タイ海外移住で老後生活を快適に暮らすには生活費いくら必要?
「海外で老後を年金生活しながら過ごしたい。」「タイでの暮らしはどうなのか知りたい。」「タイに住むにはどのような準びが必要なのか。」という人も増えています。実際に日本人の移住先として、タイの人気が高まっています。 老後の生活費を考えた上で、タイに移住するかの判断を決めることが大切です。あまり考えずに移住してしまうと、資金面で苦労する可能性があります。 ただ、日本の年金を既に受給している方に関しては海外の銀行を指定し、タイであれば「米ドル」で現地銀行にて年金を受け取ることなども可能です。デメリットとして、為替レートの変動があるため、受け取る金額が変動する可能性がある点が挙げられます。さらに国に頼る年金生活のみではなく、今から移住準備を始めて自己年金(生活費としてのインカム)を構築する方も自分なりの目安を見つけてみるのは大事なリサーチですね。 ではなぜ、老後の移住先として選ばれているのか、実際にかかる生活費などを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 タイが老後の移住先に選ばれている背景 タイが老後の移住先に選ばれている理由はさまざまです。老後の生活を暖かいタイで過ごすことができるため、寒いところが苦手な人にとっては快適に過ごせる環境があります。 また、親日国とも言われているため、日本人にとって住みやすい環境が整っています。そのため、2020年以前はタイに移住する人が毎年増加していました。(コロナで一時減少) ではなぜ人気があるのか、その理由について解説していきます。 タイの物価は日本よりも安い はじめに、日本も物価が近頃上昇傾向にありますが、タイも物価上昇傾向にあります。しかし、それでもタイの物価は日本よりも安いです。 タイのバーツに対して日本の円は円安傾向になっていますが、現在でも日本ほど高くはないです。 一例ですが、このように住居費は一等地で高くなっているものの、家具などは完備されている値段のため、東京に比べても同等くらいでしょう。 食事や交通費などが日本に比べ格段に安いため、平均すると日本に比べ物価が安い傾向にあります。 タイの首都であるバンコクでは公共交通機関が整備され便利である タイの首都であるバンコクでは、スカイトレインと呼ばれる電車や地下鉄であるMRTが走っています。 スカイトレインは、基本的に高架線上を走っており、バンコクの主要な観光地やバンコクのそれぞれの主要なエリアを結んでいるため、お買い物やおでかけには便利な公共交通機関の1つです。 またMRTと呼ばれる地下鉄も走っていて、スカイトレインと組み合わせると、広範囲に渡って移動が簡単に行うことができます。 路線バスも充実しており、1番高い料金のエアコン付きのバスでも約100円と利用しやすい料金です。 日系のスーパーなどがあるため日本のものが手に入りやすい 日本人が移住した際に、食事や生活用品の面で日本のものがほしくなることがあります。 バンコクにはマックスバリュやフジスーパー、トンロー日本市場などがあり、日本の食材などを手に入れることができます。 また、日本食のレストランもタイに進出しており、やよい軒や大戸屋、一風堂、吉野家などのチェーン店も展開しているため、日本食が恋しくなった時に、食べに行けるのは移住した際の安心できる理由の1つになるはずです。 医療体制も整っており日本語に対応している病院もある 日本に比べて医療レベルが落ちるのではないかと心配になる人もいるかもしれませんが、タイの医療レベルはアジアトップレベルと言われています。 医師は海外の医療先進国に留学した医師も多く、その中には日本の医学部を卒業した医師もいます。 バンコクには日本語にも対応したジャパン・メディカルサービスやサミティベートという病院があり、日本語通訳のサポートまでしてくれるため、生活環境や言葉が異なるタイでも安心して暮らすことが可能です。これらの病院のメリットは、日本語対応による安心感や、言葉の壁を感じずに医療サービスを受けられる点にあります。メリットを活かして、タイでの生活をより快適にすることができるでしょう。 タイに移住して老後生活をするにはどれくらいの費用がかかる? 実際にタイに住むには、どれくらいの費用がかかるか知っておく必要があります。タイ移住のためには十分な蓄えが必要です。月々にかかる主要な生活費を順番に説明していきます。 居住費用 バンコクの中心地のプールやジム、家具付きのコンドミニアムで月平均30万と上記で説明しましたが、高級コンドミニアムです。夫婦2人で住む間取り(1LDKまたは2LDK)を想定しています。 通常のバンコク市内の居住地域によっては、100,000円前後で住めるため、駅近などの立地や条件によって大きく価格が変わってきます。デメリットは、安価な物件は立地や設備が劣ることがあるため、快適な生活を維持するためには追加費用がかかる場合がある点です。 ご自身の予算と相談した上でエリアや間取りを確認することが大切です。 光熱費、水道費、通信費 光熱費は夫婦2人の目安で6,000円前後です。タイは暑いためエアコンの使用量によって大きく変わるでしょう。 水道費も、夫婦2人で使用した時の目安として、1,000円前後となります。こちらも使用環境によって大きく左右されるため、参考程度にしておいてください。 