2024年7月発行の新紙幣と歴史!旧紙幣との違いや人物の特徴を解説


2024年7月3日に新札が発行されましたが、紙幣に印刷されている人物がわからないという人は多いでしょう。もともと、新札に載る人物は日本で偉業を成し遂げた人です。何気ない会話のネタにもしやすいため、この機会にどんな人物なのか、調べてみるとよいでしょう。

この記事では、2024年7月発行の新札に載る3人の人物の特徴を紹介します。旧紙幣と新紙幣の違いも解説するのでぜひ参考にしてください。

旧紙幣と新紙幣の違いとは?


人物の紹介の前に、まずは旧紙幣と新紙幣で異なる2つの違いを解説します。

偽造防止技術の追加

新紙幣には、旧紙幣にはなかった8つの偽造防止技術が追加されています。新たに追加された技術は以下の通りです。

  • ・深凹版印刷:インキを高く盛り上げるように印刷する技術
  • ・高精細すき入れ:従来の肖像のすかしに加え、背景に高精細なすき入れを実施
  • ・すき入れバーパターン:縦棒状のすき入れで、札の種類別に本数が変わる
  • ・ホログラム:見る角度によって肖像の見方が変わる
  • ・潜像模様:お札を傾けると文字が浮かび上がる
  • ・パールインキ:お札を傾けると両端にピンクの光沢が見える
  • ・マイクロ文字:コピー機で印刷できない小さな文字が印刷されている
  • ・特殊発光インキ:紫外線をあてるとお札の一部が発光する

偽札の製造を防ぐために、さまざまな技術が導入されています。最新の技術を取り入れることで偽札を作りにくくすることが狙いです。

デザインの変更

旧紙幣から大きくデザインが変更されているため、それぞれの表裏デザインをチェックしてみましょう。
紙幣ごとのデザインは以下の通りです。

1,000円表:北里柴三郎 / 裏:富嶽三十六景
5,000円表:津田梅子 / 裏:藤の花
10,000円表:渋沢栄一 / 裏:東京駅(丸の内駅舎)


表の肖像だけでなく、裏のデザインも大きく変更されています。

新札に載っている人物は誰?


新札に載る3人を見ても、何をした人かわからないとお悩みの方も多いでしょう。ここでは、3人の特徴やお札の肖像となる基準を解説します。

新札に載る3人の人物

新札に載る人物は、北里柴三郎(1,000円)・津田梅子(5,000円)・渋沢栄一(10,000円)の3人です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

北里柴三郎は、医学で偉業を成し遂げた人物です。
東京医学校(東京大学医学部)在学中に予防医学を志し、内務省衛生局での実務を経て、ドイツに留学しています。留学中に破傷風菌の毒素に対する免疫抗体を発見、免疫抗体を応用した血清療法を確立し、世界的に有名な研究者となりました。

津田梅子は、日本における女性の地位向上に大きく貢献した人物です。
アメリカで育った彼女は、日本帰国後に見た女性の地位に大きなショックを受けました。日本を発展させるために、日本女性の高等教育を実施することを決意した彼女は女子英学塾を開校。1900年に開校した塾は、現在も津田塾大学として残っています。

渋沢栄一は、近代日本経済の父と称される人物です。
静岡藩に商法会所設立・富岡製糸場設立への貢献・日本郵船会社の設立・東京電力会社の設立など、今も残るさまざまな企業の設立に貢献しています。公共の利益を求めることと国民が幸せになることをモットーに尽力してきた彼は、日本経済を語るうえで欠かせない人物だといえます。

載る人物を選ぶ基準

新札に載る人物はどういった基準で選ばれているのか疑問に思う人も多いでしょう。新札の肖像となる人物は、以下の基準で選ばれています。

  • ・精密な写真を入手できる人物
  • ・品格があり、お札の肖像としてふさわしい人物
  • ・知名度が高く、実施した業績が幅広く認められている人物


ぼんやりとした写りの写真だと偽造しやすくなることから、より精密な写真を入手できることが条件です。撮影技術が未熟な時代だと精密な写真は入手しにくいため、明治時代以降に存命した人物から選ばれます。

また、お札の肖像としてふさわしい品格を持ち、幅広い世代に名が知られていることも条件です。今回の新札に選ばれた3人は、全員が教科書に掲載されるほどの知名度を持つため、肖像としてふさわしいといえるでしょう。

医学・日本女性の地位向上・日本経済発展と、3人が尽力してきた方向性は異なります。しかし、3人が尽力してきた業績は今もなお受け継がれているため、全員が新札の肖像に最適な人物であるといえます。

新札発行に伴うユニバーサルデザインの向上について


新札発行に伴い、旧紙幣からユニバーサルデザインも変わりました。変更された部分は以下の通りです。

  • ・触ってわかる識別マーク
  • ・見てわかる額面数字の大型化
  • ・見てわかるホログラムとすき入れの形・配置


旧紙幣は両端下部に小さな識別マークがあるのみでしたが、新紙幣から識別マークが大きくなっています。1,000円札は右上と左下、5,000円札は上下中央、10,000円札は両端です。いずれも識別マークが大きくなっているため、目の不自由な人でもお札の種類をすぐに判別できます。

また、額面数字が印刷される位置も変更されています。旧紙幣の数字は左右上部に小さく印字されていましたが、新紙幣から左、または中央に大きく印字されています。お札の種類を間違えにくくなるでしょう。

ホログラムとすき入れの形・配置は偽造を防止するために入れられています。ホログラムはこれまでのお札にはない画期的な技術が使われているため、外国の方でもすぐに新札だとわかるでしょう。

新札が浸透する前に新紙幣と歴史を知っておこう


2004年に発行された旧紙幣から20年の時を経て、2024年7月に新紙幣が発行されました。お札のデザインが大きく変更されるだけでなく、偽造防止技術の追加やユニバーサルデザインの向上など、いくつもの点が変わっています。

新札が浸透する前に、肖像人物の歴史を知っておけば、話題に困ったときや何気ない会話のネタとして周りの人に情報を共有できるでしょう。

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