ビットコインの換金方法を徹底解説!仮想通貨を現金化する流れと注意点をご紹介

ビットコインの価格が上昇していることもあり、「今のうちに現金化したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。 しかし、実際に換金しようとすると「どの方法が一番お得なのか知りたい」「手数料はどれくらいかかるのか気になる」「税金はどうなるのか計算方法がわからない」といった疑問が出てくるはずです。
ビットコインを換金する方法には、国内取引所を利用する、ビットコインATMを使う、個人間取引(P2P取引)を行う、仮想通貨(暗号資産)対応のデビットカードを活用するなど、さまざまな選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
本記事では、初心者でも安心してビットコインを換金できるよう、具体的な換金手順や注意点を詳しく解説します。税金や詐欺リスクについても触れ、安心して取引できるよう説明していますので、参考にしてください。
Contents
ビットコインを換金する方法は主に4つ

ビットコインを換金する方法は、主に以下の4つです。
- 国内の仮想通貨取引所を利用する
- ビットコインATMで現金化する
- 大口取引(OTC取引)、個人間取引(P2P取引)で売却する
- 仮想通貨クレジット・デビットカードを使う
まず、ご自身が保有しているビットコインが 「どこに保管されているのか」 を確認します。国内取引所にあるのか、ウォレットにあるのかなどによって、最適な換金方法が異なります。
また、それぞれの換金方法によってメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
1. 国内の仮想通貨取引所を利用する(最も一般的な方法)
ビットコインを換金する方法として最も一般的なのが、国内の仮想通貨取引所を利用する方法です。bitFlyer、Coincheck、Bitbank、SBIVCなどの取引所を使えば、安全にビットコインを日本円へ換金できます。
国内取引所によるビットコインの換金手順
- 取引所にログイン(bitFlyer、Coincheck、Bitbank、SBIVCなど)
- ビットコインを売却(販売所または取引所を利用)
- 売却した日本円を銀行口座へ出金
- 着金を確認し、換金完了
まずは取引所にログインし、ビットコインなどの仮想通貨を売却し、日本円に換金するという流れが一般的です。その後、売却した日本円をお持ちの銀行口座に振込み手続きを行うと、数分〜数日後に着金されます。
国内取引所で換金するメリット
- ・安全性が高い:金融庁登録済みの取引所で安心
- ・手続きが簡単:初心者でもスムーズに換金可能
- ・取引量が多く、安定したレートで売却できる
国内の仮想通貨取引所は金融庁登録済みの取引所のため安心して取引ができます。また、手続きが簡単で初心者でもスムーズに換金できます。
ビットコインなどの主要な通貨をメインに取り扱っているため、取引も多く安定したレートで売却可能です。
国内取引所で換金するデメリット
- ・手数料のコスト:取引手数料や出金手数料がかかるため、複数回換金するとコストがかさむ
- ・時間がかかる:銀行の営業時間によっては着金までに時間がかかる
換金や出金を行う際には手数料が発生します。特に、販売所を利用する場合は取引所に比べて手数料が高めに設定されているため、複数回換金を行うとコストがかさんでしまいます。
国内取引所は最も利用しやすく、安全性も高いため初心者におすすめの換金方法です。手数料や出金のタイミングを考慮しながら、自分にとって最適な方法を選びましょう。
2. ビットコインATMで現金化する
ビットコインATMを利用すると、取引所を介さずに直接ビットコインの現金化ができます。海外では多くのビットコインATMが設置されていますが、日本では設置数が非常に少なく、一部の大都市などに限られています。
保有しているビットコインが取引所などにある場合、保有するウォレットに移してからビットコインATMを使って現金化します。
ビットコインATMの設置場所(日本)
現在、日本国内では主に以下の場所でビットコインATMが設置されています。
- ・東京(渋谷・六本木など)
- ・大阪(梅田・難波など)
- ・福岡(天神など)
ビットコインATMの設置場所は変更される可能性があるため、事前に確認が必要です。また、ビットコイン以外の仮想通貨を保有している人は、保有している通貨が対応しているか、事前に調べておきましょう。
ビットコインATMを使った換金手順
- ATMの画面で「ビットコインを売却」を選択
- 売却する金額を入力(対応する最低・最高額を確認)
- ATMに表示されるQRコードをスマホのウォレットでスキャンし、送金数分後、ATMから現金が出金される
