20代で海外移住するには?費用・仕事・貯金の現実と成功する人の共通点をプロが解説|2026年版

「20代で海外移住したいけど、貯金はいくら必要?英語が話せなくても大丈夫?」そんな不安を抱えている方は少なくありません。実は、20代だからこそビザの選択肢が多く、生活コストも抑えやすいという大きなメリットがあります。本記事では、日本・海外で累計2,000名以上の資産運用をサポートしてきたFPの視点から、20代の海外移住で失敗しないための具体的なステップを解説します。

この記事でわかること

  • 20代で海外移住する際の費用目安と貯金の最低ライン
  • 英語が話せない・スキルなしでも就ける仕事の選択肢
  • 移住先選びで後悔しないための判断基準

20代の海外移住でまず知るべき「費用と貯金」の現実

20代の海外移住でまず用意すべき貯金の最低ラインは、「最初の半年間、収入ゼロでも生活できる資金」と、「初期費用」の合計です。これは、現地での就職活動や生活基盤の構築に予想以上に時間がかかるリスクを考慮した、FPとしての安全基準です。

  • 生活資金: 月々の家賃、食費、交通費、雑費など。具体的には、生活が安定するまでの半年間の生活資金を貯めておくのが理想です。1
  • 初期費用: 渡航費(格安航空券の活用)、ビザの取得費用、住居の敷金、到着後1〜2週間分のホテル代など、渡航前にかかる費用も含めて計算する必要があります。

貯金の最低ラインは?各国で必要な生活費の目安

移住先の物価によって、準備すべき資金の最低ラインは大きく異なります。特に、ワーキングホリデービザ(ワーホリ)を利用する場合、最初の半年間の資金証明を求められることが多いため、以下の目安を参考に準備を進めてください。

目的別の国・地域月々の生活費目安6ヶ月間の最低貯金目安(初期費用込)費用のポイント
物価安の東南アジア(ベトナム、タイ)15〜20万円約120〜180万円シェアハウス利用で家賃を抑えやすい。日本からの渡航費も比較的安価。
英語圏(オーストラリア、カナダ)25〜35万円約200〜300万円家賃が高く、生活費全体が高額になりがち。ワーホリ資金証明として200万円以上を推奨。
金融・キャリア特化(シンガポール、香港)25〜35万円約250〜350万円特に住居費が非常に高いため、初期費用も高くなる傾向。

※上記は単身で、現地到着後にすぐに仕事を始められない場合の目安です。

20代が移住費用を効果的に抑える3つのコツ

20代の移住成功の鍵は、費用を最大限に抑え、活動資金を長く保つことです。

  1. 住居費の削減を徹底する:
    • シェアハウスやコリビングスペースを積極的に利用しましょう。家賃の初期費用(敷金・礼金など)が抑えられ、生活インフラ(Wi-Fi、光熱費)も含まれていることが多いのがメリットです。
    • 特に東南アジアでは、月5万円以下で家具付きの部屋が探せることも珍しくありません。
  2. 渡航費用を削減する:
    • 格安航空券の活用は必須です。渡航日を柔軟に設定することで、数万円単位の節約が可能です。
  3. 予備費と資産形成の計画を立てる(FP視点):
    • 現地での医療費や緊急帰国に備え、生活資金とは別に30万円〜50万円程度の予備費を確保しておくと安心です。
    • 20代後半で海外移住を検討している方は、移住後の「資産形成」も視野に入れるべきです。海外在住中は日本のNISAの新規積立ができない点や、オフショア投資などの選択肢が広がる点について、事前にFPに相談することをおすすめします。

20代で海外移住するメリット

20代での海外移住は、単なる引っ越しではなく、「人生への先行投資」です。この章では、なぜ20代での挑戦がキャリア、語学、そして人間関係に計り知れない価値をもたらすのかを解説します。若いうちだからこそ得られる具体的なアドバンテージ、例えば、ビザの選択肢の多さや、失敗を恐れずに済む環境、そして一生モノのグローバルな人脈構築の機会などについて深掘りしますので参考にしてみてください。

新しい価値観&人との出会い

まず、20代で海外移住をすると、海外でしか出会えない価値観を持つ人や、さまざまなキャリアを積み、ビジネスに成功している人に出会える可能性が高まります。

最近では若者の中で移住者も増加傾向にあり、同世代からの学びをたくさん吸収できたり、一生の仲間ができたりするかもしれません。

海外文化にうまく馴染めるかどうか不安がありますが、多様な文化にふれて、日本では味わえない価値観を広げるチャンスにもなるでしょう。

キャリアと自己成長の機会

2つ目のメリットとして、自己成長の機会をつくれることが挙げられます。20代で海外移住すると、その後のキャリアアップ・キャリアチェンジの際の強みにもなります。

例えば、異文化の人とともに働いた経験は、国際感覚がある人材として重宝される可能性があります。また、海外のお客様を相手に働いているので、帰国後、海外マーケターの感性を持ったグローバルな人材として雇用される可能性が高くなるかもしれません。

