【2026年最新版】ベトナム駐在の資産運用ガイド│非居住者の壁を越える方法

監修者情報
110Financial Support認定FP/シニア資産コンサルタント 才田 弘一郎
日本・海外で累計2,000名以上のお客様の資産運用をサポート。
香港、シンガポール、日本、アメリカなど世界各国の保険やオフショア商品の事情に精通。日本人に適した「出口戦略」を意識した堅実な資産運用の提案が得意。
「ベトナム駐在を機に収入は増えたものの、日本のNISAやiDeCoが使えず、どう資産運用すれば良いか途方に暮れていませんか?」あるいは、「将来のために資産を増やしたいけれど、海外での投資は情報が少なく、税金も複雑そうで不安…」そんな悩みを抱えるベトナム在住の日本人は少なくありません。非居住者というだけで、資産運用の選択肢が狭まってしまうのは大きな機会損失です。
本記事を読めば、非居住者特有の制約を乗り越え、あなたの状況に最適な資産運用の選択肢と、税金で損しないための具体的なアクションプランがわかります。今回は、2026年最新のベトナム税制改正情報も踏まえ、分かりやすく解説します。
この記事では、ベトナム駐在者が直面する資産運用の課題を整理し、具体的な3つの解決策を比較。将来の帰国までを見据えた、あなたの資産形成を成功に導く羅針盤となる情報をお届けします。
Contents
ベトナム駐在で資産が負ける理由:駐在者が直面する3つの資産リスク

ベトナム駐在は収入増のチャンスですが、同時に「非居住者」となることで日本の金融サービスが使いにくくなるジレンマが生じます。知らずに損をしないため、駐在者が直面する3つの重大な資産リスクを解説します。
| 金融サービスの種類 | 非居住者の利用制限 | 備考 |
|---|---|---|
| 証券口座 | 原則、新規取引不可・口座解約 | 一部証券会社では維持可能だが、取引は大幅に制限される。 |
| NISA | 新規買付不可。5年以内の出国なら一定条件下で保有継続可。 | 証券会社により対応が異なるため、個別の確認が必須。 |
| iDeCo | 国民年金の任意加入者であれば継続・新規加入が可能。 | 掛金の拠出を停止することも可能。 |
| 日本の生命保険 | 新規加入・契約内容の変更が原則不可。 | 既存契約の継続は可能だが、保険金請求手続きが煩雑になる場合がある。 |
リスク①:日本の金融機関が使えない!証券口座と銀行口座の制限
海外赴任が決まり、住民票を抜いて海外転出届を提出すると、税法上「非居住者」となります。多くの証券会社では、非居住者による口座の維持や新規取引を認めておらず、出国前に口座を解約するよう求められる場合があります。たとえ保有株式の継続保有が認められたとしても、新たな買付はできず、資産運用の自由度は著しく低下します [1]。
銀行口座についても、通常は維持できますが、海外送金の手数料が高額であったり、一部のオンライン取引が利用できなくなったりと、何らかの制限がかかることが一般的です。駐在が決まったら、まずご自身が利用している証券会社や銀行の規定を確認し、非居住者向けのサービス内容や必要な手続きを問い合わせることが不可欠です。知らずに口座を放置し、いざという時に取引ができなくなるリスクは、必ず避けるべきです。
リスク②:税制優遇が使えないNISA・iDeCo
日本の強力な税制優遇制度であるNISAやiDeCoも、非居住者になると活用にブレーキがかかります。NISAは海外からの新規買付ができなくなり、iDeCoは日本での所得がなければ節税メリットを十分に享受できません。
リスク③:給与体系が影響?将来の年金受給額が減少してしまう可能性
見落としがちですが、将来の公的年金の受給額に影響が及ぶ可能性もあります。ベトナム駐在員の給与体系は、日本の本社と現地のベトナム法人から分割して支払われることが少なくありません。例えば、月給50万円相当額のうち、10万円が日本本社から、残り40万円相当が現地法人から支払われるといったケースです。
この場合、日本の厚生年金保険料の計算基礎となるのは、日本本社から支払われる10万円分のみです。結果として、日本で50万円の給与を得ている同世代と比べて、将来受け取る厚生年金の額が大幅に減少してしまうリスクが生じます [1]。これは、帰国後のライフプランを考える上で非常に重要なポイントです。駐在中の給与明細を確認し、ご自身の社会保険料がどのようになっているかを把握しておくことが大切です。
