相談できる/
無料セミナー予約はこちら