また、20代のような若者でなくても海外移住のチャレンジは可能ですが、30代・40代と年齢を重ねるにつれ、移住する条件が厳しくなり、挑戦する意欲が低下してしまう恐れがあります。その点20代の方は、海外移住ができる選択肢も多く、失敗してもまた新しく挑戦することも可能です。

言語習得の機会 

海外に身を置くと、現地の語学を勉強せざるを得ない状況になります。

下記は、主に東南アジアで取得できる言語となります。

【東南アジアで習得ができる言語】

移住国習得ができる言語
台湾中国語(繁体)
ベトナムベトナム語
シンガポール英語・マレー語
香港広東語
タイタイ語

上記の国に移住することで、言語を習得するスピードも早まると言えるでしょう。また、移住国でしか習得できない便利なフレーズや、その言葉を通じて多国籍な仲間に出会えます。ヨーロッパなどの英語圏に移住するのもおすすめです。イギリスなどには日系企業も多いので仕事が見つかるかもしれませんし、最近ではデジタルノマドの移住先としてヨーロッパの国が注目されてきています。

また語学スキルを身につけておけば、日本に帰国してから海外赴任ができる企業に就職することで、再度海外に挑戦できる機会が得られるかもしれません。

20代前半と20代後半では移住の戦略が異なります。 20代前半はワーキングホリデーや留学など「経験重視」の移住が可能ですが、20代後半になるとワーキングホリデーの年齢制限(多くの国で30歳まで)が迫るため、より計画的な準備が必要です。

FPの視点から言えば、20代後半で移住を検討している方は、移住後の「資産形成」も同時に考えることを強くおすすめします。海外在住中はNISAの新規積立ができない一方、オフショア保険や現地の投資商品など、日本にいては使えない選択肢が広がるためです。

20代で海外移住をする際の注意点

海外移住は、夢と希望に満ちていますが、同時にいくつかの現実的な壁に直面します。特に20代での挑戦は、今後の人生を左右する大きな決断となるため、良い面だけでなく、想定されるリスクと対策を事前に把握しておくことが成功の鍵となります。

言語の壁

海外へ渡航するとなると、現地では必ずと言っていいほど言語が変わり、英語や現地語の習得が必要不可欠となります。

聞いたり話したりはもちろん、住まいに関する書類の読解なども自分で行っていかなければいけません。

語学をある程度習得してから移住をするなどの対策をしておくと、意図しない不利な契約を結ぶリスクを抑えられるでしょう。

ビザの取得

海外で働くとなると、就労ビザが必要です。就労ビザとは、その国で「働くことを認められた在留資格」のことで、生活費を稼ぐには必要なビザになります。そして、就労経験を積み重ねれば、国によっては永住権の取得も目指せるでしょう。

駐在員として海外赴任する場合、就労ビザは会社が手配してもらえますが、現地就職の場合、会社次第ですが自分で手配しなければならないケースもあります。国によって就労ビザの取得条件も異なり、申請時には経歴を調査されるため、申請条件を一度確認することが大切です。

また、ビザの取得のルールは日々更新されていますので、最新情報を常にチェックしておく方が望ましいでしょう。

20代の海外移住、おすすめの移住先は?

「20代で海外移住するなら、どこがいいのか?」これは多くのご相談者様からいただく質問です。FPの視点から、目的別におすすめの移住先を整理しました。

目的おすすめの国・地域ポイント
英語を学びたいオーストラリア、シンガポール、マレーシアワーホリ対応あり。生活コストはマレーシアが最安
キャリアを積みたいシンガポール、香港、ドバイ外資系・日系企業の求人が豊富。年収アップが見込める
生活コストを抑えたいベトナム、タイ、フィリピン月10〜15万円で生活可能。日本食も充実
スキルなしで始めたいタイ、ベトナム、台湾日本語のみで働ける求人あり(コールセンター、日本語教師等)
将来の資産形成も考えたいシンガポール、香港キャピタルゲイン非課税。オフショア投資の拠点としても有力

英語が話せない20代でも、ベトナムやタイであれば日本語のみで働ける企業が多数あります。まずは「試住」として3〜6ヶ月の短期滞在を検討し、現地の肌感覚を掴んでから本格的な移住を決めるのが堅実です。

20代での海外移住方法

本章では、20代で海外移住する代表的な方法を以下の5つについて解説します。

  • ・ワーキングホリデー
  • ・留学
  • ・海外駐在
  • ・現地での就職
  • ・長期の海外インターンシップ(学生ならおすすめ)

スキルやキャリアなどご自身の立場や目的によって海外移住の方法は異なりますので、ぜひ参考にしてみてください。

①ワーキングホリデー

まず、20代であれば、ワーキングホリデー(ワーホリ)がおすすめです。就労ビザと同じく現地で仕事を得られて働くことができ、年齢制限(18歳以上30歳以下)をクリアすれば、取得するハードルも低いので、海外生活を満喫できます。

