ステートメントってどうやって見るの? – Sun Life LIFE Brilliance編
海外の貯蓄保険に加入していると年に一回、住所確認のためステートメントが届きます。
しかし、残念ながら日本語で記載されておりません。
英語と中国語で書かれていますので、内容を確認できずに捨ててしまう方もいるかもしれませんね。
そこで、せっかく届いた大事なステートメントをどう見ればよいのか解説していきます。
ステートメントは商品や会社によって見方が異なります。
今回は視聴者の皆様からのご要望が多かった、サンライフ香港のライフブリリランスを例にとって話を進めていきます。
Contents
ステートメント – 保険の基本情報 –
ステートメント1ページ目
早速ですが実際に届いたステートメントをご覧ください。
英語と中国語ですでに「よくわからないな」という気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ステートメントには住所や保険の条件、内容等が書かれています。
項目ごとに拡大して見ていきましょう。
まずは左上の項目を見てください。
こちらは契約者の氏名と住所が英語表記で記載されています。
その隣には保険証券番号等が書かれているのがおわかりでしょうか。
上から順に
- 保険証券番号:貯蓄保険を購入した際に発行される唯一の番号
- 被保険者:保険の対象者
- 契約者:保険料を支払っている人/保険契約の全ての権限を持つ人
- 契約応当日:保険に加入期間中に迎える、契約日に対応する日にち
- 契約担当者:契約した時の会社/担当者
- 本書類印刷日
とあります。
次は保険証券に記載してある基本情報(ポリシーインフォメーション)です。
加入している保険の詳細が記載されています。
- 証券発行日:当保険に加入した日にち/保険会社が証券を発行した日
- 運用通貨:運用している通貨
- 証券の状況:保険証券が有効になっているのか確認できる
- 次の支払日
- 支払い方法:どのような支払い方法をとっているのか、支払いの期間など
- 保険料
- 保険料税
下段は保障内容情報(カバレッジインフォメーション)です。
保険商品名と保障の内容が記載されています。
この保険プランには死亡保障が付いていることが確認できますね。
Policy Value(ポリシーバリュー)は解約返戻金について書かれています。
このステートメント発行時点での解約返戻金が確認可能です。
上段にはギャランティー部分、つまり保証された解約金額、下段には現在確定している配当金額がそれぞれ記載されています。
このふたつの合計が総額に記載されており、解約時の金額です。
現在、解約したらどれくらいの金額が戻ってくるのか確認したい場合はこの「Surrender Value」を見てくださいね。
保険は株や仮想通貨と異なり、資産の変動はゆっくりです。
忘れた頃に育っている資産なのですが、せめて年に一度、忘れないように確認しておくとよいでしょう。
ステートメント2ページ目
上段は1ページ目の補足、下段は保険料の支払い履歴が記載されています。
まずは上段部分を拡大して見ていきましょう。
こちらには注意書きが記載されています。
解約返戻金や配当金額などについての補足です。
右下には保障部分である死亡保険金ががいくら増加したのかが書かれています。
前年は保険金がUSD4,752もらえるところ、今年はUSD1,688.54増額され合計でUSD6,440.54が死亡保険金に上乗せされましたよ、とのことです。
当初、このプランで設定していた死亡保険金額はUSD72,000でしたので、4年経過して死亡保険金がUSD78,440.5と、私ではなく家族が受け取る保険金額も増加しています。
ざっくり計算すると、毎年2.24%ずつ増加する計算です。将来のインフレ時にも100%とは言いませんが、最悪の万一時があったとしても家族に対し十分な保険金を受け取って貰えますね。
死亡保険金についてはあとのページでも詳細に触れていますのでご参照下さい。
※まっ、私はしっかりと解約返戻金を増やして、元気なうちに使いたいと思います。
ステートメント3ページ目
こちらにはその他の情報が書かれています。
上段を拡大しました。
ラチェットは工具の一種です。
回転方向が一方向に固定されるため、反対側には回りません。
配当が保証されることをラチェットにかけて説明しているようですね。
次に下段部分です。
日本に在住の方はあまり関係のない話ですが、香港に住まれている方は請求書払いをすることがあります。
請求書払いは紙が発生するので、環境にはよくありません。
自動引き落としやカード払いをおすすめする情報が書かれています。
ステートメント4ページ目
4ページ目を見ていきましょう。
不明点があった場合に問い合わせする連絡先が記載されています。
QRコードを読み取ればアプリが作動し、さまざまな情報の閲覧が可能です。
ステートメント5ページ目
5ページ目をご覧ください。
こちらも保険の基本情報が記載されています。
先ほどと重複するので解説は割愛しますね。
ステートメント – 解約返戻金 –
6ページ目は解約返戻金のページです。
保有年数ごとにいくらもらえるのかが記載されています。
解約返戻金は気になる方が多いと思うので解説しますね。
このページは今後の解約返戻金推移の予測について記載されています。
左端は経過年数です。
ステートメント上は1から4年目は記載されておりませんが、すでに経過しているため5年目以降の推移が書かれています。
お手元にご契約時の設計書がある方は、配当や非保証のボーナスはどうなっているのか確認してみてください。
このステートメントの中央部に赤線が引いてあるのがお分かりでしょうか。
こちらは保険加入後の経過年数と、該当の年齢になったときの表記を区別するために線を引きました。
お手元の設計書で「見にくいな」と感じておりましたら、このように線を引くと見やすくなりますよ。
ステートメント – 死亡保険金 –
7ページ目をご覧ください。
こちらは死亡保険金について書かれているページです。
今後の死亡保険金推移の予測について記載されています。
私はこの保険を6年ほど前に契約しました。
もし死亡した場合、USD72,000が家族のもとに支払われることになっているのですが、5年経過後には受取額がUSD80,166になります。
死亡保険金もインフレのように増えているのが確認できますね。
保証金額のUSD72,000とUSD6,441は必ず受け取れます。
非保証金額は変動がある部分なので確実な数字とは言えないのですが、参考にしてもらえるとよいのではないでしょうか。
こちらのページにも見やすいように線を引いています。
例えば「日本人の平均寿命の80歳のときに受け取れる金額はいくらなのかな」と確認したいときは、80歳の欄を見ていただければすぐにわかりますよ。
USD72,000が数年後には増えている安心感があるのは大きいですよね。
もちろん、健康で長生きするのに越したことはありません。
このあともページは続くのですが1ページ目の保険の基本部分、解約返戻金の推移、死亡保険金の推移と、この3ページをおさえておくと現在の保険の状況が確認できます。
困ったときは110(ワンテン)へ
不明な点や確認したい点があれば、110サポートへお気軽にご連絡ください。
たとえば
・届いたレターの内容を詳しく確認したい
・保険に加入はしたものの担当が外国人だった。現状を確認したい
・住所変更の手続きをしたいが、どうすればいいのか教えてほしい
・解約する場合はどうすればいいのか
などの疑問にお答えます。
まとめ
今回はサンライフ香港のライフブリリランスを例に、ステートメントの見方をご紹介しました。
一見難しそうですが、見方が分かれば応用が効きます。
ご自分の加入されているステートメントと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
海外在住者のためのマネーセミナー開催中
Insurance110では世界各地に拠点があります。
各国に滞在する日本人ファイナンシャルプランナーが、海外在住時の資産運用に関するセミナーを行なっております。
老後2000万円問題や円安、物価高など家計に直結するニュースについても分かりやすく解説いたします。
\お金のプロに相談できる/
無料セミナー予約はこちら