【これだけ抑えれば大丈夫!】代表的な『3つの保険』とは。特徴としくみを解説します
「保険に加入したほうが良いといわれるけど、どれが良いのかわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。保険と聞くと難しそうなイメージがあり、言葉を聞くだけで避けてしまう方もいるようです。
まずは加入する商品、商品名、種類を選ぶ前に、代表的な『保険の分類』を知っておくと良いでしょう。
この記事では代表的な3つの保険分類について解説します。
保険は大きく分けると3種類しかない
保険と聞くと多くの商品が想像できるのではないでしょうか。
しかし保険の源流は3つです。
この3種類から枝分かれしてさまざまな商品が増えていきました。
その3種類とは
- 定期保険
- 終身保険
- 養老保険
です。
現在は養老保険はほとんどありません。
そのため定期保険と終身保険の2つを覚えておけば良いのですが、保険の根幹部分を知るためにもこの機会に養老保険も覚えましょう。
次にそれぞれの保険はどのようなものなのか、簡単に解説します。
覚えやすいように赤字にしているので、参考にしてください。
- 定期保険とは呼んで字のごとく、期間が定まっている保険のことです。
- 終身保険とは身が終わるまで続く保険を指します。
- 養老保険とは老を養う保険です。
定期保険と終身保険は通常の保険。
養老保険から派生したものが学資保険や個人年金と覚えてください。
この3種類の保険は掛け捨て型と貯蓄型に分けられます。
一般的には定期保険が掛け捨て型、終身保険と養老保険が貯蓄型です。
皆さんが多く加入されている定期保険の一例としては、入院保険や収入保障保険、家計補償保険などがあげられます。
香港や台湾、日本などで見られる、亡くなるまで続く保険が貯蓄型保険です。
それではそれぞれの保険を紐解いていきましょう。
定期保険のしくみや特徴とは
定期保険は期間が定まっている保険です。
例えば対象期間が30歳から60歳まで、万が一のときには1,000万円が下りる保険に加入したとします。
この保険は30歳から60歳までの間なら、いつ亡くなっても確実に1,000万円がもらえる内容です。
ところが契約期間を過ぎた61歳以降に亡くなった場合は契約期間外なので、1円ももらえません。
このタイプの保険の月額保険料金は1,900円くらいが多いです。
定期保険の特徴は
- 他の保険商品と比べて料金が割安
- 若い責任世代に大きな金額の死亡保険をかけやすい
- 世界の保険の中でもトップクラスの安さで加入できる
- 契約期間以降は保険がきかない
などがあげられます。
定期保険の種類は
- 逓減定期保険
- 収入保障保険
- 家計補償保険
などは定期保険からの派生です。
終身保険のしくみや特徴とは
終身保険とは身が終わるまで続く保険です。
保険の内容は定期保険と同じように、30歳から60歳、死亡保険1,000万円とします。
61歳以降は保険料の払込みは発生しないのですが、死亡時に受け取れる1,000万円は亡くなるまで有効です。
つまり100歳で亡くなっても200歳で亡くなっても、保険を解約しない限りは1,000万円受け取れる権利があります。
このタイプの保険の月額保険料金は23,000円くらいが多いです。
終身保険の特徴は
- 保険料金は割高
- 貯蓄型のため解約返戻金あり
- 一生涯保険が続く
- 世界でもトップクラスの高額な保険料
- 予定利率は年々下がっている
などがあります。
特に定期保険と比べて保険料が非常に高く、予定利率も下がっているので、日本で加入するメリットは少ないでしょう。
終身保険の種類は
- 利率変動型終身保険
- 変額終身保険
- 低解約/低払戻型終身保険
- ドル建て終身保険
などがあります。
各保険商品の中に『終身』の言葉があるので、見分けがつきやすいでしょう。
養老保険のしくみや特徴とは
養老保険は戦前から戦後にかけて、爆発的に流行しました。
他の保険と比べて歴史が古くからあります。
現在も存続していますが、ほとんど普及していません。
こちらも加入期間は30歳から60歳まで、死亡保険の金額を1,000万円とします。
他の保険と違うのは60歳のとき、満期金1,000万円が必ず受け取れることでしょう。
60歳までに亡くなってしまえば、保険料の振込み額にかかわらず、死亡保険金の1,000万円は受け取れます。
月額保険料金は25,000円くらいです。
30年間加入した場合、およそ900万円支払います。
900万円払って1,000万円もらえるので、お得に感じられますね。
これまでご紹介してきた定期保険と終身保険、養老保険を比較するとどれが魅力的でしょうか。
圧倒的に養老保険に魅力を感じる方が多いです。
では2020年以降に養老保険に加入する場合はどうなるでしょうか。
支払い金額は990万円くらいです。
そして1,000万円受け取ります。
現在の加入条件を聞くと、さきほどのイメージが変わるのではないでしょうか。
養老保険の特徴は
- 保険料金は割高
- 貯蓄型のため解約返戻金あり
- 満期があり、満期金がある
- 世界でもトップクラスの高額な保険料
- 予定利率は年々下がる一方
です。
先ほどご紹介したように、30年間で990万円お金を支払っても、1,000万円にしかなりません。
また予定利率は下がっているので、機会損失に感じる方も多いでしょう。
終身保険の種類は
- 3倍型養老保険(主にゆうちょ)
- 学資保険
- 個人年金保険
などがあります。
まとめ
現在は多くの保険商品がありますが、大きく分けると
- 定期保険
- 終身保険
- 養老保険
の3種類に分けられます。
30歳から60歳までの契約期間で死亡保険金が1,000万円の場合、
定期保険は契約期間の間はいつ亡くなっても確実に1,000万円がもらえますが、61歳以降は1円ももらえません。
終身保険は61歳以降は保険料の払込みはなく、死亡時に受け取れる1,000万円は亡くなるまで有効です。
養老保険は60歳のとき、満期金1,000万円が必ず受け取れます。
さらに60歳までに亡くなってしまえば、保険料の振込み額にかかわらず、死亡保険金の1,000万円は受け取れるのですが、予定利率は下がる一方です。
保険を上手に使えば資産運用になったり、年金代わりになったりとメリットがあります。
それぞれの保険の特徴や仕組みをおさえて、ご自身に合った商品を検討されてはいかがでしょうか。
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