住んでいる家の条件によっては、家賃に含まれている場合や、定額になっている場合があるため、必ず住居を決める前に確認しておくことが大切です。 通信費も使用量やプランによって変わるため変動しますが、通信大手のAIS(アドバンスト・インフォ・サービス)では、データ通信月20GBで、無料通話が100分ついて月額約1,600円となっています。 日本と比べても生活に必要な費用が安いということがわかります。 食費 日本食をお店で食べる場合は日本よりも高くなる場合があります。しかし、ローカルの屋台などに行けば、1食150円前後で済むため、外食が続いたとしても費用を抑えることが可能で、日本と比べてもお得です。 1食で150円の屋台を3食続けた場合、1人あたり月13,500円になります。 自炊などをすると食費を減らすことができるはずなので、どれくらい食事にこだわるかを日本にいるうちから把握していると、タイでの生活費が想像しやすくなるはずです。 移住の際の税金について 移住の際に海外転出届を提出すると、住民票がなくなり、住民税はかからなくなります。また、タイの税金制度は日本より金額は低いです。タイには住民税はなく、その代わり所得税の割合が少し高くなっています。タイの税金は所得税と月々の社会保険料ものみなので、日本よりシンプルで全体的に見ると安いです。 国民年金については、移住後支払いの義務はなくなりますが任意での加入もできます。将来的に日本に帰国する予定の人は国民年金に入っておくのも良いかと思います。 タイで一生暮らせる金額は タイで一生暮らすためには、十分な蓄えを確保しておくことが大切です。必要な金額は生活スタイルやエリア、個々の生活費により異なりますが、バンコクの中心地で快適な生活を送るためには、月々30万円程度の生活費を見込んでおくと安心です。生活費を抑えたい場合、食費や居住費を見直すことで、タイで一生暮らすための金額をより低く抑えることも可能です。 老後にタイ移住をするための条件 老後にタイ移住を考えている人は、ビザの取得が不可欠になります。働く必要のないビザの場合、リタイアメントビザが必要です。永住権を取得すれば、より長期間の滞在が可能となり、定住の選択肢も広がります。なお、永住権を取得するには一定の条件を満たす必要があるため、事前にしっかりと調査しておくことが重要です。 タイのリタイアメントビザについて詳しく見ていきましょう。 リタイアメントビザ(年金ビザ)が必要 タイのリタイアメントビザとは50歳以上の人に移住を目的として入国、滞在が認められるビザです。リタイアメントビザは就労は禁止となっています。現実的には、移住を考える多くの人がこのビザを利用して、タイでの生活を始めています。 移住を目的とする場合、1年間滞在できるものや、最長10年滞在できるロングステイビザがあります。現実的な選択肢として、10年ビザを取得することで長期的な滞在が可能です。 ビザの申請費用としては、1年間のビザが22,000円、最長10年のビザが44,000円です。 タイのリタイアメントビザ(年金ビザ)の取得条件…
女性一人で老後に海外移住するには?費用・安全対策とおすすめの国を紹介
老後は海外で暮らしてみたい」と思っていても、女性一人での生活に不安を感じる方は少なくありません。 「海外で一人暮らしをしても安全だろうか」「病気になったとき、誰に頼ればよいのだろう」「年金や貯蓄だけで生活できるのだろうか」「海外移住には、資産がいくら必要なのだろう」「長期間滞在するためのビザは取得できるのだろうか」 海外移住を女性一人で実現するためには、生活費の安さや気候だけでなく、安全性、医療、保険、ビザ、住居、税金、緊急時の支援体制まで確認する必要があります。 特に老後の海外移住では、現時点で暮らしやすいかだけでなく、年齢を重ねて体力が低下した後も生活を続けられるかという視点が欠かせません。 この記事では、海外移住を考える女性に向けて、一人で海外生活を送るメリットや注意点、必要な費用と資産の考え方、後悔を避ける方法、女性の海外移住におすすめの国を紹介します。 海外で暮らす日本人と女性の割合 外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると、2025年10月1日時点の海外在留邦人は129万8,170人です。 内訳は、滞在期限を定めて暮らす長期滞在者が70万9,684人、期限を定めずに暮らす永住者が58万8,486人となっています。海外在留邦人の総数は前年とほぼ同じですが、永住者は前年より8,102人、割合にして1.4%増加しました。 男女別では、海外在留邦人全体の女性は70万5,347人で、全体の約54.3%です。永住者に限ると、女性は36万8,336人で約62.6%を占めています。 ただし、この統計には駐在員、会社員、留学生、現地採用者、国際結婚をした人なども含まれています。老後を目的に海外移住した女性だけを示す数字ではない点には注意が必要です。 20代・30代・40代女性の海外移住と老後移住の違い 海外移住で重視すべきポイントは、年代によって異なります。 20代女性の海外移住では、留学、ワーキングホリデー、現地就職など、経験やキャリア形成が主な目的になりやすいでしょう。 30代女性の海外移住では、仕事に加えて、結婚、出産、子育て、住宅、将来の資産形成なども考える必要があります。 