ベトナム駐在者のための資産運用3つの選択肢

日本の金融サービスが使いにくくなる一方で、海外在住者だからこそアクセスできる有利な資産運用の世界が広がっています。非居住者という制約は、見方を変えれば、よりグローバルな投資機会への扉を開く鍵となります。本セクションでは、ベトナム駐在というユニークな立場を活かすための3つの具体的な資産運用方法を厳選して紹介し、それぞれのメリット・デメリットを比較します。
| 運用方法 | メリット | デメリット | 始めやすさ | 期待リターン |
|---|---|---|---|---|
| ① オフショア投資 | 高い利回り、柔軟な商品設計、非居住者のメリットを活かせる | 情報が少ない、信頼できる専門家選びが重要、為替リスク | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| ② ベトナム現地投資 | 高い経済成長の恩恵、現地情報へのアクセス | 情報の透明性、法制度の変更リスク、流動性 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| ③ 海外証券会社の利用 | グローバルな商品ラインナップ、多様な投資機会 | 言語の壁、税務処理が複雑、口座開設のハードル | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
選択肢①:オフショア投資(海外積立投資・海外生命保険)
数ある選択肢の中で、海外在住というメリットを活かしやすく、将来の資産を堅実に、そして大きく育てる可能性を秘めているのが、香港の貯蓄型保険をはじめとする「オフショア投資」です。日本居住者は原則として契約できないこれらの商品を、非居住者であれば合法的に利用することができます [4]。
特に、香港で提供されている米ドル建ての貯蓄型生命保険や国際積立投資プランは、日本の同種の商品とは比較にならないほどの高い利回り(年利5%〜10%も珍しくない)を目指せるものもあり、柔軟な商品設計が大きな魅力です。これは、運用会社が日本の厳しい金融規制に縛られず、世界中の有望な投資先に資金を振り分けられるためです。また、帰国後も契約を継続でき、満期金や死亡保険金を日本の口座で受け取ることも可能であるため、長期的な資産形成の手段として非常に優れています。
ただし、オフショア投資には為替リスクが伴い、また、どの金融機関のどの商品を選ぶか、そしてどのライフプランナーを通じて契約するかが成功の鍵を握ります。信頼できる専門家を見つけ、商品の仕組みやリスクについて十分な説明を受けることが不可欠です。
ケーススタディ:35歳ITエンジニアが香港の米ドル建て貯蓄型保険を始めた場合
具体的なイメージを掴むために、ここで一つのシミュレーションを見てみましょう。ベトナムに駐在する35歳のITエンジニアが、将来の教育資金や老後資金のために、香港の米ドル建て貯蓄型保険に加入し、月々500ドル(約75,000円)を25年間積み立てたとします。
年間の積立額は6,000ドル、25年間の積立総額(元本)は150,000ドルです。仮にこのプランが平均年利7%で複利運用された場合、25年後の満期時には、解約返戻金は約405,000ドル(元本の約2.7倍)にまで増える計算になります。これはあくまで一例ですが、時間を味方につけた複利運用の効果がいかにパワフルであるか、そしてオフショア投資が持つ資産形成のポテンシャルをご理解いただけるでしょう。
選択肢②:ベトナム現地での投資(株式・不動産)
次に検討したいのが、現地の成長を取り込むベトナム現地投資です。ベトナムの株式市場は、2000年に設立されたばかりの若い市場ですが、国営企業の民営化や外資の流入などを背景に、高い成長ポテンシャルを秘めています。ベトナムに居住し、労働許可証や居住許可証を持っていれば、現地の証券会社に口座を開設し、株式を売買することが可能です。ただし、個別企業の情報を外国人が入手するのは容易ではなく、まずはVNインデックスに連動するETF(上場投資信託)から始めるのが現実的かもしれません。
