海外赴任前にやるべき手続きは?失敗しないためのポイントと用意すべきものを解説

海外赴任が決まったけれど、なにを準備すべきか、どんな手続きが必要なのかわからないとお困りではありませんか。日本から出国する際にはさまざまな手続きが必要なため、事前に準備しなければならないことがたくさんあります。必要な手続きやすべきことを把握しておけば、トラブルなく海外へと出発できるでしょう。

この記事では、海外赴任のために準備すべきことを解説します。出国直前になって焦らないためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

海外赴任で失敗しないためのポイント

初めて海外赴任する方は、海外赴任の準備において失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。

海外赴任の3カ月前から準備を始める

海外赴任が決まったら、赴任の3カ月前から準備を始めるのがおすすめです。赴任の手続きのなかには時間がかかるものも多いため、余裕をもって準備を始めましょう。

赴任の3カ月前にしておきたいのが、パスポートの発行やビザの発行です。どちらも即日で用意できるものではなく、書類の不備によっては数週間の期間を要します。発行が遅れても問題ないよう、一番に手続きを始めましょう。

2カ月前からは荷物整理や保険・銀行口座の見直しを始めます。日本国内であれば荷物整理だけで済みますが、海外赴任は現地で保険の手続きや銀行口座の開設を行わなければなりません。時間の余裕があるときに、赴任先の保険や銀行口座の手続きについて調べておくといいでしょう。

1カ月前にはライフラインや自宅の解約手続きを済ませ、日本を離れるための準備を始めます。海外赴任が決まった後はやるべきことが多く、忘れてしまうことも出てくるでしょう。後ほどチェックリストを紹介するので、そちらを参考に準備を進めてみてください。

海外赴任における会社のサポート体制を確認する

海外赴任における勤務先のサポート体制を確認しておきましょう。サポート内容は企業によって異なります。赴任先の国・期間・単身か家族帯同かなど、条件によっても内容が変わるため、人事や総務部へ詳しく確認しましょう。

または、人事や総務部から辞令がおりた時点で何らかの連絡があることが多いです。連絡が来たときに不明点やサポート体制について確認し、出国前に疑問や不安を解消しておきましょう。特に海外赴任となると本人よりも、ご家族の方が不安を抱える場合が多いですからね。

海外赴任に用意すべき4つのもの

海外赴任の際に必ず必要なもの、あると便利な用意すべき4つのものを紹介します。

1.パスポート

パスポートは出国・入国手続きの際に必ず必要となります。申込みが集中しいている場合などは、発行までに1カ月程度かかる場合もあります。もし今パスポートを所持していない場合は、辞令がおりたらすぐに申請手続きをはじめましょう。

パスポート取得の流れは以下の通りです。

  1. 申請に必要な書類をそろえる
  2. パスポート申請窓口に書類を提出する
  3. 交付窓口でパスポートを受け取る

まずは、パスポートの申請に必要な書類をそろえましょう。必要な書類は以下の通りです。

  • ・一般旅券発給申請書
  • ・戸籍謄本
  • ・住民票のコピー
  • ・自身の写真
  • ・本人確認書類

必要な書類をそろえたら、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口に足を運び、提出します。申請後、通常であれば1週間前後でパスポートを受け取れます。パスポートを受け取る際は、申請時にもらった受理票と、発行手数料を用意しなければなりません。

発行手数料はパスポートの有効期間や国の手数料によって異なるため、申請時に確認しておきましょう。また、パスポート発行の際に書類に不備があると1週間以上かかるケースもあるため、早めに手続きを済ませておきましょう。

手続きを始めてしまえば意外と簡単ですので、臆することなく手続きしてみましょう!

2.ビザ

旅行以外で海外渡航する場合は、ビザの発行も必須です。日本国内におけるビザの申請場所は、海外赴任先の国の大使館や領事館です。日本国内にある赴任先の国の大使館や領事館を探して足を運びましょう。

ビザの申請に必要な書類は、赴任先の国によって異なります。事前に該当の大使館や領事館のホームページから必要な書類を確認し用意しておきましょう。

ビザの申請から発行までの期間は一般的に5営業日以内ですが、申請内容に不備や何らかの問題がある場合、1カ月以上かかる場合もあります。パスポート同様、早めに申請手続きをすることがおすすめです。

駐在であれば事前に現地支店の担当者などが対応してくれるかと思いますが、自分自身で海外移住される場合や、ビザ申請手続きをご自身ですることが条件の企業に就職・転職する場合はしっかり足を運んでビザを獲得しましょう。

3.クレジットカード

赴任後の生活に困らないよう、海外で使えるクレジットカードも用意しましょう。長期で海外赴任する際は、日本の住民登録を一度削除しなければなりません。削除する場合は居住地がなくなることから、銀行口座も解約する必要があります。

日本の銀行の口座がなくなると、現在国内で使用していたクレジットカードも解約しなければなりません。そのため、これまで使っていたカードを海外に持って行っても、使うことはできなくなります。