40代の独身女性が海外移住を考える場合は、現在の仕事を続けられるか、老後資金を準備できるか、日本にいる親の介護に対応できるかといった点が重要です。 一方、老後の海外移住では、仕事や収入だけでなく、医療、保険、移動手段、ビザの更新、緊急時の支援体制などがより大きな判断材料になります。 若いときには問題なく生活できた国でも、年齢を重ねると住みにくく感じることがあります。年代やライフステージに合った移住先を選ぶことが大切です。 女性が老後に海外移住するメリット 1.自分に合った生活環境を選べる 海外移住では、気候、街の規模、食文化、住居、生活のペースなどを自分の希望に合わせて選べます。 温暖な地域でゆっくり暮らしたい人もいれば、公共交通機関や大型病院が充実した都市部で暮らしたい人もいるでしょう。 周囲の価値観に必要以上に合わせるのではなく、自分が心地よいと感じる生活を設計できることは、海外移住の大きな魅力です。 2.新しい経験が生活の刺激になる 海外では、日本とは異なる言語、宗教、習慣、食文化に触れる機会があります。 最初は戸惑うことがあっても、少しずつ現地の環境に慣れることで、考え方や人間関係が広がる可能性があります。 語学学習、趣味のサークル、ボランティア、地域イベントなどに参加することが、新しい生きがいや交流につながることもあるでしょう。 3.国や都市によっては生活費を抑えられる 東南アジアなどには、住居費、外食費、交通費などが日本の大都市より低い地域があります。年金や貯蓄を活用しながら、比較的ゆとりのある生活を送れる可能性があることも海外移住の魅力です。 ただし、「海外なら日本より安く暮らせる」とは限りません。 外国人向けのコンドミニアム、民間医療保険、私立病院、日本食、ビザの更新、一時帰国などにかかる費用を加えると、想定以上に支出が増えることがあります。 海外移住にかかる女性一人分の費用を計算するときは、家賃や食費だけでなく、保険料、医療費、ビザ費用、帰国費用まで含める必要があります。 4.人間関係や生活習慣を見直せる 新しい土地に移ることで、これまでの人間関係や生活習慣を見直し、自分らしいペースで暮らせるようになることがあります。 一方で、人間関係を完全にリセットすることだけを目的にすると、移住後に孤独を感じる可能性があります。 日本とのつながりを残しながら、現地でも少しずつ交流先を作ることが大切です。 女性一人で海外移住するデメリットと注意点 1.安全対策を日本以上に意識する必要がある 海外移住で女性が特に確認したいのが、現地の安全性です。 治安は国だけでなく、都市、地区、時間帯によって大きく異なります。同じ都市でも、外国人が比較的暮らしやすい地区と、夜間の一人歩きを避けた方がよい地区があります。 住居を選ぶ際は、家賃の安さだけでなく、次の点を確認しましょう。 外出時には、多額の現金を持ち歩かない、路上でスマートフォンを長時間使用しない、夜間は一人で歩かないなど、基本的な防犯対策も必要です。 渡航前には、外務省の海外安全ホームページで国や地域ごとの危険情報を確認しましょう。3か月以上海外に滞在する場合は在留届の提出が必要で、3か月未満の場合は「たびレジ」に登録できます。 2.医療費と保険料が高額になる可能性がある 海外移住をする女性にとって、保険は生活費と同じくらい重要です。 外国人が利用しやすい私立病院では、日本語や英語が通じることがある一方、診察、検査、入院、手術などの費用が高額になる場合があります。 持病がある方は、次の点を事前に確認しましょう。 海外転出によって日本国内に住所がなくなる場合、市区町村の国民健康保険には原則として加入できなくなります。厚生労働省も、国民健康保険の加入対象を原則として日本国内に住所を有する人としています。 そのため、現地の公的保険、民間医療保険、海外居住者向け保険などを確認し、必要な医療費を自分で負担できる資金も準備しておく必要があります。 3.長期滞在できるビザが必要になる 海外移住のビザは、女性だから取得しやすい、または取得しにくいというものではありません。 多くの長期滞在制度では、性別ではなく、年齢、収入、預金、保険、不動産、家族関係、就労状況などが審査されます。 観光ビザやビザ免除で滞在できる期間には限りがあります。「物価が安くて住みやすそう」という理由だけでは、長期移住はできません。 リタイアメントビザや長期滞在制度には、次のような条件が設けられていることがあります。 制度は変更されることがあるため、移住を決める前に、移住先の政府機関、大使館、入国管理当局の最新情報を確認しましょう。 4.孤独や言葉の壁を感じることがある…
老後の海外移住で後悔すること7選!対処法も解説
