【2023】海外居住者でもiDeCoは可能!楽天証券を例にメリットと始め方を解説

「海外居住者でもiDeCoに加入できると聞いたけど本当?」
iDeCoは2022年5月から海外居住者でも加入できるようになり、日本でもらう年金を増やすためにも有効な手段となっています。
本記事ではそんな海外居住者のiDeCoについて、以下の内容で紹介します。
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?
- 海外居住者がiDeCoを始める際に気をつけておきたいポイント
- 海外居住者がiDeCoを利用するための条件
- 海外居住者が楽天証券のiDeCoを始める方法
- 海外居住者がiDeCoを始めるかどうかは将来の居住国で判断
記事の内容から自身にあった状況を判断し、iDeCoに加入するかどうかを決定してみてください。
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Contents
個人型確定拠出年金(iDeCo)は年金生活に備える制度

iDeCoは自身でお金(掛金)を用意し、定期預金や投資信託といった資産運用に充てて老後の年金生活に備えるための制度です。65歳まで加入でき、引き出し開始時期は加入期間により60歳から65歳の間でそれぞれ異なります。(2023年7月時点)
老後の資金を賄う役割を果たしているiDeCoの制度ですが、年金の足しにできる意外にも特徴が3つあります。
- 所得控除
- 利息や運用益が非課税
- 退職金や年金の控除
iDeCoの掛金は全額所得控除に充てられるので、年単位で手元に残るお金が増えるので税金対策になります。利息や運用益が非課税なのでiDeCoを通して投資信託や定期預金を始めると税金面を考えるとお得です。
お金を切り崩しての生活を考えるようになる退職金受取時期や年金受取のタイミングで、控除を受けられるのも気持ちにゆとりをもたらしてくれるでしょう。
海外居住者がiDeCoを始める際に気をつけておきたいポイント

海外居住者はiDeCoを始められますが、以下の点に気をつけなければなりません。
- 所得控除がない
- 送金手数料や為替リスクがある
- 海外居住中に受け取っても日本で課税される
iDeCoは海外在住者になると所得控除を受けられず、メリットを最大限に活かせなくなります。また送金手数料や為替リスクが出てくるのも気をつけておくポイントでしょう。
海外在住中に60歳になり引き出すとしても日本で課税されることになるので、海外の税制を反映させられず、居住国によっては損と考えることもできます。
しかし、iDeCoの最大の目的は年金生活の備えです。海外赴任中は受けられる恩恵が減ってしまいますが、いずれ日本に戻り日本で過ごす予定の方は、iDeCoをはじめておくと退職金や年金の控除に利用できたり、退職後の生活資金を少し増やせたりといった、老後の悩みが軽減されると考えられます。
iDeCoの引き出しには加入年数の条件があるため、迷っている方は早めの加入がおすすめです。
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海外居住者がiDeCoを利用するための条件

海外居住者がiDeCoに加入するには、以下のどちらかの条件に当てはまっている必要があります。
- 日本の企業と雇用関係が継続している
- 国民年金に任意加入している
日本国内の企業から海外赴任をし、引き続き同じ雇用関係となる場合はiDeCoに加入できます。また、日本国内の企業と雇用関係がない場合も、「国民年金(任意)」に加入すれば、iDeCoに加入できます。
逆に、完全に海外移住し、外資系の会社で勤務し、国民年金を継続されていない方はiDeCo利用が不可能ですので、ご自身の運用経験、ゴール設定に基づいた海外での適正プランで運用を始めましょう。
ただ、もし将来日本での生活も現実的だと考えられていらっしゃる方、老後の資金を公的に確保しておきたい方は、任意の国民年金も検討するといいでしょう。
楽天証券でiDeCoを始める場合は海外へ直接郵送してもらえないので、一度日本の住所に必要書類を送付してもらってから海外に郵送する必要があり、日本の住所で受け取りと海外の住まいへの送付を家族に手伝ってもらうか、一時帰国中に書類の入手が必要です。
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海外居住者が楽天証券のiDeCoを始める方法

新規加入の場合は以下の手順で申請用書類を受け取ります。
- 楽天証券の確定拠出年金サイトで「お申し込み/再加入はこちら」をクリック
- 「加入/再加入手続きへ」をクリック
- 自身の職業または任意加入被保険者を選択
- 任意の情報を入力し、日本国内の住所に書類が届く
- 届いた申請用書類を家族などに海外まで送付してもらう
- 申請用書類を作成して海外郵便で任意の送付先まで送付する
Step1:楽天証券の確定拠出年金サイトから「お申し込み/再加入はこちら」をクリック
楽天証券の確定拠出年金サイトにアクセスし、右上の「お申し込み/再加入はこちら」をクリックします。

Step2:「加入/再加入手続きへ」をクリック
Step1の遷移先で「加入/再加入手続きへ」をクリックします。

Step3:自身の職業または任意加入被保険者を選択
Step2の遷移先で、自身の職業または国民年金任意加入被保険者の場合は任意加入被保険者を選択します。
Step4:以降の手順
Step3の遷移先から必要な情報を入力していき、申請用紙を楽天から日本の住所へ送付してもらいます。
以降は家族に受け取りをしてもらい海外の滞在先へ送付してもらうか、一時帰国中に書類を受け取る必要があります。
申請用紙の必要な欄を記入し、楽天に送付し返すと申請完了です。
海外居住者がiDeCoを始めるかどうかは将来の居住国で決めましょう

海外居住者は日本居住者と比べてiDeCoで受けられる恩恵が減ったり気をつける点がありますが、将来日本へ帰国して年金生活を考えている方にとっては強い味方となってくれるでしょう。
日本へ帰国してからまだ雇用期間が続くのであれば、帰国後に所得控除を受けられるようになります。退職金や年金の控除にも使えるようになるので、iDeCoの加入がおすすめです。
日本で老後を送ろうと考えている方は年金の足しにするという意味でも、早めにiDeCoに加入して運用をはじめておきましょう。
もし海外在住者で「どの資産運用方法が良いのか分からない」「海外での資産運用事情について詳しく知りたい」といった方は、110 Financial Supportまでご相談ください。資産状況や海外情勢などをふまえ、適切な解決策をご提案させていただきます。
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