伊奈コラム
所属:110 Financial Support Thailand
伊奈 純一
Ina Junichi
バンコク在住15年のお節介焼きファイナンシャルプランナー
2026年現在タイ在住15年、タイで家族と暮らす。
日本で大手内装会社で17年間勤務した後、「独立したい」という信念のもと退職。タイ北部チェンライで日本種いちご栽培に挑戦したことをきっかけにタイへ移住。カオヤイでの農業経営を経て「国境を越えた資産形成」の可能性に魅了され海外FPへと転身。以来10年以上、在外邦人専門の資産設計・保険コンサルティングを手がける。
専門分野
- タイ在住者向けライフプランニング・資産形成設計
- 利回り型貯蓄保険・オフショア保険の活用提案
- タイ在住者向け医療保険の選定・比較
- 海外在住者の保険見直し、乗り換えサポート
畑を耕し、種を植え、丁寧に育ててはじめて実りが訪れる——資産も、人生も、まったく同じだと農業が教えてくれました。あなたの未来という畑に、一緒に種をまきましょう!
伊奈 純一からの一言
内装業17年・農業経営という異色のキャリアを経てFPへ転身した経歴と、バンコクで出会ったパティシエの奥様とともに「ゼロから挑戦し続けてきた」豊かな人生経験から、どのライフステージにある相談者にも寄り添うアドバイスが強み。
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私は92歳で死にます。
「何歳まで生きるか」を決めると、人生設計が見えてくる 「老後のために、いくらお金を準備すればいいですか?」 これは、私がお客様からよく受ける質問の一つです。 でも私は、いきなり「3,000万円必要です」「5,000万円準備しましょう」と答えることはありません。 その前に、ぜひ考えてほしいことがあります。 「自分は何歳まで生きるつもりなのか?」 私は、自分が92歳で死ぬと決めています。 もちろん、本当に92歳で人生を終えるかどうかは誰にも分かりません。明日、事故に遭うかもしれません。逆に、100歳を超えて元気に生きているかもしれません。 それでも私は、「92歳まで生きる」と決めています。 なぜなら、人生のゴールをある程度イメージすることで、そこから逆算して「今、何をすべきか」が見えてくるからです。 私は今年52歳。92歳まで生きるなら、残された時間は約40年です。 「あと40年しかない」と考えると、人生の見え方が少し変わります。 いつまで働くのか。いつまで人の役に立ちたいのか。いつまで家族や友人と遊びたいのか。そして、何歳まで健康でいたいのか。 ゴールを決めることで、人生設計に一本の線が引かれるのです。 健康寿命を延ばすために、今できること...
50代の分かれ道
110Financialの伊奈です。 子育てが一段落し、新たなステージへと踏み出す50代。先日、同年代の方々と集まった際、この世代特有の悩みについて興味深い会話が交わされました。 子育てから親の介護へ 「やっと子どもが独立したと思ったら、今度は親の介護が…」という話題がちらほら。ようやく解放されたと思いきや、新たな家族の責任が待ち構えている方も少なくありません。実家の両親が80代に入り、突然の入院や介護施設探しに奔走している友人の話を聞くと、自分の親にもいつか訪れる現実を意識せざるを得ません。 異なる人生の優先順位 「これまでは子供にお金がかかってから、これからやっと自分たちの老後資金を貯められる」という声がある一方で、「収入が半分になってもいいから自分の時間を作りたい」という方も。 ある方は自分が遠方に住んでいるので親の面倒は兄弟に任せきりという話でしたが、その分何かあった時には金銭的負担をしているとのことです。親の介護の形は家族それぞれですが、何らかの形で関わることになるのは避けられない現実です。 時間とお金のバランス 子育てに追われた日々から解放され、「やっと自分の時間を取り戻せる」という解放感を優先したい気持ちがある方がほとんど。この時期だからこそ叶えたい夢や挑戦したいことが見つかる方も多いようです。 一方で、「まだ子どもの教育費が残っている」「住宅ローンあと10年」という現実的な声も。子育て一段落といっても、完全に経済的負担が消えるわけではありません。 人生、お金がかかります 50代の集まりで改めて感じたのは、人生のどの段階でもお金の問題は尽きないということ。子育て、親の介護、自分の老後…と、お金の使い道は形を変えながら続いていきます。 しかし同時に、何にお金をかけるかという「選択」も50代からは増えてきます。自分の価値観に合った人生設計をするために、改めてお金との向き合い方を見つめ直す良い機会なのかもしれません。 子育てが終わった後の人生、お金と時間のバランスをどう取るか。それぞれの答えは違っても、考え始めるのに遅すぎることはありません。むしろ、今が本当の人生設計の始まりなのかもしれませんね。