「老後に外国で暮らすことを目的にしたいけど、不安がある。甘くないのではないか」といった方は少なくないでしょう。 外国で暮らすことを決める前に、失敗する事例を知らないと計画が甘くないものにならず、知らずに移住して現地で困ったりといった可能性が高くなってしまいます。本記事では海外移住までに調べておくべき内容のヒントとして、後悔しやすいこと7つに加え、対処法についても触れています。 もうすでに海外移住を決めている方だけでなく、海外移住を検討している方にもお読みいただきたい記事です。 実際にどんなことで失敗や後悔しやすいのかを知って、年金生活を見据えた海外移住で調べておくべきことを把握することで、今後のリサーチがスムーズに進むでしょう。 老後の海外移住で後悔しやすいこと7選 海外移住で後悔しやすいことをあらかじめ知っておくことで、事前に対策できたり悩みを軽減できたりするでしょう。本章では後悔しやすいことを7つピックアップしているので、早期退職(アーリーリタイア)での移住や、老後での海外移住の計画にお役立てください。 ①食生活で不満がある 予算を考えて帰国できる方はこの悩みが少ないかもしれませんが、食生活の不満は海外生活で抱えやすい悩みの一つです。生まれてからずっと日本で生活をしてきたという方は、料理に違和感を持ち、上手く海外の味に馴染めないといったことが起こる可能性があります。 日本食が恋しくなった場合は、主に自作するか現地の日本料理屋に足を運ぶことになるでしょう。 自作するには食材を自身で調達しますが、現地では入手しづらい食材や調味料があり、思った味にならないことが考えられます。また日本料理屋が現地にあったとしても日本から食材を輸入しているなどの関係で、値段が高く設定されている可能性があります。 移住する国を決めるさいに、日本で現地の本格料理が食べられるお店を見つけて足を運ぶと、食の後悔が軽減されるかもしれません。 日本では水道水を飲める地域が多いですが、海外では飲料水を購入しないといけない国があります。飲料水を買ったとしても軟水と硬水の違いによりお腹を下してしまう方もいるでしょう。 水は料理やジュースにも使われるため、生活とは切っても切り離せません。現地の水について事前に調べておくのも重要です。 ②人間関係でトラブルが起こる 海外移住において、人間関係のトラブルは付きものです。 海外移住をすると異文化で育ってきたからこそ、考え方の違いでトラブルが起こることがあるでしょう。 大家さんとの会話やタクシードライバーや公共の場での会話といった、現地の方と話す機会は必ず訪れます。言語の習得はもちろん、文化の違いもあらかじめ調べておくと、会話でのトラブルを軽減できるでしょう。 実は、それ以上にややこしくなるのが移住先の国で繋がった日本人同士のトラブルですね。 現地で繋がる日本人は心を休ませられる場所となることもありますが、海外の日本人コミュニティは村社会であることが多く「〇〇さんが何をした」「〇〇さんの噂なんだけど……」と情報がまわり、関係悪化に繋がることがあるでしょう。 コミュニティに所属するかは当人次第ですが、現地で日本人と繋がるのはメリットだけでなく多少のデメリットも存在します。 ③ビザの手続きが困難な場合がある 海外移住とビザの問題は切っても切り離せません。移住する国によってビザの取得しやすさが変わるので、こういった要件も住む国を決める一つの項目となるでしょう。 観光ビザだけでも長期滞在できる国もありますが、就労ビザや永住ビザを取得しないと長期間滞在できない国があります。 自身の学歴や経歴によってもビザの取得難易度が異なるため、自身がビザを取得しやすい国を調べておくと、海外移住の計画通りスムーズに進むかもしれません。 また調べる内容は出国時だけではありません。長期間海外移住する場合はビザの更新をおこなうことになるので、ビザについては出国時と更新時の要件を事前に調べておく必要があります。 ④言語が通じない 海外で暮らす際に言語が通じないと、海外での各種手続きや人間関係のトラブルといったように、生活をしていくうえで大きなストレスとなる可能性があります。 日本語が通じる地域は世界的にみてもごくわずかで、日本語だけで海外生活を送ろうとすると困難かもしれません。英語は世界で最も使われている言語の一つですが、英語が通じない国があります。 事前に移住予定の国で使われている言語をリサーチして、ご自身が話せる言語がない場合は移住準備の段階で言語学習を同時に進めておくと、言語の悩みを軽減できるでしょう。 ⑤お金が減っていくストレスを感じる FIREは資産運用で生活資金を稼ぐためお金が減るストレスが少ないですが、早期退職(アーリーリタイア)などで必要資金を計算して切り崩したり、年金生活で老後の海外移住をする方は、お金が減っていくストレスが年々大きくなってくるでしょう。 事前に計算して自分自身では足りると思っていても、想定外の出費や貯金残高が年々減っていくことを考えると、海外生活を楽しめなくなる可能性があります。 日本で働いていてもよく貯金残高を確認してしまう人、貯金残高を見てあれこれ考えてしまう人は注意が必要です。計画をFIREに切り替えたり現地でアルバイトなどをして多少稼いだりすると、心の余裕につながるかもしれません。 ⑥健康面での問題が起こる 全く環境が違う場所で病気や怪我をすると、治療方法やメンタル面で不安になることもあるでしょう。日本にいた時によく使っていた薬が海外で手に入らないなんてこともあるはずです。定年後に海外移住を考えている方は特に、医療環境の違いを事前に理解しておくことが重要です。 また日本では医療費の3割負担や高額医療費についてはサポートがあるなど、医療費に関する制度がありますが、国によって制度が変わるため医療費が想像以上に高額になる場合や、全てを自分自身で医療費を全額負担しなければならない可能性が出てきます。