ビットコインATMで現金化するには、まずATMの画面で「ビットコインを売却」を選択します。次に売却金額を入力し、対応する最低・最高額を確認しましょう。
ATMにQRコードが表示されるので、スマホのウォレットアプリでスキャンし、指定されたアドレスにビットコインを送金します。数分後、ATMから現金が出金され、換金完了となります。
ビットコインATMを利用するメリット
- ・即時換金が可能:銀行の営業時間に関係なく、すぐに現金化できる
- ・取引所のアカウント不要:口座開設の手間が不要
ビットコインATMは、日本なら日本円、アメリカであればアメリカドルといった、現地法定通貨に交換できます。引き出し手順を把握しておけば、旅行先などで現金がない場合、いざという時に引き出せるので安心です。
ビットコインATMを利用するデメリット
- ・手数料が高い:取引所よりも換金コストが高くなる傾向
- ・設置場所が少ない:国内ではATMの数が限られている
- ・ビットコインを保有するウォレットが必要
ビットコインATMは手数料が高めに設定されていることが多く、ATMの機種によって手数料が異なります。予想以上の手数料がかかってしまうことも多いため、利用する際は手数料を確認してから引き出すようにしましょう。
また、ビットコインATMを利用する場合には事前にウォレットを保有していなければなりません。
事前にウォレットを管理する必要があるため、初心者の方には少し扱いが難しく、外国語(特に英語)が苦手な方や、インターネット上でのさまざまな設定が苦手な方には優しくないというデメリットもあります。
3. 大口取引(OTC取引)個人間取引(P2P取引)で売却する
OTC(Over the counter)とは機関投資家、法人、大口向けの取引で、P2P(ピア・ツー・ピア)取引とは、取引所を介さずに個人同士で直接ビットコインを売買する方法です。
OTC、P2P取引を提供するプラットフォームを利用すれば、自分の希望する価格でビットコインを売却できます。今回は個人間取引P2Pについて解説します。
P2P取引の仕組み
- P2P取引対応のプラットフォームに登録
- 売却するビットコインの数量と価格を設定
- 購入希望者が現れたら、支払いを受ける
- 支払いを確認後、ビットコインを送金し取引完了
P2P取引を利用するには、まず Binance P2PやBybit P2Pなどの対応プラットフォームに登録します。次に、売却したいビットコインの数量と価格を設定し、購入希望者を待ちます。
購入者が現れたら、銀行振込や電子マネーで支払いを受け取り、入金を確認後ビットコインを送金すれば取引完了です。安全な取引のため、信頼できる相手を選ぶことが重要です。
P2P取引のメリット
- ・取引所を介さないため、手数料を抑えられる
- ・希望する価格で売却できる可能性がある
- ・銀行振込や電子マネーなど、さまざまな決済方法を選べる
P2P取引は取引所を介さずに個人間で直接売買できるため、手数料を抑えられるのが大きなメリットです。
また、自分で希望する価格を設定が可能で、市場の状況によっては有利なレートで売却できる可能性があります。
さらに、銀行振込や電子マネーなど、さまざまな決済方法を選択できるため、普段利用している電子マネーなどの自分に適した取引方法を柔軟に選べることもメリットです。
P2P取引のデメリット
- ・詐欺リスクがある(購入者が支払いをしないなどのトラブル)
- ・信頼できる取引相手を探すのが難しい
- ・価格が変動しやすく、希望額で売れない場合もある
P2P取引は「できるだけ手数料を抑えたい人」に向いていますが、デメリットとして他の換金方法と比較すると詐欺に合うリスクが高いです。例えば、購入者が支払いをせずに逃げる、といったトラブルケースが報告されています。そのため、信頼できる取引相手を慎重に選ぶ必要があります。
また、ビットコインは価格変動が大きいため、希望する価格で売れないこともあります。売却するタイミングを見極めることも大切です。
4. 仮想通貨クレジット・デビットカードを使って使う
仮想通貨デビットカードを利用すると、ビットコインを換金せずに直接買い物やATMでの現金引き出しができます。
Aurora Card や Crypto.com Card などのサービスを利用すれば、世界中のVisaやMastercard対応店舗で支払いが可能です。
仮想通貨クレジット、デビットカードの仕組み
- カード発行会社に申し込み、カードを作成
- ビットコインなどの仮想通貨をチャージ
- カードを使ってショッピングやATMでの引き出しが可能
仮想通貨デビットカードを利用するには、まずカード発行会社に申し込み、カードを作成します。その後、仮想通貨をチャージすれば利用可能です。
カードはショッピングやATMでの現金引き出しに対応しており、決済時には自動で法定通貨に変換されるため便利です。
代表的な仮想通貨クレジット、デビットカード
- ・Aurora Card
- ・Crypto.com Card