もし、今持っているクレジットカードを継続して使用したい場合は、登録住所を実家に変更したり、、引き落としの口座も家族のものを借りる必要があります。

定期的に家族の口座にお金を振り込む手間はありますが、海外用のカードを新しく契約するとなると、改めて審査に通らなければカードを作れません。新規で申し込む手間を考慮すると、こちらの手続きのほうが便利です。

ただし、5年以上など長期的に海外に滞在する場合は、現地でクレジットカードを新規発行するのも一つの方法です。

今後は、海外居住者向けにも海外マイナンバーも付与され始めるので、日本も海外も金融機関の対応に変化が出てくる可能性もありますね。

4.赴任先の国での口座開設

勤め先の体制にもよりますが、海外赴任後に現地の通貨で給与を受け取る場合などは、その国で銀行口座を開設する必要があるかもしれません。銀行口座の開設方法は国や金融機関にによって異なるため、赴任先の国が決まったらあらかじめ調べておきましょう。たとえば、アメリカで銀行口座を開設をする際の流れは以下です。

  1. 口座を開設する銀行を選ぶ
  2. 申請予約をする
  3. 必要書類を用意する
  4. 銀行に必要書類を提出する

予約なしで銀行に行くと、混雑状況によっては対応してもらえないケースもあるため電話やネットから予約をしておきましょう。一般的には、必要書類を提出後30分~1時間程度で口座を開設できます。

続いて、香港で銀行口座を開設する流れを見てみましょう。

  1. 口座を開設する銀行を選ぶ
  2. 申請予約をする
  3. 銀行に足を運ぶ
  4. 申込用紙に必要事項を記入して署名する

手続きの流れは大体同じではあるものの、必要書類や予約の有無は国や銀行によって異なります。まずは口座を開設する銀行を選び、予約が必要かどうかを確認しましょう。予約確認の際に、必要な書類を一緒に聞いておくと安心です。

銀行によってはオンラインでの口座開設に対応しているところもあるので、足を運ぶ時間がない方は、ネットから申請しましょう。

もし興味があるなら、本人口座だけでなく、配偶者口座なども検討してみるのも良いと思います。海外に口座を持つことで意外と将来のためになるかもしれません。※ただ、国によっては帰任とともに銀行口座の維持もできなくなる場合がありますので、事前に要チェックですね!

海外赴任出発前のすべきこと

海外赴任前にすべきことはいくつもあるため、タスク漏れがないよう注意しなければなりません。赴任前にすべきことのチェックリストを以下にまとめました。

  • ・健康診断・予防接種を受ける
  • ・引越しの手続きを行う
  • ・水道・電気会社などの各種インフラサービスを停止・解約する
  • ・携帯電話・スマホの契約を見直す
  • ・銀行口座の見直し、または解約手続き
  • ・クレジットカードの契約内容を確認
  • ・国内で加入した保険の見直し
  • ・国外転出届の提出
  • ・税金の手続き(所得税・住民税)
  • ・子どもの幼稚園・日本人学校・塾選び(子どもが海外赴任に帯同する場合)

日本国内への引越しと違う点は、日本で使用していたインフラの停止や見直しが必要という点です。健康診断や予防接種のほか、水道や電気会社へ停止の連絡のほか、スマートフォンも契約の見直しが必要になります。

赴任先の国によっては、日本にはない感染症が流行っている可能性があります。赴任先で流行っている病気や感染症がないかを事前にチェックし、渡航前に予防接種を受けておくと安心です。

また、日本国内で契約していた保険については海外において適用されないことが多いため一度解約する必要があるかもしれません。赴任後にその国の保険商品をチェックし、希望条件にあうものを新しく契約するのがおすすめです。国によって商品の内容が異なるほか用意する書類なども異なるため、専門家にアドバイスをもらうのもひとつの方法です。

専門家に相談して、自身にぴったりな保険を契約したい場合は、110グループにご相談ください。香港やアメリカ、シンガポールなど、国別に特化した専門家が現地の保険を紹介するので、お客様の希望にあった保険を契約していただけます。

国外転出時における所得税や住民税などの税金も、忘れてはいけないポイントです。詳しくはこちらのOSSJの記事をご覧ください。

赴任先の国が発信する情報をチェック

赴任先の国によっては、海外赴任者を対象にしたオンラインセミナーを開催している場合もあります。セミナーでは、赴任前に準備すべきことや現地ならではの特徴を教えてもらえます。ネットからは得られない情報もあるため、あまり馴染みのない国に赴任する場合は、事前にセミナーに参加して情報を集めておきましょう。

まとめ

海外赴任が決まったら、必要な手続きを事前にまとめて書き出しておくとタスク漏れがなく便利です。日本国内への引っ越しとは異なる部分が多いため、紹介したチェックリストを活用して手続きを進めましょう。

海外には日本のように、医療保険制度のない国もあります。医療保険がなければ、受診した際に莫大な費用がかかるケースもあるため、医療保険に加入しておくと安心です。

どの医療保険を選ぶべきかがわからないとお悩みの方は、110グループにご相談ください。110グループでは、海外保険の翻訳や通訳はもちろん、赴任先でのライフプランニングや資産活用といった相談も承っておりますので、気軽にお問い合わせください。

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