高齢者向けの医療制度が整っているかどうかを確認することで、安心して生活できる環境を選べるでしょう。 移住先の国を決める際には、医療制度の充実度合いを調べておくと、シニア層の移住の場合、健康面での不安解消をしたりより健康に過ごせたりするでしょう。 ⑦政治に対する不安がある 老後や定年後の海外移住では、移住予定の国でお年寄りが暮らすために充実した制度があるのかどうかは気になる部分です。女一人で移住を考えている場合や、シニア層や高齢者、お年寄りのための制度が充実していないと、せっかく移住したのに満喫できず肩身の狭い生活を送ることになる可能性があります。 日本にいる状態で現地の政策を細かい部分まで全て把握するのは難しいかもしれませんが、女一人や老後でも安心して暮らせるよう、できるだけ現地の政策などを調べておくと、より生活をしやすい国が見つけられるでしょう。 老後の海外移住で後悔しないためにするべきこと3選 老後の海外移住で後悔しやすいことを紹介してきましたが、本章ではその対策を3つ記載しています。基本的には現地に行ってからではなく事前に準備する必要があるため、本章から老後の海外移住までにすべきことを確認してみてください。 ①現地で使える言語を習得しておく 海外移住先を決めて移住のための資金を貯めている段階で、同時に言語を勉強しておきましょう。 言語習得には時間がかかり、日本にいる状態で100%マスターするのは難しいですが、日常会話で使うフレーズをできるだけ多く学んでおくと、海外移住したあとでも悩みを少しでも減らせるでしょう。 すでに英語を話せて英語がある程度通じる国へ移住する方は、移住予定の国で同言語がどの程度まで通じるのか念入りに調べておきましょう。 ②現地についてひたすら調べる 本記事で紹介したびざや言語、政策や医療制度など、現地についてひたすら調べましょう。 老後の海外移住で後悔する原因の一つに「リサーチ不足」があります。これにより思わぬ事態が起こったり、準備不足になったりします。 日本に居住している状態で詳細な部分まで調べるのは困難かもしれませんが、調べられる情報は可能な限り調べておくと、リサーチ不足や準備不足になるリスクを軽減できるはずです。 ネットやSNS、書籍で調べる方法もありますが、海外移住経験者や現地に住んでいる人と繋がるとより生の声が聞けるので、リスクに備えやすくなります。 ③短期で現地に移住してみる 老後の海外移住で起こる後悔を一番軽減できる方法の一つが、人気の短期現地移住をする方法です。 お金と時間がかかってしまうためハードルが高いですが、現地の食事人の生活スタイル、暮らし、政治といった現地の状態を実際に見て情報を得られます。 家族旅行として、人気の移住予定の国に一度足を運んでみてはいかがでしょうか?…
海外移住すると固定資産税の納税先は変わる?納税管理人についても解説
「海外移住を考えているけど、固定資産税はどうなるの?」結論から言うと、日本にある固定資産税は海外居住者でも日本で納税することになります。 しかし海外に住んでいることで、該当する固定資産に関する税務資料が、市町村の税務課から届きにくくなるケースも考えられるでしょう。 そこで本記事では固定資産税について解説したのちに、海外移住した場合に納税が滞らないようにする方法を紹介しています。 延滞や申告ミスによって追加で課税されないようにしたいですね!お金を蓄えることも大事ですが、その前に本記事から知識を蓄えてください。 固定資産税とは 1月1日時点で所有している固定資産にかかるのが固定資産税です。含まれる資産は以下のようなものがあります。 固定資産税の納付通知書は5月に発送され、1年分の納税額を一括または四半期ごとに納付します。納税が遅れると延滞税や財産の差し押さえが発生する可能性があるため、注意が必要です。 海外移住をして日本の非居住者となった場合でも、日本にある固定資産については日本で固定資産税の納付義務が発生します。 海外移住をして固定資産税を納税する方法は2つ 固定資産がある方は海外へ行っても、毎年日本で確定申告をしないといけません。確定申告をする方法は以下の2通りあります。 毎年自身で納税するには納税管理人を選定した方がいい 納税管理人とは、市町村の税務課と海外にいる納税者が円滑にやり取りを行えるように双方のパイプ役となる人です。 税務課から送られる書類の整理や納税者に連絡をしますが、納税管理人になるための資格はなく友人や家族をはじめ、誰でも選定できます。 書類の管理や納税者への連絡はできますが、確定申告の代行は税理士の独占業務なので、納税管理人は確定申告書を代わりに作成できない点に注意が必要です。 納税管理人は手続きが必要 市役所等で申請すると納税管理人となれます。 納税管理人の候補者が納税する市町村と同じであれば「納税管理人申告書」を提出し、違う市町村に住む方は「納税管理人承認申告書」を提出します。 提出先が「該当する固定資産がある地域」ではなく「納税する人が最後に居住していた自治体」となっている点に注意が必要です。 納税の管理から確定申告まで全て任せたい場合は税理士に依頼 確定申告を代理で請け負えるのは税理士のみです。 「毎年確定申告が必要な時期に帰国できない」といった方は税理士に依頼し、納税管理から確定申告まで行ってもらうといいでしょう。 税務に関する専門家なので、確定申告のミスが起こるリスクが軽減できる場合があります。 