また、ベトナムの不動産投資も魅力的に映るかもしれません。外国人は、コンドミニアム(アパートメント)の総戸数の30%までといった制限付きではありますが、住宅を購入し所有することが認められています [5]。しかし、土地の所有権は認められず、あくまで「使用権」の購入であること、中古物件の購入が原則できないこと、法制度が未成熟で変更リスクがあることなど、多くの注意点が存在します。大きな資金を投じる前に、現地の法律や市場に精通した専門家への相談が不可欠です。
選択肢③:海外証券会社の利用(米国株・ETFなど)
最後に、よりグローバルな視点で多様な資産にアクセスしたい場合は、海外証券会社の利用が選択肢となります。インタラクティブ・ブローカーズ(Interactive Brokers)など、世界中の投資家を相手にサービスを展開している海外の証券会社に口座を開設すれば、ベトナムにいながらにして、米国株や全世界のETFなどに投資することが可能です。
これにより、アップルやグーグルといった世界的な成長企業に直接投資したり、S&P500や全世界株式(VT)といったインデックスファンドを通じて、世界経済の成長の恩恵を受けたりすることができます。また、海外FX(外国為替証拠金取引)に取り組み、為替の変動から利益を狙うことも選択肢の一つとなります。ただし、これらのプラットフォームは基本的に英語表記であり、税務申告も自分で行う必要があるため、ある程度の知識と語学力が求められます。
損しないための国際税務の基礎知識

資産運用と税金は表裏一体。特に海外駐在員は、日本とベトナム双方の税法が絡むため、基本を理解することが資産を守る鍵です。ここでは最低限知っておくべきポイントを解説します。
| 所得の種類 | 課税する国(原則) | 日本での申告 | ベトナムでの申告 |
|---|---|---|---|
| ベトナムでの勤務給与 | ベトナム | 不要 | 必要 |
| 日本国内の不動産所得 | 日本 | 必要 | 不要 |
| 海外投資の利益(非居住者期間中) | 投資対象国・取引所所在地国 | 不要 | 必要(ベトナム居住者の場合) |
| 日本の銀行預金利子 | 日本(源泉徴収) | 不要 | 不要 |
あなたの税務上の立場は?
多くのベトナム駐在員は「日本の非居住者」かつ「ベトナムの居住者」という立場になります。これは、日本国内で得た所得(不動産収入など)は日本で、そしてベトナムでは給与を含め世界中で得たすべての所得(全世界所得)に対して納税義務を負う、ということを意味します。
給与と投資利益の課税
給与は、日本の会社から支払われても、ベトナムでの労働の対価であるためベトナムで課税されます。同様に、海外での投資で得た利益も、ベトナムの居住者としてベトナムで申告・納税する必要があります。
帰国後も見据えた出口戦略
駐在期間は有限です。駐在中に築いた資産を帰国後にどう活かすか、という「出口戦略」を考えておくことが重要です。
オフショア投資や海外口座の資産は、帰国後も継続保有が可能です。満期金の受け取りや資産の移管など、帰国前に専門家と相談し、税務上有利な方法を確認しておきましょう。
海外だからこそ「守れて、増やせる」資産形成を

ベトナム駐在者にとって、資産は貯まりやすいが活かしにくいという構造は、多くの方に共通する課題です。日本の証券口座が使えない、NISA・iDeCoといった税制優遇が利用できない、そして給与体系によっては年金受給額が減少してしまう可能性。これらは、非居住者であることから生じる重大な課題であり、知らずに損をしてしまう可能性が高いものです。
そんな中、居住地に縛られず、外貨で守りながら長期的に資産を増やせる香港の貯蓄型保険は、ベトナム駐在者にとって実用的な選択肢といえるでしょう。日本の低金利環境では実現が難しい高い利回り、米ドル建てによる資産の分散、そして帰国後は加入できないという希少性。これらは、非居住者である今だからこそ手にできる大きなアドバンテージです。
香港の貯蓄型保険は、単なる投資商品ではなく、資産形成と資産保全、さらには将来の資産承継までを同時に考えられる仕組みです。複利の力を活かして20年後に元本の3倍以上になる設計も可能であり、途中での一部取り崩しも柔軟に対応できます。また、商品設計によっては、受取人を指定することで、国際相続の煩雑な手続きを避け、スムーズに資産を次世代に引き継ぐことも可能です。
ベトナム駐在中の資産運用、
まずは専門家に相談してみませんか?
