【2024】海外移住のお金・費用はどのくらいかかる?香港・タイ・ベトナムの場合の生活費も解説!

最近は、海外移住を考えている人も増えていると思いますが、海外移住ではどれくらい資金が必要か気になるところです。とはいえ海外移住が初めての方は「どれくらい費用がかかるの?」「海外で安心して生活できるの?」などと、疑問がある方も多いのではないでしょうか。

本記事では、香港・タイ・ベトナムを軸に海外移住にかかるビザや家賃などの移住費用について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

香港での移住費用  

まず、香港についての移住費用について、ビザの種類や費用面について解説します。

香港の渡航費

香港への往復の渡航費(航空券代)は約4万円〜11万円になります。

香港でのビザについて

香港でのビザについては全6種類ありますが、今回は移住向きの「就労ビザ」、「投資ビザ」の2点について解説します。その他のビザは、旅行者や留学生向けになりますので今回は省略いたします。※以下、就労ビザの取得代行業者によりビザ取得費用、取得確率の向上などは変わります。今回は一般的に弊社で把握している費用を記載しております。お考えの際はご相談ください。

就労ビザ

就労ビザとは、香港で就職・転勤するために必要なビザです。
ただし、就労ビザを取得する条件は厳密に決められています。
香港では他国と比べて、自国の就職確保も考えているため、国が指定する条件をクリアしなければ就労ビザを確保できないからです。

国が指定する条件として「専門的な技術・経験を有する者」に限られ、条件をクリアするには相当の技術や能力が必要になります。
就労ビザの取得費用は9,980香港ドル(約19万円)です。

投資ビザ

投資ビザとは、移住する国の企業に投資することで取得できるビザです。
投資ビザでは投資した企業と申請者への審査があり、取得するには時間を要します。

取得費用は15,000香港ドル(約28万円)です。

香港での永住権について 

香港で永住権を取得するには、7年以上の滞在が必要です。
永住権を取得すると、ビザが不要でも暮らせたり、香港の銀行での開設がしやすくなるメリットがあります。取得費用は5,000香港ドル(約9万円)になります。

香港での生活費用

この章では、香港で暮らす家賃、光熱費などの生活費用について解説していきます。

香港での家賃について 

香港での家賃相場は3,800香港ドル〜12,000香港ドル(約70,000円〜220,000円)かかります。※この価格感で一人暮らしでもギリギリでしょう。ご家族帯同となるとこの1.5倍から2倍は必要となります。

世界的に見ても香港は家賃が高い国と言われています。
家賃が高い理由として、香港では税制面で優遇措置がされる「タックスヘイブン」が採用され、世界から香港に移住したい需要が増しているためです。

香港ではインフラが整っており治安も良く、住みやすい街とされています。
また、地下鉄やバスによる交通費がとても安いです。少し家賃を抑えたい方は、郊外への移住を検討してみてはいかがでしょうか。

香港での食費 

香港での食費は約90,000円〜150,000円/月かかります。
独身の方であれば10万円以内で生活でき、夫婦であれば10万円以上の金額はかかるでしょう。
香港では、夜市を活用すると安価で食事が楽しめるのが魅力です。
地域によりイオンやそごうなどの日系スーパーマーケットがありますが、日本から輸入しているため、商品は少し割高になります。

コンビニは日本と物価が変わらないので食事を安く済ませられるでしょう。

香港での光熱費

香港では光熱費は安いと言われています。
特に、水道代では中国から水を購入している地域もありとても安いと言われています。

  • ・単身者であれば、約6,000円程度/月
  • ・家族連れであれば、約12,000円程度/月

香港での医療費

香港では日本のような健康保険制度は無く、医療費は全額自己負担になります。ビザ取得者であれば政府の病院で医療費を安くすることが出来るのですが、常に患者さんの大行列のため緊急度の低い治療であればいつまでも待たされる結果になります。

私立病院も沢山あり、日本語の通じるクリニックもありますが、政府の病院と比較すると割高に感じるのではないでしょうか。また大きな病気であれば全額負担となると費用がかかり過ぎるので、ご自身での医療保険、疾病保険の加入をお勧めいたします。

香港では国の健康保険がない代わりに、上記の政府の病院制度や、民間の医療保険制度が充実しています、まず日本や他の海外から渡航される場合は、その国発行の海外旅行傷害保険に半年分ほど加入し、その間に、香港内で使える医療保険の加入を検討してください。よくワーホリなどで、勢いで渡航する方も増えていますが、日本出国時の海外旅行傷害保険は、海外に出てからだと加入できませんので、事前に準備しておくことをお勧めします。

