海外保険に関するよくある質問 – 第4弾 –
相談者から寄せられた海外保険に関してのご質問に回答していきます。今回は海外保険というよりも、一般的な保険に近いご質問です。
海外で生活している駐在員の方の、保険に関する疑問が解決されるきっかけになるかもしれません。ぜひ参考にしてください。
質問①
Q.生命保険に加入するとき、健康診断は必要でしょうか。
A.加入する商品や年齢、健康状態によります。
生命保険に加入する際、保険会社は保険加入希望者の健康状態を確認します。その確認作業を診査と呼びます。所定の診査をクリアできなければ、生命保険に加入できません。
保険は保障がついているものと、ついていないものの2種類に分けられます。
・保障機能がない貯蓄専用の保険
健康状態関係なしに加入できる
こちらは貯蓄に特化した保険です。特に海外生活を送っている駐在員の方などは、この海外保険に加入する場合が多いです。貯蓄保険に関しては健康状態(ガンなどの過去の病歴含む)などは関係なく、誰でも加入できます。
・保障機能(死亡保障、特定疾病保障など)がある保険
告知書の記入
↓(保障額、年齢、健康状態によっては追加資料が必要)
健康診断書のコピーを提出、医師による診査など
一方の保障機能がある保険は診査が必要です。基本的には保険会社の質問に対して、申告をしていきます。例えば過去何年以内に手術したなどです。
必要な保障額だったり、その方の年齢や健康状態だったりと、状況によっては追加で資料の提出を求められる場合があります。代表的な追加資料提出としては健康診断書のコピーです。また、保険会社が指定している医師の診査が必要な場合もあります。
この段階で何かしらの問題があれば、今回は保険に加入できないとお断りされるかもしれません。また、場合によっては割高に設定された保険なら加入できますがどうされますか?と提案される場合もあります。
注意点としては健康状態の申告の際、病歴を隠したり嘘の申告はしないでください。事実と異なる申告をした場合、告知義務違反に該当します。保険加入後にばれてしまった場合、告知義務違反として加入した保険はなかったことになり、保険金が出ません。
必ず事実を申告するようにしましょう。
質問②
Q.入院することが決まったので、今から加入できる医療保険はありますか?
A.条件によっては加入できる保険はありますが、今回の手術は対象にはなりません。
入院までいかなくても似たようなご質問は多く寄せられます。以前に受けた質問の一例をあげると、腰を痛めており病院での治療費をカバーできるような医療保険はないか、という相談がありました。
このようなケースの場合、保険には加入できる可能性は高いですが、腰に関する治療費は対象外になりますし、お申込時点で過去に別の病歴などがあれば、各種条件付きでの保険加入となってしまう可能性は高いです。
保険の制度というのは『相互扶助』という助け合いの精神です。
ひとつ目の質問にも関連してきますが、基本的に保険は健康なうちにしか加入できません。元気な時、健康な時だからこそ保険加入をご検討されるとよいでしょう。※普通は健康であれば保険のことなど考えない方が多いのも事実です。
保険は上手く使えば資産運用になる
駐在員として海外に在住している間は、海外保険に加入できるチャンスです。海外保険は日本の保険と比べて利率が良く、長期運用をすることで資産を効率よく殖やせます。
途中で解約してしまうと元本割れを起こす可能性があるため、あらかじめどれくらいの期間にいくら運用するのかを決めておくと良いでしょう。
日本に住んでいる方は海外の保険に加入できません。海外生活を送っている利点を最大限に活用してくださいね!
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まとめ
相談者からよくあるご質問を2つ回答させていただきました。
生命保険に加入する際は健康診断が必要な場合があります。
保険には大きく分けて2種類あり、保障機能があるものとないもので分けられます。そのうち、健康診断が不要なのは保障機能がない貯蓄保険です。駐在員の方はこちらの保険を選ぶことが多く、利率が良いため資産運用代わりになります。
一方の保障がある保険は診査が必要で、自己申告しなければなりません。ここで何かしらの問題があった場合、保険への加入を断られることもあります。
ここで保険に加入したいがために虚偽の報告をした場合、告知義務違反に該当し保険金が下りない可能性があるので、必ず事実を申告してください。
また入院が決まった後、生命保険に新規加入できる場合がありますが、今回の手術に関する治療費は対象外になります。
保険は健康なうちに入るのが最も確実です。元気なうちに保険の加入を検討されてはいかがでしょうか。
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