【20代の生命保険】20代にはどんな保険が必要?
20代の時は、就職、結婚、女性の場合は出産など、人生の転換期が重なる時期です。仕事面では、キャリアの土台を築くためにとにかく働く!という人も多いかと思います。
体力と健康に自信がある20代の人にとっては、自分に万一のことが起こるかもしれないということをなかなか現実的には考えられない時期かもしれません。
20代に生命保険が必要なのか?本当のところはどうなのか、実際のデータなどを参考にしながら、20代に本当に必要な保険について考えてみましょう。
Contents
1.20代に多いリスクとは?
1-1. 病気のリスク(入院)
(出典)平成29年患者調査(厚生労働省)
20代男性の入院理由第1位は「精神及び行動の障害」。全年齢とも入院理由の1位ですが、とくに20代は就職などの緊張や環境変化などが影響することということは考えられます。
20代女性の1位は「妊娠,分娩及び産じょく」による入院です。また、2位の「精神及び行動の障害」は、女性の方が男性よりも人数が多くなっています。3位(同数)の「健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用」とは、各種の検査のことです。
全体的にみると、女性の方が入院する入院リスクが高いようです。
1-2. 病気のリスク(死因)
20代男女別の死因について見てみると、不慮の事故による死因が男性では高いく、女性の場合は「悪性新生物(がん)」による死亡比率が高いこともわかります。
2. 20代の保険選び
同じ20代でも、独身の人と結婚して子どものいる人とでは必要となる保障がかなり異なります。ここでは生活状況ごとに必要となる保険選びについて具体的に紹介します。
2-1.【20代・独身】の保険選び
独身の人は、将来のライフプランがまだはっきりとはわからないうちは、必要最低限の保障で、なおかつ今後も必要となる保険、すぐに解約しなくてもいい保険、という観点で保険を選びましょう。
2-1-1. 男性の場合
男性は病気よりもケガのリスクを中心に考えましょう。まずは医療保険と、死亡保険は保険料の安い掛け捨てで、少額保障を中心に考えるといいでしょう。スポーツやアウトドアの趣味などがある方は傷害保険をプラスしてもいいと思います。
2-1-2. 女性の場合
女性は医療保険をなるべく早めに確保してください。商品によっては、妊娠中は加入できない医療保険商品もありますので注意してください。
2-2.【20代・結婚した時】の保険選び
結婚をしたら、保険は家族の生活を守ることを目的に選ぶことがポイントです。入院や手術で働けなくなり収入減となった時や万一死亡した時に、残された配偶者の生活への影響を具体的に考え、夫婦それぞれにシミュレーションして保障を選ぶことが大切です。
2-2-1. 男性の場合
医療保険や就業不能保険(収入減に備える保険)を中心に選びましょう。近い将来に子どもが産まれる人は、若くて保険料が安いうちに子どもも含めた必要保障を確保しておくことも有効です。
2-2-2. 女性の場合
医療保険の加入がまだの人は最優先で備えてください。なお、妊娠中に保険加入するには制限がある場合もあります。死亡保険やがん保険などについても、家族が増えたことを想定して早めに確保しておくことも有効です。
2-3.【20代・子どもがいる場合】の保険選び
夫婦共稼ぎなどの場合、自分がもしもの時には、自分の医療費や収入減だけではなく、配偶者の仕事や収入にも影響することを考える必要があります。
また、もしもの時に子どもの面倒を見てくれる人(両親など)が近所にいるかなど、環境によっても必要保障額が変わってきます。具体的に、必要保障額を計算して保険を選ぶことが無駄を避けることに繋がります。
2-3-1. 男性の場合
子どもが小さいほど高額な保障が必要です。死亡保障額は末子が0歳の時に一番高くなります。収入保障保険を活用して高額保障を確保しましょう。就業不能保険(収入減に備える保険)やがんにも備えてください。子どもの将来に備えて学資保険の活用も有効です。
2-3-2. 女性の場合
子どもが生まれたら、自分がもしも入院や手術が必要になり子育てができなくなった場合にどうするかを具体的に想定して保険を選びます。たとえばベビーシッターを頼む必要があるなど、実際にかかる費用は各家庭によって異なります。保険は、医療保険と死亡保険と共に、共働きの人は就業不能保険も検討しましょう。また、がんの保障も早めに確保しましょう。
3. 20代の生命保険選びのポイント
・ライフシーンごとに異なる保障を理解し、優先順位をつけて必要なものから確保する。
・若くて保険料が安い時期に、将来的にも必要となる医療保険を確保する。
・結婚して子どもがいる人は、死亡保険や医療保険に加えて、長期間働けなくなった時の収入減のリスクにも備える就業不能保険も確保する。
・女性は、妊娠や出産によるリスクがあるため、早めに医療保障の確保をする。また、男性に比べて「がん」のリスクが若いうちでも高いことを知っておく必要がある。
20代は他の世代に比べて必ずしもリスクは高くありませんので、まずは必要最低限の保障から用意していき、結婚や子どもの誕生を機に、追加での加入を行っていくのが効率のいい方法です。そのため、最初に少額保障を確保する時には将来的にも無駄にならない保険を選びましょう。
とくに若いうちは保険料が安く済みますので終身タイプの医療保険は早めに加入しておくことで、将来に渡って保険料が低いまま継続できるメリットを得られます。
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