海外移住で固定資産税を納税するときの注意点 注意すべき点は以下の3つです。 延滞や申告が行われていないと「延滞税」や「無申告加算税」が課せられます。 海外にいると国内の情報を拾いにくくなることも考えられるため、納税管理人を選定しておいた方がいいでしょう。 また、追加で徴収されないよう、海外移住をする前に「毎年確定申告のために帰国できるのか」を確認しておく必要があります。 納税管理人を選定する場合は、細かい書類の整理などを任せることになりますし、場合によってはご自身の日本での所得、不動産情報などあまり知られたくない内容も共有することになります。 更に細かいことが苦手な方ですと「こんな書類があるの知らせてもらっていない」といったようなトラブルになる可能性があります。 こういった面を考慮して、納税管理人には話し合いができる人や期限を守れる人、個人的な情報を知られても大丈夫な信頼できる人、などを選定した方がいいでしょう。 海外移住で固定資産税を納税するには税理士に相談するのも一つの手段 日本にある固定資産には日本の税率が適用され、納税は市町村で行うことになります。そのためには一時帰国をして確定申告をするか、税理士に依頼して確定申告を行ってもらうかのどちらかが必要です。 自身で申告する場合は市町村の税務課と海外にいる納税者のパイプ役となる、納税管理人を選定すると、税務課から送られる資料などが納税者にも伝わるようになるので、納税管理人を選定しておくと円滑に進む可能性があります。 納税の延滞や申告忘れがあると「延滞税」や「無申告加算税」が発生してしまうため、期限内に忘れずに申告しましょう。 税務知識は専門的であり、細かいケースによっても税のかかり方が変わる可能性があります。国際税務に関して必要であれば、税理士のご紹介等も可能ですので、「110 Financial Support」へご相談ください。 海外資産運用は、110(ワンテン)グループへ 「110 Financial Support」では、海外在住者や海外移住を検討されている方の資産運用をサポートをしています。海外での資産運用では、資金シミュレーションはもちろん、税務知識の専門性や海外現地の情勢、物価上昇や想定外の出費など、多岐にわたる要因を考慮することが必要です。 といったお困りごとがあれば、日本人サポート実績20年以上の「110 Financial Support」までご相談ください。海外在住者や海外移住N-2年前のご準備段階の方も、あなたの資産運用状況を踏まえ、最適な資産運用プランづくり・適正化のサポートをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
海外移住は相続税の節税対策になる?出国する際の思わぬ落とし穴とは
「海外移住で相続税が抑えられるって本当?」 実際に海外移住することで相続税が減るケースがあります。しかし何も知らず噂だけで移住をしてしまうと「思わぬところで課税されてしまった」なんてことが起こることもあるでしょう。 本記事では以下の内容に沿って解説しています。 出国税について少し触れているため、資産が多い方にもお読みいただきたい記事となっております。 日本の場合は海外移住で海外の税率のみを適用させようと思うと、ハードルがかなり高くなってしまうため、本記事の内容から本当に海外移住が適切なのかをご判断ください。 海外移住における相続税の基本となるルール 海外移住においての相続税がどこの国で発生するかについては、以下の順序で確認します。 海外移住をしても日本にある財産は日本の相続税が適用 まず相続する財産が日本国内にあるかを調べ、日本国内にある財産は全て日本で課税されます。 後ほど紹介する「相続人と被相続人が海外居住者である場合」においても、日本にある財産は全て日本の相続税の課税対象となるので、相続をする財産に不動産が含まれる場合は注意が必要です。 海外移住の相続税対策は相続人と被相続人の状況で変わる 財産が海外にある場合は、相続人と被相続人の状況によって変わります。下記表の色分けについて、日本国内と海外(移住先)で課税される部分がオレンジの部分で、海外でのみ課税される部分が青い部分です。 ご覧の通り海外の相続税のみ(青色部分を)適用させようとすると「相続人と被相続人の両方が10年以上海外に居住している」といった要件があったり、海外でのみ相続税を納税したいと考えている方にとってはハードルが高いといえるでしょう。 つまり海外でのみ相続税が課せられる条件を簡潔に説明すると「財産が日本国外にあり、10年以上生活拠点を海外にしている人」となります。 相続人→被相続人↓ 国内に住所あり 国内に住所なし 定住者 一定居住者 日本国籍あり 日本国籍なし 10年以内に日本に居住あり 10年以内に日本に居住なし 国内に住所あり 定住者 外国人被相続人(※1) 国内に住所なし 10年以内に日本に住所あり 非居住被相続人(※2) 10年以内に日本に住所なし (※1)相続開始時に在留資格を有していて、日本に居住があった者(※2)相続開始時に日本に住所を有しておらず、以下の条件のどちらかにあてはまる者 海外資産を相続する場合は「外国税額控除」で二重課税を回避 日本と海外で相続税が課税される場合は、二重に課税されることになります。 