海外駐在時の思わぬ感染症リスク —— 初期対応の重要性
110 Financialの伊奈です。 先日、香港オフィスの人がバンコクへの出張中に思わぬ健康危機に直面したケースが、改めて初期対応の重要性を私に認識させました。彼は滞在中に足に小さな傷を負ったものの、「慣れない土地での医療は避けたい」という心理から、香港に戻ってから治療しようと判断したのです。 しかし、この判断が裏目に出ました。熱帯特有の高温多湿環境下で細菌は急速に繁殖し、帰国までの数日間で傷口の周辺が赤く腫れ上がり、痛みと出血を伴うまでに症状が悪化しました。香港に戻った時点では既に重症化しており、緊急手術を要する状態でした。 医師の診断によると「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という皮膚の細菌感染症を発症していました。タイの気候では、一見軽微な傷でも驚くほど早く感染が進行することがあるのです。もう一歩遅ければ最悪足の切断というような状況だったようです。 幸いなことに、その人は日本の海外旅行傷害保険に加入していたため、高額な医療費の心配なく適切な治療を受けることができました。試算によると、もし保険未加入だった場合、緊急手術費用、投薬費を含め、約100万円の医療費負担が発生していたとのことです。 タイに住む者として、私が特に強調したいのは以下の点です: 熱帯地域では小さな傷でも決して甘く見ないこと 現地の大きな病院には多くの場合、日本語対応可能な国際部門があること 「帰国してから」という考えが時に症状悪化を招くリスクがあること バンコクやプーケットなどの主要都市には国際水準の医療施設が整っています。むしろタイの大手私立病院は、設備や対応の質において日本の病院に引けを取らないケースも多いのです。 今回の事例で重要なのは、早期発見・早期対応がいかに重要かということです。健康問題でも早期対応が医療費の抑制につながるように、資産運用においても早めの対策が将来の負担を大きく軽減します。 健康管理も資産管理も、問題が小さいうちに対処する「予防的アプローチ」が最も効果的なのです。健康面での早期対応が医療費を抑えるように、資産運用においても早期からの適切な計画と行動が、将来の経済的安心につながります。今日からできる小さな一歩が、明日の大きな安心を生み出すのです。 タイに住む私からの切なる助言として、健康管理にも資産管理にも「早め早めの対応」を心掛けていただければと思います。
金のなる木の植え方
110Financialmの伊奈です。 昨年(2024年)1年間に生まれた子どもの数はおおよそ68万6000人で初めて70万人を下回ったとニュースに出ていました。 政府が少子化対策を進めているにもかかわらず、日本の人口は今後も減っていくことが決まっています。 人口=その国の経済力ということもありますので、今後の日本が爆発的に経済成長するのは考え難いものです。また、人口が減ることで社会保障費の一人当たりの負担というのも増えることでしょう。 まさにこの問題は私たちの将来の生活に直結してきます。 特に大きく影響してくるのは年金でしょうね。 日本の年金は賦課方式という形で成り立っていて、現役世代が働いて納めているもので高齢者の年金を賄っている方式です。 人口減少で働き手が少なくなると当然ながら財源が厳しくなります。 さらには長生きする人が増えているため、支払うべき年金は増える一方です。 そうなると一人当たりもらえる金額を減らすことが考えられますし、いつから貰えるのかもわからなくなってきます。 日本の公的年金は“終身”年金です。 つまりその方が亡くなるまでずっと受け取り続けることができます。 人生100年時代を考えると日本の年金は素晴らしい制度なのですが、皮肉なことに長生きするお年寄りが増えれば増えるほど財源を圧迫してしまい、若い世代に負担を強いてしまう構図でもあるのです。 ○○年後に自分は死ぬんだとわかっていれば計画も立てやすいのですが、残念ながら自分の寿命がわかるという人はいませんよね。 今回は公的年金以外で“終身”年金を準備する方法があるのかというのを調べてみました。...