- ・bitfree
仮想通貨を残高として利用できる代表的なカードとして、Aurora Card、Crypto.com Card、bitfreeなどが有名です。
仮想通貨を円やドルに換金する手間を省き、日常生活における支払いに対応しています。
ただし、発行条件がある場合や、手数料が高いケースがあるため、事前に利用条件を確認して利用しましょう。
仮想通貨クレジット、デビットカードを使うメリット
- ・ビットコインをそのまま使える
- ・手数料を抑えられる場合がある
- ・ポイント還元やキャッシュバック特典がある
仮想通貨デビットカードを使えば、ビットコインをそのまま決済に利用でき、換金の手間が不要です。さらに、取引所での換金より有利なレートで利用できる場合があり、手数料を抑えられることもあります。
また、カードによってはポイント還元やキャッシュバック特典があり、お得に買い物ができる場合もあります。仮想通貨を日常的に活用したい方にとって、便利でメリットの多い支払い方法です。
仮想通貨クレジット、デビットカードを使うデメリット
- ・対応カードが限られている
- ・利用できる店舗が制限されることがある
仮想通貨クレジット、またはデビットカードは利用しやすい一方で、対応しているカードが限られており、日本では発行が難しいことが多いです。
また、日常的に利用したい場合でも、一部の店舗では仮想通貨クレジット、デビットカードでの決済に対応していないこともあるため注意が必要です。
さらに、カードの発行手数料や、カードへのチャージに手数料が発生する場合があり、利用コストがかかる場合もあります。利用前に手数料や対応状況を確認してから利用するようにしましょう。
仮想通貨デビットカードは換金せずにビットコインを活用したい人に最適ですが、日本での対応状況や手数料を確認し、使い方に応じた最適なカードを選びましょう。
ビットコインなどの仮想通貨を換金する際の注意点

ビットコインは、換金方法を把握し使いこなせるようになれば便利ですが、法定通貨への換金時には手数料や税金、詐欺などの気をつけるべき注意点がいくつかあります。
- 手数料を確認する
- 税金の計算と申告が必要
- 詐欺や不正業者に注意
- 換金のタイミングに注意
以上の4つについて詳しく解説します。
手数料を確認
ビットコインを換金する際には、取引所ごとに手数料が異なるため、事前に確認することが重要です。手数料には取引手数料・出金手数料・スプレッド(買値と売値の差)などがあり、料金は利用するサービスによって大きく異なります。
特に、販売所を利用すると5%程度の手数料がかかることもあります。これはスプレッドと呼ばれ、取引所での売買に比べて割高傾向にあります。
一方、取引所での売買なら手数料が0.1~0.5%程度と低く抑えられるケースが多いため、できるだけ取引所での換金を選ぶのがおすすめです。
税金の計算と申告が必要
ビットコインを換金して利益が出た場合、税金の申告が必要です。日本では、仮想通貨の売却益は雑所得に分類され、給与所得などと合算して課税されます。特に年間の利益が大きい場合、税率が高くなるため注意が必要です。
雑所得の税率は累進課税となっており、利益が増えるほど最大で55%(住民税含む)の税金がかかることもあります。税務署への申告漏れはペナルティの対象となるため、年間の取引履歴を記録し、確定申告を忘れずに行いましょう。
詐欺や不正業者に注意
ビットコインを換金したい人を狙った、不正業者による詐欺が横行しています。特に、個人間取引のP2P取引やSNS上での売買では、送金後に支払いが行われないなどの被害が報告されています。
また、未登録の違法な取引所や換金サービスを利用すると、資産を失うリスクが高くなります。
安全に換金するためには、金融庁に登録された信頼できる取引所(bitFlyer、Coincheck、Bitbankなど)を利用することをおすすめします。
不正業者や詐欺被害を避けるためにも、公式サイトを確認し、利用者の評判や口コミをチェックする習慣をつけましょう。
換金のタイミングに注意
ビットコインなどの仮想通貨は価格変動が激しく、換金のタイミングによって受け取れる金額が大きく変わります。急騰や急落が発生しやすいため、できるだけ有利なタイミングで換金することが重要です。
有利なタイミングを見極めるためには、価格チャートをチェックし、過去の傾向や市場の動向を把握することで、リスクを避けやすくなります。
また、一度にすべて換金せず、一定の期間が経ってから、複数回に分けて売却するのも有効な手段です。
海外の取引所でビットコインなどの仮想通貨を換金する方法と注意点

海外の仮想通貨取引所では、国内にはない通貨の売却や、手数料を抑えての取引が可能です。換金する際に海外取引所における仮想通貨の換金方法や注意点があり、以下で詳しく解説します。
仮想通貨の換金方法
海外の取引所で仮想通貨を換金する際、日本円に直接換金することは一般的に不可能です。日本円に換金するためにはいくつかの操作が必要です。