国際税務では二重課税を防ぐために「外国税額控除」という制度があり、どちらか一方で相続税を納税した場合は申告をして、日本と海外で2度課税されるのを防げる制度です。 外国税額控除を利用するには日本と租税条約を締結している必要があり、日本と租税条約を結んでいる国は財務省のホームページで公開されています。 海外移住でほんとうに相続税率が低くなる?3カ国を例に解説 タイは1億バーツ(2023年時点では約4億1千万円)を超える部分に課税されます。親子の場合は5%でそれ以外の相続では10%です。 日本は超過累進課税制度が採用されており、タイと同様の4億円を例にした場合、45%の相続税を納める必要があり、タイの方が比較的相続税を抑えられるように読み取れます。 香港は2006年に相続税の納付制度が撤廃され相続税はかからないため、資産がとても多い富裕層におすすめの移住先です。 ベトナムでは相続税という制度はありませんが、所得税として10%の納税が必要です。 今回例に出したタイ・ベトナムは相続をする際の税率が低く、香港は無税で相続できるので海外移住先としておすすめの国となっています。 しかし日本を含む各国で控除額が変わってくる可能性もあるので、一概にここがいいとは言い切れません。詳しく知りたい方は国際税務に詳しい専門家に頼るといいでしょう。 実は海外移住は「出国税」の影響で節税対策にならない? 2015年に国外転出時課税制度といういわゆる「出国税」が設立され、同課税制度の設立以前よりも海外移住によって日本で課税される額が大きくなっています。 出国税は出国時に1億円以上の有価証券や不動産を保有している場合に、その含み益に課税される制度で、確定申告が必要です。 海外移住で相続税を節税するには専門的な知識が必要 本記事では海外移住をした場合の相続税について解説しました。 日本国内の財産については日本で課税され、それ以外の財産を相続するために海外の相続税を適用するには「相続人と被相続人が10年以上海外で居住している」といったハードルがあります。 3カ国の例を用いたり出国税について解説したりしましたが、やはり国際税制は単純ではなく出国税のように相続以外でも課税される場合があり、専門的な知識が必要です。 国内外の税制をしっかり理解できていないと、相続税が減るどころか増えてしまうケースが考えられるため、税務関係に詳しい専門家に頼るといいでしょう。 もし海外の税制を教えて欲しいといったお困りごとがあれば、「110 Financial Support」へご相談ください。 海外資産運用は、110(ワンテン)グループへ 「110…
リタイア後の海外移住│定年後・退職後・老後に人気の移住国ランキングや諸手続きを解説
60代の定年後、またはアーリーリタイア(早期退職)をきっかけに、海外移住や海外ロングステイを検討する方は少なくありません。外務省の統計によると、2025年10月1日時点の海外在留邦人総数は129万8,170人で、海外で暮らす日本人は、長期滞在者・永住者を含め、引き続き高い水準で推移しています。 「リタイア後に海外移住したい」「定年後の海外移住費用を知りたい」「老後の海外移住で年金だけで暮らせるのか不安」と考える方にとって、移住先選び・生活費・医療保険・税金・ビザ・資産運用は必ず確認しておきたいポイントです。 この記事では、老後や早期リタイアの際に海外移住を考えている方のために、移住先を選ぶポイントや人気ランキング、移住の際に必要な手続き、年金受給、税金、リタイアメントビザなどについて解説します。 ※この記事で記載する生活費・ビザ要件・税制は、2026年7月時点で確認できる公開情報をもとにした目安です。生活費は、都市・住居のグレード・医療保険・日本食の頻度・為替・インフレによって大きく変わる点にご留意ください。 リタイア後の海外移住先を選ぶポイント まずは、海外移住先・ロングステイ先として人気の国・地域をランキング形式で見てみましょう。 ここでは、ロングステイ財団が過去に発表した「ロングステイ希望国・地域2023」を参考情報として紹介します。 なお、同財団は2026年3月31日をもって事業活動を終了し、解散しているため、現在は新しいランキングの更新は行われていません。 順位 海外ロングステイしたい国・地域 1位 マレーシア 2位 タイ 3位 フィリピン 4位 オーストラリア 5位 インドネシア 6位 ベトナム 7位 台湾 8位 ハワイ 9位 ニュージーランド 10位 カナダ マレーシアは、ロングステイ先として長年高い人気を誇ります。2023年のランキングではフィリピンが3位に入り、ベトナムも6位にランクインしています。 リタイア後の海外移住ランキングを見ると、トップ10のうちマレーシア・タイ・フィリピン・インドネシア・ベトナムの東南アジア5カ国が入っており、生活費の安さ、日本からの距離、温暖な気候などの面で、アジア圏の人気が根強いことが分かります。 この結果をふまえて、老後や早期リタイア後の移住先を選ぶポイントを8つ紹介します。 1. 生活費の安さ 60代の定年後や老後、シニア層、またはアーリーリタイア(早期退職)後は、現役時代よりも収入が減るケースが一般的です。そのため、移住先を選ぶ際は生活費をどの程度抑えられるかが重要になります。 ただし、「東南アジアなら月10万円で裕福に暮らせる」といった以前のイメージは、現在ではやや古くなっています。 