また、起業移住、投資移住の際や、就職するために香港に行く際は、一度、海外赴任先、海外就職先の福利厚生(医療保険)の内容については確認しておくべきでしょう。

日本語で現地の医療情報を入手できる会社:NNIインシュランスブローカー

香港での通信費

・香港での月の通信費は約10,000円程度になります。

香港での交通費

香港での交通費をタクシー、バス、電車の料金順に並べました。

香港で20日働き、自宅と会社を往復した料金を想定して掲載しております。

タクシー代(初乗り400円,1kmごとに約150円追加) 約5kmを往復するなら約1,000円×20日=20,000円
バス代金(料金は距離計算) 約40円〜1,400円×20日=(約800円〜28,000円)
電車代金 (1日地下鉄乗り放題) 1日地下鉄乗り放題1200円×20日=24,000円

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タイ移住にかかる費用 

つづいて、タイへの移住する費用について解説します。

タイへの渡航費

タイへの往復の渡航費(航空券代)は約2万円〜8万円になります。

タイ移住するためのビザの費用 

タイはビザを取得しやすい国の一つです。
タイでは収入や資産、年齢により、ビザの取得条件が異なります。

タイに移住して取得できるビザや書類については下記の通りです。

  • ノンイミグラントビザ・カテゴリーB
  • リタイアメントビザ
  • タイランドエリート
  • 労働許可証

ノンイミグラントビザ・カテゴリーB

タイで現地企業に就職して働く場合「ノンイミグラントビザ・カテゴリーB」という就労ビザを取得しなければいけません。

まず、日本の大使館(東京・大阪)でシングルビザを取得します。費用は10,000円。
そして、タイ入国後90日以内に「労働許可証」を取得したのちに就労ビザを取得できるのです。労働許可証の取得費用は10,000TB(約40,000円)です。

リタイアメントビザ  

リタイアメントビザとは、老後に年金でタイへの移住を目指している方向けのビザです。
申請時に満50歳以上が取得できる条件になります。

申請料金は44,000円でタイや日本でも申請できます。また、犯罪歴がなく、貯蓄が約300万円以上あることが取得の条件です。

タイランドエリート

50歳未満の方ですと、タイランドエリートビザがあります。
ビザの期間が5年間あり何度でも入出国できるビザとなり、長期滞在に適したビザです。
ただし、タイランドエリートの取得金額は2023年9月より80万バーツ(5年間/330万円)になり高額です。それでもタイランドエリートは人気のビザと言われています。

タイでは移住の条件が変更しやすい

タイでは、ビザの取得条件や手数料の変更が頻繁に行われます。
実際に「移住が決まった日」と「タイへ渡航する日」では、条件が異なる可能性もありますので、早めに行動をすることを心がけましょう。

タイで移住する生活費 

タイでの家賃について

バンコク不動産によると、場所はあれど家賃14,000TB〜33,000TB(約60,000円〜140,000円/月)であれば生活できます。タイでももちろん住む地域によって家賃が異なります。

日本人がよく滞在するエリアであるスクンビットエリアでは家賃は高く、郊外であれば家賃は安くつきます。

タイでは、日本での不動産と同じく敷金が必要になりますので、初期費用は家賃の3ヶ月分以上は準備しておく方が良いでしょう。

タイでの食費

タイでの食費は8,000TB〜12,000TB(約32,000円〜50,000円/月)と言われています。タイでは、日本のチェーンが多くあり日本料理ばかりでの食事代ですと高くつきますが、タイ料理はとても安く食費を抑えることができます。

また、地域によって日系のスーパーマーケットもありますので、自炊をすれば節約することも可能です。

タイでの光熱費

タイでの光熱費は単身の方で2,000TB(約8,000円/月)、家族連れで7,000TB(約29,000円/月)と比較的高いです。

タイでは、日本みたいに原発がないためその分、電気代がかかり、場所によっては日中、エアコンなしでは生活できない地域もあります。
また、物件によって電気代が異なるので事前に調べておくことをお勧めします。

タイでの医療費

タイでの医療費はタイの物価に比べると高いと言われています。
ただし、タイでの医療水準は高く、日本の医療水準と比べても変わりはありません。

タイでの通信費

タイの通信費は割高で月10,000円程度。

タイ交通費(通勤代)

タイでの交通費を順に並べました。

タイで20日働き、自宅と会社を往復した料金を想定して掲載しております。

タクシー代金(初乗り約120円、1kmごとに=25円追加) 約5kmを往復するなら1,600円程度×20日=32,000円
バス代金 往復運賃(120円〜240円)×20日=(合計2,400〜4,800円)
電車料金(1日使い切りチケット) 往復運賃(140円~500円)×20日=(合計2,800〜10,000円)

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ベトナム移住にかかる費用

最後にベトナム移住についてかかる費用について解説します。

ベトナムへの渡航費

ベトナムへの往復の渡航費(航空券代)は約3万円〜8万円になります。
ベトナムで渡航費が安くなるのは雨季になる5月〜10月です。
一方で、乾季になる11月〜4月では観光客が増え渡航費も割高になります。

