海外保険に関するよくある質問 – 第14弾-

海外保険に関して、お客様からお問い合わせのあった質問に回答していきます。

質問

Q.法人を契約者として香港保険に加入することはできますか?活用方法があれば知りたいです。

A.できます。

おもに以下の3点が法人契約の加入目的と活用方法です。

①経営者の死亡リスクに備える
②経営者の自由な裁量で切り崩せるので、柔軟性のある資金を積み立てられる
③節税効果と利益の繰り延べを行う

それぞれ解説していきます。


①経営者の死亡リスクに備える

死亡リスクとは社長や経営者のような会社のキーマンの方に、万が一のことがあった場合の事業保障です。

事業運営が滞ることで利害関係者に迷惑を掛けることがないように、十分な資金手当てを保険を使うことで解消することが目的。借入金の返済や、自社株の分散などのリスクを解消可能です。

万一時において保険はとても有効に機能するので、事業の必要経費として戦略的に使っていくことが肝要です。


②経営者の自由な裁量で切り崩せるので、柔軟性のある資金を積み立てられる

これはは保険の中の機能の中で「解約返戻金」を使った活用方法です。

①は死亡保障目的で加入する場合が多いのですが、②に関しては解約返戻金のある生命保険に加入します。
一般的には終身保険ですね。

掛け捨てタイプではなくて、終身保険は掛け金の支払いが終わったあとに解約すると、解約返戻金という形で手元に戻ってきます。

この解約返戻金の自由度が高いので、裁量で取り崩せる資金の積み立てが可能です。
積み立てたお金は会社に帰属するため、社長や役員などの退職金にあてたり、その他の損失にあてたりできます。

なぜ、この様な資金準備の方法が好まれるかと言うと、たとえばお店を経営している方なら、事故が起きたときは火災保険や賠償責任保険などの保険でカバーできますよね。

しかし、スタッフ大量退職リスク、風評被害などでお店の売り上げが減ってしまった場合は、上記の保険ではカバーできません。

困ったときは解約返戻金のある生命保険を一旦解約すれば、なんとかやりくりできる場合もあります。

ほかにも従業員の退職金の原資にも活用可能です。
福利厚生の一環として退職金の減資にすれば、従業員の転職や退職を防げるため、企業の発展につながります。

解約返戻金は形を変えて「現金」として何でも使えるので非常に便利ですね。

法人の保険には、定期保険や一生涯の保障があるような終身保険もありますが、万が一死亡した場合は多額の保険金受け取り、場合によっては事業資金に解約返戻金を使う終身保険を活用するほうがメリットが多いでしょう。


③節税効果と利益の繰り延べを行う

③の活用方法は税引き前の利益をすべて課税の対象にするのではなく、保険に加入することで支払う保険料を損金計上し、一定期間利益の繰り延べを行います。

この様にお伝えすると「税金減らせるの?」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、
注意点としてはすべての保険が損金計上できるわけではありません。

実際に損金計上できるかどうかは会社の実態によるものや、加入する商品のタイプによってできないものもあります。会計士との連携も重要になりますので、財務戦略として有効に保険を活用する方法を検討してみてはいかがでしょうか?


法人契約を選ぶときのコツ

法人保険はさまざまな活用方法がありますが、企業経営などの幅広い知識が求められます。

法人保険をうまく活用すればさまざまなリスクに対処できるため、信頼できる保険担当者を探してください。

弊社でも常駐しているコンサルタントが在籍しておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせいただければ対応させていただきます。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
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