110 Financial Supportでは、海外在住者の資産運用に関する無料個別相談を随時受け付けております。
お客様の資産状況、ライフプラン、年齢に合わせて、香港貯蓄型保険をはじめとした選択肢をわかりやすくご案内します。
※ご相談内容により、税務・法律の詳細確認が必要な場合は、各専門家への確認をおすすめする場合があります。
海外在住者の資産運用に関するよくある質問(FAQ)
Q. 住民票を抜くと日本の銀行口座はどうなりますか?
A. 多くの銀行では、海外在住者向けのサービスに切り替えるか、一部取引を制限する対応を取っています。原則として口座維持は可能ですが、新規のローン契約などができなくなる場合があります。渡航前に必ず取引銀行に確認しましょう。
Q. 海外で得た投資利益の確定申告は日本で必要ですか?
A. 日本の非居住者である期間中に海外で得た投資利益は、原則として日本での申告は不要です。ただし、居住者・非居住者の判定や所得の種類によって例外もありますので、税理士などの専門家に確認することをお勧めします。
Q. ベトナムの給与は、日本の親会社から出ていてもベトナムで税金を払うのですか?
A. はい、その通りです。所得の源泉がベトナムでの労働にあるため、ベトナムの個人所得税の課税対象となります。支払い場所が日本かベトナムかは関係ありません。
Q. 駐在期間が終わって日本に帰国したら、NISAはすぐに再開できますか?
A. はい、可能です。証券会社に「帰国届出書」を提出することで、NISA口座での取引を再開できます。ただし、手続きには時間がかかる場合があるため、帰国後速やかに行うことをお勧めします。
Q. 香港貯蓄型保険は安全なのでしょうか?リスクが心配です。
A. 香港貯蓄型保険には為替リスクや、利用する金融機関・ライフプランナーの信頼性など、特有のリスクが存在します。しかし、信頼できる専門家と共に行えば、リスクを管理しつつ高いリターンを狙える有効な手段です。子供の教育資金、老後資金、相続対策など、目的別に最適化できる設計が可能です。
Q. ベトナムで不動産を買うのは現実的ですか?
A. 外国人による不動産購入は可能ですが、購入できる物件の種類(コンドミニアムの戸数制限など)や所有権の形態に制限があります。また、法制度の変更リスクや流動性の低さも考慮する必要があります。大きな投資となるため、現地の法律や市場に精通した専門家への相談が不可欠です。
※本記事に記載された情報は、作成日時点での信頼できる情報源に基づき作成されていますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。金融商品や不動産の価値は変動する可能性があり、元本が保証されない商品も含まれます。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。また、税務に関する詳細は、個別の状況により異なりますので、必ず税理士などの専門家にご相談ください
グローバルな保障設計と資産運用は、110(ワンテン)Financial Support へ

『110 Financial Support』では、海外在住者・海外移住検討者の資産形成を、世界6カ国13拠点・日本人ライフプランナー20名以上在籍・サポート実績累計27,000名以上(米国・ハワイ含むグループ累計)の体制でサポートしています。 海外資産運用では、税務・現地情勢・物価上昧・出口戦略など多岐にわたる要因を考慮することが必要です。
- ・駐在国で、どのように資産運用を始めれば良いかわからない
- ・駐在から現地転職や現地起業に変わった場合の保障や資産運用を相談したい
- ・海外での資産運用事情や、老後資金の準備について詳しく知りたい
- ・現在加入している金融商品が自分に合っているか診断してほしい
といったお困りごとがあれば、「110 Financial Support」までご相談ください。海外在住者や海外移住前のご準備段階の方も、あなたの資産運用状況を踏まえ、最適な資産運用プランづくり・適正化のサポートをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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