ベトナムのビザについて

ベトナムでは、商用ビザ、就労ビザ、帯同ビザについて解説します。

商用ビザ

ベトナムでの商用ビザには2つ種類があります。

  • シングルビザ(1年以内の滞在の方)
  • マルチビザ(1年以上の移住の方)

シングルビザでは、一度ベトナムから出国するとビザの有効期限が切れ無効になります。マルチビザでは、有効期限内であれば何度もでも、ベトナムの入出国が可能です。ベトナム領事館は大阪にあるため、国内でもビザの申請取得ができます。(就労ビザは不可)
費用はシングルビザで5,250円となり、マルチビザは30,450円になります。

就労ビザ

外国人がベトナムで働く場合「就労ビザ」と「労働許可証」が必要になります。
就労ビザは国内での取得はできません。商用ビザでベトナムに入国し、労働許可証を取得して就労ビザに切り替える必要があります。

1年以上滞在する場合、一時在留許可証を現地で取得する必要があります。

各費用は以下の通りです。

  • 労働許可証 25USD(約3,000円)
  • 一時在留許可証 150USD(約20,000円)

帯同ビザ

帯同ビザとは、配偶者や18歳未満の子供がベトナムで一緒に移住する際に必要なビザです。1年以上のマルチビザで135USD(約19,000円)の費用がかかります。

ベトナムでの生活費

ベトナムの家賃 

ベトナムでの、家賃相場は約30,000円〜70,000円程度であり日本よりも安く抑えられます。

家族連れの方は家賃が7万円以上の物件をお勧めします。これは7万円以上の物件になると、大手不動産会社が運営しているマンションに住め、セキュリティの面で充実しているからです。単身者の方であれば、3万円以下の物件もありますがセキュリティの有無をオーナー様に確認する必要があります。

ベトナムの食費

ベトナムでの食費については、単身者であれば350USD(約50,000円/月)〜家族連れであれば600USD(約85,000円/月)かかると言われています。

これは平均的な数値で、ベトナムの物価や生活費は日本の3分の1程度です。
ベトナムは外食費も安く、特に屋台や夜市などで外食したり、自炊で食事を済ませれば、月10,000円で生活している方もいます。

ベトナムでの光熱費

ベトナムの光熱費は約5,000円程度/月になります。
電気代はエアコンを使う使わないで金額が大きく変わってきます。
場所によって、湿度がとても高くエアコンを使用しないと生活できない地域もあり、必然と電気代も高くなりますので、光熱費を抑えたい方は家を選ぶ際には注意を心がけましょう。

ベトナムでの医療費

ベトナムでは、医療費は高くないと考えられています。
しかし、大きな交通事故の場合、近隣の医療先進国に移らなければいけないので、高額医療費に対応できる海外旅行傷害保険への加入を検討することも大切です。

ベトナムでの通信費

ベトナムでの通信は月1,000円程度。自宅にWi-Fiが整備されているので、通信費用も安くつきます。

ベトナム交通費

ベトナムでの交通費をタクシー、バス、電車の料金順に並べました。

ベトナムで20日働き、自宅と会社を往復した料金を想定して掲載しております。

タクシー代金(初乗り約50円、1kmごとに=80円相場) 約5kmを往復で1,000円×20日=20,000円
バス代金(都市間バス) 往復運賃200円〜1,000円×20日=4,000〜20,000円
電車料金(1日乗車券) 1日乗車券運賃150円×20日=3,000円

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各国の1ヶ月の移住費用(香港・タイ・ベトナム)

香港、タイ、ベトナムでの渡航から移住するまでの月にかかる費用を表にまとめました。

渡航費 ビザ 家賃 食費 光熱費 通信費 交通費
香港 約4万〜11万円 19万円(就労ビザ)〜28万円(投資ビザ) 約7万〜22万円 9万円〜15万円 6,000円〜12,000円 月1万円程度 月800円〜24,000円
タイ 約2万〜8万円 5万円(シングルビザ+労働許可証) 約6万〜14万円 3,2万円〜5万円 約8,000円〜2,9万円 月1万円程度 月2,400円〜32,000円
ベトナム 約3万〜8万円 3万円(就労ビザ+必用書類) 約3万円〜7万円 5万円〜8,5万円 約5,000円 月1,000円程度 月4,000〜20,000円

各国の半年間の移住費(香港・タイ・ベトナム)

移住してから、半年間の費用を表にまとめましたので、ご参考ください。


渡航してから半年間の費用(min~max)
香港 約132万円(min)〜約254万円(max)
タイ 約74万円(min)〜約170万円(max)
ベトナム 約60万円(min)~約120万円(max)

まとめ

今回は、香港・タイ・ベトナムについての移住費用について紹介させていただきました。

110Financial Supportでは、香港についての銀行口座・保険解約のサポートを充実させております。また、海外移住に関する資金準備やお困りごとについての相談もさせていただいております。ご不明な点やご質問などございましたらこちらからお問い合わせください。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。
日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。