【2025】ポルトガル移住完全まとめ!メリット・デメリット、手続きまでを徹底解説

ポルトガルはヨーロッパの中でも比較的物価が安く、生活にかかるコストを抑えながらも豊かな暮らしが実現できます。

この記事では、ポルトガルへ移住するメリットやデメリット、手続きについて解説します。ポルトガルへの移住を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

ポルトガル移住の魅力

ポルトガルは、スペインのイベリア半島に位置しているヨーロッパ最先端の国です。ポルトガルは他のヨーロッパの国と比べると比較的物価が安かったり、温暖な気候であったりとさまざまな魅力があります。

ポルトガル移住のメリット

ポルトガルへ移住すると、以下の5つのメリットが得られます。

  1. 物価の安さ:生活費を抑えて豊かな暮らし
  2. 温暖な気候:過ごしやすい環境
  3. 豊かな自然と文化:歴史的建造物や美しいビーチ
  4. EU加盟国の利点:ヨーロッパ各国へのアクセス
  5. 親日家が多い:外国人にも優しい国民性

それぞれのメリットを参考にし、本当にポルトガルへ移住すべきか判断してください。

(1) 物価の安さ:生活費を抑えて豊かな暮らし

ポルトガルは、周辺のヨーロッパ諸国と比較すると物価が安いというメリットがあります。例えば、スーパーマーケットの食料品や外食にかかるお金が日本の6割〜8割程度です。

また、家賃は都市部であれば日本の8割、地方は6割ほどです。

(2) 温暖な気候:過ごしやすい環境

ポルトガルは、温暖な気候でも有名です。地中海性気候に属しており、年間を通して雪が降ることはほとんどありません。夏は25度、冬は10度と過ごしやすい気温で降水量と湿度も低いため、一年中過ごしやすい環境です。

(3) 豊かな自然と文化:歴史的建造物や美しいビーチ

ポルトガルは、豊かな自然と文化がある国です。
例えば、世界遺産ではジェロニモス修道院やコインブラ大学などさまざまな世界遺産があります。美しいビーチもあり、充実した毎日を過ごせます。

(4) EU加盟国の利点:ヨーロッパ各国へのアクセス

ポルトガルはEU加盟国であり、ヨーロッパ各国へのアクセスがしやすいこともメリットです。ポルトガルへ移住すればヨーロッパ各国への旅行も気軽にできるでしょう。

(5) 親日家が多い:外国人にも優しい国民性

ポルトガル人は、日本に最初に上陸したヨーロッパ人とも言われています。親日家が多い傾向にあり、日本人が過ごしやすい環境です。また、ポルトガル人のほとんどが外国人にも優しい国民性であるため、トラブルなどに巻き込まれにくいでしょう。

ポルトガル移住のデメリット


ポルトガルに移住した場合、メリットだけではなくデメリットもあります。

想定されるデメリットは以下です。

  1. 言語の壁:ポルトガル語の習得が必要
  2. 官僚主義:手続きの煩雑さ
  3. 医療システム:日本の医療水準との違い
  4. 就労環境:給与水準の低さ

それぞれのデメリットを加味しつつ、ポルトガルへ移住すべきか決断しましょう。

(1) 言語の壁:ポルトガル語の習得が必要

ポルトガルへ移住し、現地の人と円滑にコミュニケーションを取るためには、ポルトガル語の習得が必要です。病院では英語が通じる可能性はありますが、日本語対応が可能な機関はほとんどありません。

そのため、ポルトガルへの移住を考えている場合は、日常会話程度はポルトガル語を習得しておいたほうが無難と言えるでしょう。

(2) 官僚主義:手続きの煩雑さ

ポルトガルで医療や重要書類を取得する際は手続きが煩雑なため、長い待ち時間が発生しやすいです。例えば、本来は不必要なフォームへの記入や書類を作成するために何度も呼び出される手間が発生する場合があります。

(3) 医療システム:日本の医療水準との違い

ポルトガルは、日本と比較して医療水準が低い傾向にあります。実際に治療を受けるまでにかなりの時間を要し、さらに、高額な費用がかかる場合も多いです。

(4) 就労環境:給与水準の低さ

物価の安さからも想定できる通り、ポルトガルは日本よりも給与水準が低いのが現状です。

就労環境が整っていないところも多く、2024年9月時点でのポルトガルの給与水準は月額820ユーロで、日本円換算すると約13万円程度です。そのため、ポルトガルで運営している企業などにつとめる場合、日本に住んでいた時と比較して生活が苦しくなる可能性があります。