- 日本の取引所にビットコインなどを送金する
- 仮想通貨でチャージできるプリペイドカードを使用する
- 海外の取引所で現地の法定通貨に換金し、現地の銀行口座に送金した後、日本円に換金する
これら3つの日本円に換金する方法を以下で紹介します。
1.日本の取引所にビットコインなどを送金する
海外の取引所では日本円への直接換金ができないため、まずビットコインなどの主要な仮想通貨を国内の取引所へ送金し、日本円に換金する方法が一般的です。
【手順】
- 海外取引所でビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を用意する(換金しやすい通貨を選択)
- 日本の取引所(bitFlyer、Coincheckなど)に対応するウォレットアドレスを取得
- 海外取引所から日本の取引所へ送金(出金手数料を確認)
- 国内取引所で日本円に換金し、銀行口座へ出金
この方法であれば、日本国内での取引として対応されるため、安全性が高くスムーズに換金ができます。
2.仮想通貨でチャージできるプリペイドカードを使用する
海外の取引所では日本円への直接換金ができないため、仮想通貨をチャージして使えるプリペイドカードを活用する方法もあります。これにより、買い物やATMでの引き出しが可能になります。
【手順】
- Aurora CardやCrypto.comなどの対応カードを発行
- 海外取引所のウォレットから仮想通貨をチャージ
- 店舗やオンラインショップで決済、またはATMで現金引き出し
この方法は、換金せずに直接使えるため便利ですが、日本国内ではカード発行が難しい場合があります。日本国内でカード発行が可能か確認することや、手数料やレートの違いにも注意が必要です。
3.海外の取引所で現地の法定通貨に換金し、現地の銀行口座に送金した後、日本円に換金する
海外の取引所では、日本円への直接換金ができませんが、現地の法定通貨に換金し、現地の銀行口座へ送金する方法があります。その後、日本の銀行口座へ送金し、日本円に換金することで資金を移動させることができます。
【手順】
- 海外の取引所で仮想通貨を現地の法定通貨に換金
- 現地の銀行口座へ送金(対応銀行を確認)
- 日本の銀行口座へ国際送金し、日本円に換金
この方法は高額な取引に向いていますが、送金手数料や為替レートに注意が必要です。国ごとの規制も異なるため、事前に確認しましょう。
出金手数料
海外の取引所で仮想通貨を換金する際は、出金手数料にも注意しましょう出金手数料は取引所ごとに異なり、仮想通貨の種類によっても変動します。特に、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は手数料が高くなる傾向があります。
一方で、ステーブルコインのUSDTなどは手数料が低めに設定されています。ステーブルコインとは、法定通貨や商品などの価格と連動するように設計された仮想通貨です。
また、法定通貨を出金する場合は、海外の銀行へ送金する際の手数料も発生します。銀行間の国際送金手数料や為替手数料がかかるため、最適な方法を選ぶことが重要です。出金前に各取引所の手数料を確認し、できるだけコストを抑えるようにしましょう。
海外の取引所では日本円に換金できない
海外の仮想通貨取引所では、基本的に日本円への直接換金ができません。
また、一部の海外取引所では米ドルやユーロなどの法定通貨に換金できる場合もありますが、日本の銀行口座へ直接送金することもできません。そのため、海外の銀行口座を経由して資金を移動する方法が一般的ですが、この場合は国際送金の手数料や為替レートに注意しましょう。
海外の取引所を利用する際は、日本円に換金するための手順を把握し、手数料が安い方法を選ぶことをおすすめします。
海外取引所を使用した仮想通貨であっても課税対象になる
海外の取引所で取引した仮想通貨の利益も、日本の税制に従い課税対象となります。
たとえ日本円に換金せず、ビットコインなどの仮想通貨のままで利益を得た場合でも、含み益が発生すれば課税対象になる可能性があります。
日本では、仮想通貨の売却益は「雑所得」として扱われ、所得額に応じた累進課税(最大55%)が適用されます。
海外取引所での取引も確定申告が必要で、申告を怠ると追徴課税などのペナルティが発生する場合があります。
海外取引所を利用する場合でも、取引履歴を記録し、正しく税務申告を行うことが重要です。
ビットコインの換金を行う際は税金にも気をつけよう

ビットコインを換金して利益が出た場合は確定申告が必要になります。特に、年間の利益が大きい場合は税率が高くなるため注意が必要です。
しかし、仮想通貨の税務は複雑で、適切な計算や節税対策を行うには専門的な知識が必要なケースがほとんどです。
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