堅実投資7つのステップ第3弾 – あなたのポートフォリオは合ってる?外貨保有率の相場をチェック
どれくらい外貨運用をすべき?
「日本の貯金や保険商品、家や年金などはすべて日本にあります」、「海外駐在時に銀行に貯まっている外貨も日本に送ってしまい、一部分しかありません」といった話を聞くことがあります。
外貨準備の必要性はわかっているものの、外貨をどれくらい保有しておけばいいのでしょうか。今回は外資運用をする際にどれくらいの金額があれば良いのかをご説明します。
資産運用の金額は人それぞれ
資産運用の金額は人によってことなります。
特に外貨運用ともなると、参考になる人はまわりにいないのではないでしょうか。
そこで今回は企業や国がどれくらい外貨を持っているのかという観点でお話します。
まずは個人を例として見ていきます。
海外で駐在員として働いていても、家や日本円の預貯金などは日本に置いている人も多いのではないでしょうか。そのため働いて受け取った外貨を日本円に換金して、日本に送ることが多いです。
・あなたの資産総額は?
・その資産の種類は?(預貯金、保険、財形、株、投資信託、不動産etc)
・あなたの保有通貨は?(米ドル、ユーロ、豪ドル、香港ドル、人民元etc)
これらをしっかり把握できていますか?
次に企業の観点です。
現在は日本に回帰していると言われていますが、香港やシンガポールを中心に、ベトナムやインドネシア、フィリピン、タイ、インドなどで企業や工場の進出が広がっています。日本の企業も海外で稼ぐことが大事だと認識しており、海外売上比率、海外資産比率が上がっているようです。
海外に進出している企業は海外でどれだけ売上をとれるか日々考えているので、海外でお金を保有している企業は増えています。
・会社の資産総額は?
・会社の資産の種類は?
・会社の国内・海外の売上のバランスは?
最後に国の観点です。
・国の資産総額は?
・資産の種類は?
・国の資産のバランスは?
※詳細の数値は下部のデータを御覧ください。
国や企業は外貨の準備をしています。
これらの外貨比率を見た際に、あなたの保有する外貨はどれくらいありますか?
おそらくかなり低い割合でしょう。しかし海外で資産運用することはごく当たり前になっていることを認識してほしいのです。
国のポートフォリオ、外貨は約20%
総資産825兆円のうち150兆円が外貨です。以下のデータを参考にしてください。
令和2年5月末日現在:US1,378,239百万ドル
固定資産ほか:336兆円
貸付金:108兆円
運用委託金:112兆円
有価証券:119兆円
外貨準備高対日本資産:150兆円(約20%)
資料:財務省外貨準備等の状況令和2年5月末時点
日本銀行資金循環統計 平成30年度国の財務書類より
家庭でのお金の考え方とは異なりますが、参考になるのではないでしょうか。日本人は日本円資産が多いです。不動産や年金、貯金もほぼ日本円で保有しています。日本の外貨準備のほとんどは米ドルです。外貨準備の3%は『金Gold』などを組み入れており、自国通貨へのリスクヘッジをしています。
あなた自身に置き換えて考えた時に外貨保有はどのくらいあるのか?まずは総資産の20%に向けて外貨保有率を高めていきましょう。
日本の外貨保有率20%を目安に組み入れる
海外生活を送っている駐在員は日本にいる家族や家などの資産のために、外貨を日本円に換金して送っていることが多いです。しかし企業や国は外貨の組み入れ比率を上げています。海外で外貨運用をするのは当たり前になっているのです。
日本の国としての外貨保有率は20%です。外貨運用に興味がある人は、まずは日本のポートフォリオの外貨保有率20%を目安にしてみてはいかがでしょうか。
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