【2024】年代別の平均貯金額|海外金融業界の時事ニュースを解説
最近「老後資金4,000万円不足問題」という言葉がニュースになっています。これは5年前に話題になった「老後2,000万円問題」をベースに、3.5%の物価上昇が続いたらどうなるかをシミュレーションしたものです。
老後に向けて資産形成しようとしていた人たちにとって、将来その倍も必要になるという結果に大騒ぎになっています。人生においては、教育資金・住宅資金・老後資金という人生の3大資金に備える必要がありますが、こうしたライフプランを見直す必要があるのかもしれません。
とは言え、お隣のあの人や、この人の貯蓄額はいくらくらいなのでしょうか?今回は、今後貯蓄しておくべき金額をイメージしていくためにも、年代別・世帯別の平均貯蓄額を紹介します。
Contents
年代別の貯蓄額
年代別金融資産保有額は以下のとおりです。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |||
年代 | 平均値 | 中央値 | 平均値 | 中央値 |
20代 | 142 | 0 | 321 | 77 |
30代 | 589 | 83 | 470 | 200 |
40代 | 936 | 30 | 643 | 220 |
(万円)
平成29年度「家計の金融行動に関する世論調査」より作成
・20代単身者
金融広報中央委員会が実施した平成29年度「家計の金融行動に関する世論調査」によると、20代独身者の金融資産保有残高の平均値は、142万円となっています。ただし平均値は、一部の高額資産を保有している人が引き上げていることが考えられるため、一般的に比較検討の際には中央値も使います。
すると20代単身者の中央値はゼロ。つまり半数以上は貯金なしとなっています。実際に20代単身者で金融資産がゼロと回答している人の割合は、全体の61.0%となっています。独身のうちは、貯金がなくても大きな問題にはならないと思いますし、自己投資として経験やスキルアップに繋がることにお金を使うことが重要ですが、将来のイベントに向けて貯蓄することが重要なステージでもあるので、できるだけ貯金する習慣をつけましょう。
・20代既婚者
20代の二人以上世帯における金融資産保有残高の平均値は321万円で、中央値は77万円となっています。また、金融資産ゼロ世帯の割合は35.6%です。つまり半数以上が貯金をしていますが、貯金額は100万円に満たない人が多いようです。20代既婚者は今後のライフプランを具体的に考え、資金を準備しておかなければならない世代です。共働きもしやすく、お金を貯めやすい時期なので、毎月の収入から計画的に貯蓄にまわしましょう。
・30代単身者
30代単身者の金融資産保有額の平均値は589万円、中央値は83万円です。30代単身者で金融資産ゼロの人の割合は40.4%と4割が貯金なしです。独身でも30代になると、貯金している人とそうでない人の差が大きくなってきます。30代になれば、給与の手取り額が増えるので、毎月の貯金額を増やすことも検討してみてください。
・30代既婚者
30歳代の二人以上世帯における金融資産保有額の平均値は470万円、中央値は200万円です。金融資産ゼロ世帯の割合は33.7%となっています。
30代既婚者の場合、200万円ほど貯金しているのが一般的ということになりますが、一方金融資産ゼロ世帯の割合も約3割です。
30代既婚者の場合、住宅ローンなどの負担が発生したり、家族が増えれば支出も増えてきます。毎月少しずつでも貯金する習慣をつけましょう。200万円程度貯金がある人は、資産運用をはじめてみるべきでしょう。
・40代単身者
40代単身者の金融資産保有額の平均値は936万円、中央値は30万円です。また40代独身者で金融資産ゼロの人の割合は、45.9%となっています。
30代よりも40代単身者の方が、貯金なしの人が多いという結果です。高収入の人はかなりの資産を保有している一方で、半数近くが貯金ゼロ、貯金がある人でも30万円程度と格差が開いています。40代になると、老後の資金も意識しなければなりません。 貯金がない人は、自動積立など強制的にでも毎月一定額貯金できる仕組みを作りましょう。まだ間に合うでしょう。
・40代既婚者
40歳代の二人以上世帯における金融資産保有額の平均値は643万円、中央値は220万円です。金融資産保有額ゼロ世帯の割合は33.7%となっています。
40代になると貯金額が増えているとはいえ、貯金がない家庭も3割程度います。40代は住宅ローンの返済や教育費の負担が重なり、貯金をするのが難しい世代です。毎月の固定費を見直し、削減できる費用をチェックしましょう。
一番貯蓄額が多い世代は?
ここまで年代別の貯蓄額をご紹介しましたが、各世代の貯蓄額を見ると、年齢とともに金額が上がって、70代が最も高いことが分かっています。
20~30代にかけては、結婚や住宅の購入など、ライフイベントに合わせてまとまったお金を使う場面が多く、40~50代は子どもが成長して進学するタイミングの世帯が多いため、教育費や養育費などにかかるお金が増えます。50代は、給与収入も多く貯蓄しやすい一方で、子どもの大学進学やローンの返済などが重なり、出費が増える時期です。
60代は、定年退職を迎えて退職金として大きなお金を受け取るため、貯蓄が殖える家庭もあるでしょう。しかし退職後も活発に趣味や交友関係を楽しんでいる人も多く、思いのほか、自分のために使うお金が多いのかもしれません。
70代は、今まで貯めてきたお金を大幅に減らすことなく生活できている家庭も多く、平均貯蓄額がほかの年齢に比べて多いと考えられます。
まとめ
ここまで出てきた年代別の貯蓄データは、あくまで全体の傾向を表す数値です。実際には自分が経験するライフイベントに備えて、早いうちから資金計画を立てる必要があります。
20代であれば海外移住などすることで、海外で稼ぐ力を身につけつつ、経験やスキル、言語を同時に学ぶなど行動することでチャンスは多いですが、
年齢が上がる、家族を持つと行動しにくい状況になるのも理解できますが、その際は大事なお金を適切な資産運用に当てることで、お金だけでも海外移住させてしっかりと貯蓄・リターンを確保していく考えが大事です。
人生で特にお金がかかるのは、人生の三大資金と言われている住宅購入資金、教育資金、退職後の生活費です。自分の年代と照らし合わせて、今後どのような出費があるか理解しておくことが大切です。老後になって慌てないためにも、今から計画的に資金を準備しておきましょう。
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