【海外在住者必見!】香港で小切手の使い方や種類を解説:書き方や換金、現金化の方法も
香港に来て、初めて小切手を見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、銀行口座を開設した時に一緒にもらったけど、封筒から出したこともない。。。という方も多いと思います。
この記事では、日本ではあまり使用することがない小切手の使い方や書き方、注意点をご説明します。
目次
- 小切手とは
- 小切手を現金化する方法
- 小切手はどんなときに使うのか
- 小切手の書き方
- 小切手の種類
- 小切手を使う際の注意点
- 小切手がリターンされたときの主な原因
Contents
小切手とは
はじめに小切手とはどのようなものかご説明します。
小切手(こぎって、仏: Chèque 、米: Check 、英: Cheque )とは、銀行等の支払人に対して口座を有する振出人が、所持人(または名宛人)に対し作成者(振出人)の口座から券面に表示された金額の一覧支払いを委託する有価証券。
出典:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%88%87%E6%89%8B
現金の代わりに使用するものです。
紙切れに受け取る方の名前や金額を書いて使います。
大金を持ち歩くのは大変ですよね。
盗難の危険性などを防ぐために香港の一般的な商習慣として小切手が使われます。
小切手を現金化する方法
でも、小切手を受け取ったあとは現金化する必要がありますよね。
現金の受け取り方法は、
①小切手用ATMで入金(Cheque deposit machine)
②銀行窓口に持っていく
③銀行内の小切手用ポストに投函する
と、主に3つあります(HSBCの場合)。
最も便利なのは①の小切手用ATMで入金する方法です。
銀行にある小切手用ATM(Cheque deposit machine)に自分の口座番号を入れたり、キャッシュカードを指したりして入金します。
ほかには窓口に持っていき現金化する方法や、受け取った小切手の裏面に必要事項を記入して小切手用ポストに投函する方法があります。
小切手はどんなときに使うのか
小切手が使われる場面は、
- 家賃や公共料金の支払い
- 会社からの経費の支払い
- 保険料の支払い
などです。
香港では保険料の支払いの際、小切手をはじめて書く方もいらっしゃいます。
小切手の書き方
実際に小切手の書き方を見ていきましょう。
2021年10月1日に○○company limitedへHKD512,300.51支払う内容です。
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まず、点線より左側は、誰に対して、いつ、何のために小切手を発行したのかを記録しておく控え部分となります。そして右側は、点線を堺に切り離すことが出来ますので、その右側が小切手の本紙となります。
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①まずは日付を書きます。
2021年10月1日と記入しました。
②次に支払先の名称です。
○○company limitedを『Pay』の欄に記入します。
スペルミスに気をつけてくださいね。
③続きまして金額です。
『HK $』欄に512,300.51と数字で記入します。
ここまでは比較的、簡単に記入できるのではないでしょうか。
次からは慣れないと難しいかもしれません。
④『HK $』に記入した数字をアルファベット文字で『HK dollars』欄に記入します。
今回はThousand Three Hundred Dollars and Fifty One Centsと、最後にOnlyをつけます。
ちなみに漢字で記入しても大丈夫です。
漢字で記入するのは慣れないと難しいので、はじめは英語の方がよいかもしれません。
⑤あとは銀行に登録してあるサインを記入してください。
上記しましたが、切り取り線から左側はご自身の控えです。
『Date』と『Payee』、『HKD』を書いておけば、あとから何に支払ったのか覚えておけます。
ここまで記入したら、点線に沿って切り取り、支払い先に渡せば完了です。
小切手の種類
小切手には、
- Bearer Cheque(ベアラーチェック)
- Crossed Cheque(クロスドチェック)
の2種類あります。
さらに、銀行が発行する
- 銀行発行小切手
もありますので、合わせてご紹介します。
Bearer Cheque
Bearer Cheque(ベアラーチェック)は口座開設したときにもらえる小切手です。
現在は注文しないともらえないようです。
このベアラーチェックは何も書いてないチェックだと思ってください。
注意点としては『誰でも換金』できてしまいます。
たとえば私が郵送で小切手を送ったとします。
しかし、配達員が途中で紛失しまい、悪い人が拾ってしまいました。
拾った小切手を銀行に持って行けば換金できてしまいます。
セキュリティ面で難があるといえるでしょう。
Bearer Chequeを使うときの注意点
ベアラーチェックはセキュリティ面で難があるとご説明しました。
しかし、ある方法を使えば不正利用を防止できますので、ぜひ対策してください。
- 小切手の左上に二重線を引く
二重線を引くことによって、現金の受け取りを銀行口座でのみの受け取りしかできなくなります。窓口で現金を渡されるリスクは無くなります。ですが、これだけでは不十分です。
- 『or beare』に訂正線を引く
訂正線を引いておくと、現金を受け取れる人を小切手の宛名人のみに限定することができます。これで偶然小切手を拾った人がラッキーにも現金を受取れる可能性は無くなります。。
以上、2つの線を引くだけで、使い慣れない小切手も紛失ロス、現金流出などを未然に防ぐことが出来ますので、セキュリティの向上が可能です。それだけは確認しておきましょう。
Crossed Cheque
ベアラーチェックのセキュリティ面を改善したのがCrossed Cheque(クロスドチェック)です。
ネットバンキングなどから注文できますので、普段使いするならばこちらをおすすめします。
クロスドチェックは最初から、小切手の紛失リスクを考慮した上で銀行が発行する小切手で、指定された方や会社の口座でしか受け取れないようになっています。
銀行発行小切手
小切手を持っていないけど、小切手で支払うように言われた場合、銀行発行小切手を使用します。
発行先は銀行です。
USDや人民元など、ほかの通貨で払うときに使用します。
通常、発行時に手数料が50HKD程度かかります。
ちなみに、先日65歳以上の方が銀行発行小切手を発行しようとした際、手数料がかかりませんでした。
65歳以上は手数料がかからないのかもしれません。
小切手を使う際の注意点
小切手を振り出しするときのお金は、普通預金口座から引き落としされません。
小切手を利用する際は、当座口座残高「Current Account」に注意しておきましょう。実は、当座口座は小切手引き落とし用の口座になるので、小切手を書いたあとはすぐにお金を移しておきましょう。
もし資金の移動を忘れていると支払いができなかったり、引き落としが出来なかったということで、銀行から余計な手数料を引き落としされることもあります。
小切手がリターンされたときの主な原因
せっかく小切手を書いたのに、残念ながらReject・・・返されてしまうケースもたまにあります。
主な原因は以下の3つです。
①Current 口座に資金が入っていなかった→ 初心者に多いエラーです。
②サインが違っていた→ 意外と多い原因ですね。
銀行に登録してあるサインと、普段使うサインを別に分けている場合は認めてもらえません。
③記入ミスがあった→ 実は・・・簡単なアルファベット数字のミスなどがあります。
ほとんどの原因が、スペルミスや書き間違いで、金融機関側の問題はあまりありません。。
小切手は慣れないと取り扱いが難しいものです。
書き方のポイントや注意点などを抑えれば問題なく使えるでしょう。
もし不明な点や確認したい点がありましたら、110サポートへお気軽にご連絡くださいね。
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