資産寿命と健康寿命 〜二つの寿命のバランスを考える〜
110Financialの伊奈です。あなたは何歳まで生きますか? 人生100年時代、私たちが向き合うべき大切な概念が「資産寿命」と「健康寿命」です。資産寿命はお金が尽きるまでの期間、健康寿命は自分の足で歩いて自立した生活を送れる期間のこと。この二つのバランスが、実はハッピーライフの秘訣なんです。 タイに駐在して「ここで老後も過ごしたい!」と考える方も多いでしょう。そんな夢を叶えるためにも、お金と健康は切っても切り離せない関係です。どちらか一方が欠けると、せっかくの楽しいリタイア生活も台無しになってしまいます。 日本では老後2000万円問題など「資産寿命」に注目が集まっていますが、見落とされがちなのが「健康寿命」の大切さ。いくらお金があっても、健康を失えば思い通りに使うことができませんよね。 海外移住者の多くが気づくのは、日本での生活では「資産寿命」を延ばすことに必死になるあまり、「健康寿命」を縮める選択をしていたという事実です。長時間労働、ストレスフルな通勤、休みが取れない生活…。こうした日本的スタイルが、実は知らず知らずのうちに健康寿命を縮める原因になっていたんです。 タイでの暮らしは、日本人が忘れがちな「生活の質」を思い出させてくれます。必要以上にお金を貯めることよりも、今を健康に楽しく生きることの大切さに気づかせてくれるんですね。 でも楽観視はできません。医療費は世界的に上がり続けており、質の高い医療・介護サービスを利用するには相応のお金が必要です。大切なのは、二つの「寿命」を対立させるのではなく、うまく両立させること。 現役時代からワークライフバランスを整え、健康的な食事や適度な運動を習慣にする。同時に、無理のない範囲で資産形成も続ける。健康であれば、リタイア後も好きな仕事で収入を得られますし、「健康は最大の節約」と言われるように医療費も抑えられます。 資産は「いざという時」のために必要ですが、その「いざという時」が来る前に健康を失っては本末転倒。今を健康に生きることこそが、実は最高の資産形成なのかもしれませんね。 お金も健康も、どちらも大切にバランス良く育てていきましょう!
実りの知恵〜農から学ぶ幸せ投資
110Financialの伊奈です。 あなたは想像できますか?熱帯の太陽の下、赤く輝くイチゴを手に取る喜びを。 実は私、今は海外のファイナンシャルプランナーとして皆様の未来をサポートしていますが、その昔はここタイの地で情熱を注いだイチゴ農家としての日々がありました。古くからタイに住まれている方は私の作ったイチゴを食べたことがあるかもしれませんね。 なぜイチゴ畑から金融の世界へ?その長い物語は今日は置いておきますが、実は、土を耕す手と資産を育てる手には、驚くほど共通する知恵があるのです。 まず農業を始める上で大事なポイントの一つ目は「環境選び」です。農作物を育てるのにはその作物に適した環境でないと育ちません。これは資産運用も同じで、どこでもいいというわけではありません。資産運用に適した国や地域で運用することが大切になってきます。 二つ目は「時間」です。私が農業を始めてからは幾度と失敗を繰り返して初めて満足のいく収穫を得るまでに約3年。自信を持って「私のイチゴ」と言えるまでにはさらなる歳月を要しました。資産形成も同じです。時間という最大の味方を信じることが、豊かな実りへの道なのです。 三つ目の共通点は「分散」の重要性です。農業では一つの作物だけに頼ると、病気や天候不良で全滅するリスクがあります。私もメインではイチゴを育てていましたが、他にはトマトやさつまいもなども同時に育てることで万が一イチゴが不作だったとしても対応できるようにしていました。資産運用も同じで、一つの商品や地域に集中投資すると、市場の変動で大きな損失を被るリスクがあります。 農業も資産運用も、短期的な結果に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で適切な環境を選び、分散を図り、そして本当に必要なポイントに手間をかける。この姿勢が、最終的に豊かな実りをもたらすのです。 農業から金融の世界に転身した経験から、私はこの「育てる」という共通の哲学を大切にしています。皆さんの資産運用も、良い土壌で、適切なケアを受けながら、じっくりと育てていきましょう!
地震で改めて感じたこと
110financialの伊奈です。 先日の地震には本当に驚かされましたね。 読者の皆様に被害がないことを願うと共に被害に遭われた方は心よりお見舞い申し上げます。 私も15年タイに住んでおりますが今回の様な大きな地震は初めて経験しました。 今までバンコクでは地震が起こらない!とまで思っていましたが、どこの国が安全というのはないのだなと改めて気付かされました。 さてここで考えないといけないのはリスクという話です。 私もタイだけではなくアジア圏に住まれているお客様の資産運用のご相談を受けている中で様々な国のプランをご紹介させていただいておりますが、 その際にはやはり国のリスクというのも考えないといけないです。 もちろんこの国なら絶対大丈夫!という国はありません。 よく聞かれるのが「A国は大丈夫?」とか「B国だったら安心でしょうか?」などのご心配はよく耳にします。 しかしこの質問は一度もされたことはないです。 それは「日本は大丈夫ですか?」です。 先にもお伝えした通り、絶対に安全という国は存在してなく“日本だから安全・安心”ということは決してありません。 特に日本は首都機能が東京に一極集中しており、何かしらの非常事態が起きてしまうと全てが一気に機能しなくなってしまうというリスクを抱えています。 そんなこと考えたことなかったという人もいらっしゃるとは思いますが、他の国はどうでしょうか。...
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