可能であれば、ポルトガルに支社がある企業など日本円のレートでお給料をもらえる仕事を探してから移住を検討するのも一つの方法です。

ポルトガル移住の種類と必要なビザ


ポルトガル移住に必要なビザの種類は、以下の4つです。

  1. ゴールデンビザ:投資による永住権取得
  2. D7ビザ:受動的所得による滞在許可
  3. D2ビザ:起業家ビザ
  4. 就労ビザ:現地企業での雇用

ポルトガル移住にどのようなビザが必要かを確認し、移住する場合はビザを取得する準備をしましょう。

(1) ゴールデンビザ:投資による永住権取得

ゴールデンビザとは、ポルトガルに投資をする外国人に発行されるビザです。
ゴールデンビザを取得するためには以下の4つへ投資する必要があります。

  • ・不動産投資
  • ・ファンド投資
  • ・企業投資
  • ・資本投資

不動産投資

ポルトガルでは、50万ユーロの不動産投資をすればゴールデンビザを取得できます。ただ、不動産投資への人気が高く価格高騰がしやすいため注意が必要です。

ファンド投資

ファンド投資とは、投資家から集めた資金を債券や株式などに投資して運用する方法です。ファンド投資への資本移転をすれば、ポルトガルへの居住申請の許可が降りる可能性があります。

企業投資

企業投資とは、今後成長が見込まれる企業に対して投資をする事業です。企業投資も、不動産投資とファンド投資同様にゴールデンビザを取得するうえで必要な投資方法です。

資本移転

資本移転とは、1社または2社以上の企業が発行した株式を、新たにすべて取得することです。

(2) D7ビザ:受動的所得による滞在許可

D7ビザとは、ポルトガルで過ごすために安定した収入を保有する人に対するビザです。D7ビザを取得すればポルトガル国内への居住が許可され、加盟国間で国境審査をせずに移動できるジェルゲン圏内を自由に旅行できます。

(3) D2ビザ:起業家ビザ

D2ビザとは、ポルトガルで起業を検討している人に対して発行されるビザです。D2ビザを取得するためには、世界的な拡張性がある企業計画を保有しておかなければなりません。

(4) 就労ビザ:現地企業での雇用

就労ビザとは、労働保障省の外国人登録課に必要書類を提出すると取得できるビザです。就労ビザは、美容やITなどポルトガル語の能力はそこまで求められず、技術力が問われるジャンルの仕事に就くことができます。

ポルトガル移住の手続き


ポルトガル移住の手続きは、以下のとおりです。

  1. 必要な書類の準備
  2. ビザ申請
  3. 滞在許可証の取得
  4. NIF(納税者番号)の取得
  5. NISS(社会保障番号)の取得
  6. 銀行口座開設
  7. 住居探し

それぞれの手続きを参考にし、ポルトガル移住の手続きの準備をしてください。

(1) 必要な書類の準備

ポルトガルへ移住する際は、以下の必要書類を用意する必要があります。

  • ・ビザ申請書
  • ・証明写真
  • ・健康保険証明書
  • ・収入証明
  • ・パスポート
  • ・犯罪履歴証明書
  • ・滞在先の証明

上記の必要書類を準備し、ビザを申請してください。

(2) ビザ申請

ビザ申請をする際は、以下の流れに沿って手続きをしましょう。

  1. オンライン申請をする
  2. 書類提出をする
  3. 面接を終える
  4. 審査結果と結果通知が送付される
  5. ビザが受領される

上記の流れに沿ってビザ申請をしたら、次は滞在許可証の取得をしてください。

(3) 滞在許可証の取得

有効期限内の早い時期にポルトガル国内のポルトガル大使館にて滞在許可証取得の申請をしなければなりません。
申請が受理されてから、滞在許可証が届くまで約1〜2ヶ月かかります。

(4) NIF(納税者番号)の取得

NIF(納税者番号)はポルトガルに住んでいる人が持っている個人番号であるため、取得しなければなりません。
ポルトガルの税務署で、NIF(納税者番号)の取得をしてください。

(5) NISS(社会保障番号)の取得

NISS(社会保障番号)を取得する時は、Webサイトから申請書をダウンロードして必要項目を記入してください。
その後、社会保障庁に行ってパスポートや滞在ビザ、グリーンカード、労働許可カードなどを提出しましょう。

(6) 銀行口座開設

銀行口座開設では、以下の2つの書類を用意する必要があります。

  • ・パスポート
  • ・NIF(納税者番号)取得時に受け取った書類

上記を用意したうえで銀行へ行けば、口座の開設が可能です。

(7) 住居探し

ポルトガルで住居探しをする際は、一軒家やアパートなど自分がどのような物件を探しているかはっきりしたイメージをもつことが大切です。

ポルトガル移住はあなたにとって最適か?

ポルトガル移住には、物価の安さや温暖な気候などのメリットがあります。

一方で言語の壁や手続きの煩雑さ、医療システムの違いといったデメリットも存在します。本記事を参考に、ポルトガル移住が自分にとって最適かを考えたうえで、決断しましょう。海外での資産運用は、豊かな将来を築くための有効な手段です。

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