【2024】宝くじやお金配り当選したら、税金はどうなる?急に大金を手にしたときのお金の使い方・税金の扱い方 |海外金融業界の時事ニュースを解説

昔から、事業で成功する方はもちろん、投資や宝くじ、ギャンブルで大当たりして一夜にして億万長者になる人が一部で存在していましたが、近年では仮想通貨、FXなど投資の種類が増えて身近になったり、SNSの普及によってYoutubeやTikTok配信で稼いだり、アフィリエイト、お金配りなどで突然大金を手にする方も増えています。思いがけずこうした大金が入って来た時、どのような使い方をするべきなのでしょうか。今回は急に大金を手にした時に気をつけるべきことや心掛けについてご紹介します。

ある億り人の平凡な生活

億り人という言葉をご存知でしょうか?

株式投資や仮想通貨取引などで、億単位の個人資産を築いた人のことです。都内に住むある個人投資家も、FX取引で数億円の個人資産を築いて億り人になりました。突然こうした大金を手にすると、高級時計を買ったり、高級車を乗りまわしたり、ブランド物を買い漁ったりと派手な生活をしているかと思いきや、その生活ぶりはいたって平凡で、朝起きて仕事が終わるとジムでランニングして、その後サウナに行くといったルーティーンの繰り返しです。

車は持たずに家は賃貸で、ブランドものや高級時計、お酒、ゴルフにもまったく興味がありません。贅沢な外食もほとんどせずに、たまに外で食べる時はチェーン店や居酒屋がお気に入り。このように、普段まったくお金を使わない生活をしています。大金を所持しているのにも関わらず、なぜこのような質素な生活をするのでしょうか。


生活水準を上げることによるリスク

投資や宝くじなどで思わぬ大金が一時的に転がり込んだ人たちは、それがずっと続くと過信して生活水準を上げてしまいがちです。ところが生活水準を上げてしまうと、その維持費だけでなく、付随的な出費が増えていきます。例えば、広い家に引っ越すと、その広いスペースに見合う高価な家具やソファ、テーブル、絵画やオブジェなどのアイテムを揃えたくなります。

また、高級車を購入すれば、駐車場代、ガソリン代、保険、税金などの維持費がかかります。さらにその生活に釣り合うような、ブランド服装、時計、アクセサリー、美容など外見にもお金をかけるようになります。こうなってくると、元の生活水準に戻るのは容易ではありません。手元にお金があると感覚がマヒしていきます。いったん生活水準を上げて使い始めるとキリがなく、数億円などあっという間になくなります。

このように、一時的に大金を手にして派手な生活をしている人たちは、結局自己破産したり、海外逃亡したりと悲惨な末路を迎えるケースも多いようです。大金を手に入れたとしても、生活水準を一定に保ち、手元の資金を用意しておくことが大切です。

税金の支払いを忘れない

税法上の一時所得というのは、臨時に入る一時的な収入のことで、ギャンブルの払戻金、懸賞金、保険の満期金などが該当します。また雑所得とは、他の所得に分類することのできないすべての収入のことで、講演料や原稿料、公的年金、FXや仮想通貨で得た利益などが該当します。

例えば、職業としてすっかり定着したYouTuberも、YouTube配信で得た収益は課税対象となります。このように、まとまった臨時収入は所得とみなされ、一定額以上ある人は確定申告しなければなりません。確定申告をせずに、本来納付するべき税金を納めていないと、ペナルティとして無申告加算税と延滞税という罰金が発生します。悪質だとみなされた場合は、重加算税が適用されて罰金が多額になり、脱税で刑事告発を受けると懲役刑や罰金刑も追加されます。

税務調査は確定申告が必要だった年に行われるとは限りません。2年後や3年後に、突然連絡がくる場合もあり、正しく申告しない限りいつまでも不安なままいなければなりません。ルールを正しく理解して、所得があった段階で必ず確定申告を行いましょう。

お金を使うためには時間を費やす必要がある



意外と見逃されがちなのは、お金を使うためには時間が必要だということです。

例えば10万円の靴を買うとしても、店まで行って商品を選んで買い物をして、また家に戻るまでの時間がかかります。高級クラブに行けば、行き帰りだけでなく、そこで過ごす時間も費やすことになります。つまりお金だけでなく、時間も使って買い物をしているというわけです。その時間は、本来仕事をして稼げるはずの時間だったのかもしれませんし、読書で自分に投資する時間であったかもしれません。お金を使うことよりも、その時間を使ってしまったことが最大の損失である可能性があるのです。

もちろんお金を使ってはいけない、遊んではいけないという話ではありません。当然息抜きも重要なのですが、お金を使うということは、時間というリソースも同時に消費しているという自覚をもって、バランスを考えながら使うことが大事なのです。


幸せはお金を使うことではない

大金を持っていながら散財しない生活というのは楽しいのでしょうか。突如大金を手にした人たちに言わせれば、お金で手に入るものというのは、それ以上の価値はないし、やはり失うのも早いものだそうです。

本当の幸せというのは豪華な食事やクラブ通い、アクセサリー、ブランドものなどではなく、お金では買えない日常生活そのものにあって、毎日のご飯や家族との散歩、勉強の時間などにあると言います。大きなお金が入ってきたときに、豪華な食事をしたり、一流ホテルを泊まり歩いたり、ブランド物、時計、車を追いかけていた人たちも、元に戻って、ごく普通の生活にこそ幸せがあると感じる人が多いそうです。

現代社会で生きていると、どうしても世間の目を軸にした幸せに偏りがちですが、自分が幸せだと感じることに気づく努力をしなければいけないのだと思います。


まとめ

運良く大金を手にした方もいると思います。しかし、世の中にはいろんなリスクがあります。トレンドの変化にはじまり、戦争や新型コロナウィルスのように想定外の環境変化が起こるかもしれません。フォロワー100万人を誇ったトップインフルエンサーの多くが、数年後に収益激減という事実からもわかるように、今稼ぐことが出来てもそれがずっと続くとは限りません。

だからこそ、お金を手にした時は自分のライフプランに沿った支出管理、リスク管理をしっかりすることが大事なのです。

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