ワーキングホリデービザで滞在できる期間は1年間で、相手国に対して、1回のみ利用できます。つまり、いろんな国に移住体験できるので気軽に海外生活をはじめられます。

就職先で、雇用主から気に入られると、就労ビザに切り替えることも可能ですので、ワーキングホリデー(ワーホリ)は若くして挑戦できる魅力的なビザと言えるでしょう。

②留学 

続いて紹介するのは、語学留学を目指した移住方法です。

海外留学を経て、高い語学力を習得できれば、就労ビザの取得が容易になる可能性があります。国によりますが、現地の大学を卒業すれば、数年間は現地に滞在できるので、就職活動をすることも可能です。

また、留学は最短一週間での滞在プログラムもありますので、社会人の方でもGWを利用した移住ができます。

海外留学はエージェントを利用するのが通例ですが、費用がかかります。親御さんからの支援、または、留学を目指した貯蓄を心がけることが大切でしょう。

③海外駐在

3つ目は、海外に拠点を置くグローバル企業に就職を目指す方法です。メリットとして日本企業から専門員として派遣される場合が多く、若くしてリーダーマネジメントを任せられることも。

そして、年功序列の日本企業よりも大きく成長でき、給与など好待遇で働けるのも魅力的と言えるでしょう。

ただし、海外で働くには20代では海外駐在のチャンスを掴める企業は数少ないと言えます。また、日本企業に籍を置いているので、帰任する時期を自身で決められないというデメリットもあります。

④現地での就職活動

最後に、語学などの必要なスキルがあれば現地で就職する方法もあります。メリットとして、現地の外貨で給与がもらえますが、デメリットとして、海外赴任よりも給料や福利厚生が手厚くありません。

語学力が堪能である、もしくは、専門スキルがなければ、営業職以外で現地で就職するのはややハードルが高いと言えます。初めはワーキングホリデーやインターンシップからスタートしても良いかもしれません。

⑤学生なら長期の海外インターンシップもおすすめ

20代の海外移住では、インターンシップも活用できます。インターンシップでは、やる気さえあれば、比較的就職は可能です。海外で働く経験を得られ、同年代で若くしてチャレンジしている方に出会え、とても刺激的な経験となるでしょう。

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20代で海外移住に成功した人の共通点

110グループでは、20代で海外移住を実現した多くの方をサポートしてきました。成功した方に共通しているのは、以下の3つです。

「場所を変える」ではなく「目的を持って行く」:移住の目的が「日本が嫌だから」ではなく、「この国でこのスキルを身につけたい」「この市場でキャリアを築きたい」と明確な方は、困難に直面しても乗り越えられる傾向があります。

移住前に「出口戦略」を考えている:何年後に帰国するのか、それとも永住するのか。この判断によって、資産の持ち方(日本の証券口座を維持するか、現地で資産運用を始めるか)が大きく変わります。

最初の半年間は「生活の安定」に集中する:住居・銀行口座・通信環境・食生活を整えることに集中し、投資や副業は生活基盤が安定してから始める。この順番を間違えると、焦りから判断ミスを起こしやすくなります。

20代の海外移住は投資とリスクのバランスを考慮しましょう

日本以外でも生きていける能力はとても魅力的です。若くして海外での経験を積むことは、人生において価値のある投資と言えるでしょう。

しかし、海外移住では、リスクも考慮することが大切です。中には、自身に合わない長期移住を設定し、現地で思うように成果を出せず、泣く泣く帰国する人もいらっしゃいます。

もし海外移住に少しでも興味があれば、まずは短期間での移住や、数ヶ月の「試住」をおすすめします。上述でも触れたワーキングホリデーであれば、相手国で一度利用でき、国を変更して再度移住することも可能です。

海外でも生きていける人は、環境の変化に適応し、柔軟に対応できる力を持っています。30代、40代となる前に、20代や独身のうちにしかできないことを海外で体験し、ぜひ海外でも生きていける人として、グローバルな価値観を養ってみてください。

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「110 Financial Support」では、海外在住者や海外移住を検討されている方の資産運用をサポートをしています。海外での資産運用では、資金シミュレーションはもちろん、税務知識の専門性や海外現地の情勢、物価上昇や想定外の出費など、多岐にわたる要因を考慮することが必要です。

  • ・駐在国で、どのように資産運用すべきか、方法がわからない
  • ・海外での資産運用事情や、老後資金の準備について詳しく知りたい

といったお困りごとがあれば、日本人サポート実績20年以上の「110 Financial Support」までご相談ください。海外在住者や海外移住N-2年前のご準備段階の方も、あなたの資産運用状況を踏まえ、最適な資産運用プランづくり・適正化のサポートをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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記事監修:INSURANCE 110 DIRECTOR 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。
日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。