円安、家賃上昇、医療費、民間医療保険、日本食材の価格などを考慮すると、生活費は以前より高めに見積もる必要があります。 海外移住の生活費をアジアで比較する場合、マレーシア・タイ・ベトナムは比較的生活費を抑えやすい国といえます。ただし、首都や外国人向けエリアでは住居費が高くなる傾向があります。たとえば、バンコク、クアラルンプール、ホーチミン、ダナンなどは、日本人にも暮らしやすい一方で、外国人向けコンドミニアムや日本食、医療サービスを利用すると生活費は上がります。 目安としては、単身であれば月15万〜30万円程度、夫婦であれば月25万〜45万円程度を想定しておくと安心です。もちろん、地方都市でローカル寄りに暮らすのか、都市部で日本と近い生活水準を維持するのかによって大きく変わります。 なお、ここで紹介する生活費は、家賃・食費・交通費・通信費などを含めた一般的な目安です。医療保険料、一時帰国費用、介護費用、高額医療費、ビザ更新費用などは別途見込んでおく必要があります。 2. ビザの取りやすさ 海外に長期滞在するためには、国ごとのルールに応じたビザが必要です。 長期滞在ビザ、退職者向けビザ、投資家向けビザ、デジタルノマド向けビザなど、国によって制度は大きく異なります。また、近年は各国でビザ要件が頻繁に変更されているため、古い情報をもとに判断するのは危険です。 リタイア後の海外移住では、海外移住向けのリタイアメントビザがあるかどうかも大切な判断材料です。たとえば、マレーシアにはMM2H、タイには50歳以上を対象にした長期滞在ビザやLTRビザの一部カテゴリーがあります。一方、ベトナムのように、短期滞在や電子ビザは利用しやすいものの、退職者専用の長期滞在ビザが明確に整っていない国もあります。 移住を検討する際は、各国大使館・移民局・政府機関の公式情報を必ず確認しましょう。 3. 現地の医療事情 老後の移住を検討する場合、現地の医療事情は必ず確認しておきたいポイントです。 海外では、日本の健康保険制度と同じような仕組みが使えるとは限りません。公立病院で安く治療を受けられる国もありますが、待ち時間が長い、英語や日本語が通じにくい、医療水準に不安があるなどの課題もあります。 そのため、外国人や日本人の長期滞在者は、私立病院やインターナショナルクリニックを利用するケースが多くなります。こうした医療機関は設備や対応が整っている一方で、自由診療となることが多く、治療費が高額になる可能性があります。 海外移住をするシニア層にとって、医療保険は生活費と同じくらい重要です。年齢が上がるほど保険料が高くなったり、既往症が補償対象外になったりすることもあります。日本語対応や質の高い医療を求めるほど費用は高くなりやすいため、民間医療保険への加入、日本に一時帰国して治療を受ける選択肢、緊急時の帰国費用なども含めて考えておくことが重要です。 4. 言葉・英語の通じやすさ…
海外移住のお金・費用はどのくらいかかる?香港・タイ・ベトナムの場合の生活費も解説!
最近は、海外移住を考えている人も増えていると思いますが、海外移住ではどれくらいお金や予算が必要か気になるところです。とはいえ海外移住が初めての方は「どれくらい費用がかかるの?」「いくらあれば移住できるの?」「海外で安心して生活できるの?」などと、疑問がある方も多いのではないでしょうか。 本記事では、香港・タイ・ベトナムを軸に海外移住にかかるビザや家賃などの移住費用について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。 香港での移住費用 まず、香港についての移住費用について、ビザの種類や費用面について解説します。 香港の渡航費 香港への往復の渡航費(航空券代)は約4万円〜11万円になります。 香港でのビザについて 香港でのビザについては全6種類ありますが、今回は移住向きの「就労ビザ」、「投資ビザ」の2点について解説します。その他のビザは、旅行者や留学生向けになりますので今回は省略いたします。※以下、就労ビザの取得代行業者によりビザ取得費用、取得確率の向上などは変わります。今回は一般的に弊社で把握している費用を記載しております。お考えの際はご相談ください。 就労ビザ 就労ビザとは、香港で就職・転勤するために必要なビザです。ただし、就労ビザを取得する条件は厳密に決められています。香港では他国と比べて、自国の就職確保も考えているため、国が指定する条件をクリアしなければ就労ビザを確保できないからです。 国が指定する条件として「専門的な技術・経験を有する者」に限られ、条件をクリアするには相当の技術や能力が必要になります。就労ビザの取得費用は9,980香港ドル(約19万円)です。 投資ビザ 投資ビザとは、移住する国の企業に投資することで取得できるビザです。投資ビザでは投資した企業と申請者への審査があり、取得するには時間を要します。 取得費用は15,000香港ドル(約28万円)です。 香港での永住権について 香港で永住権を取得するには、7年以上の滞在が必要です。永住権を取得すると、ビザが不要でも暮らせたり、香港の銀行での開設がしやすくなるメリットがあります。取得費用は5,000香港ドル(約9万円)になります。 香港での生活費用 この章では、香港で暮らす家賃、光熱費などの生活費用について解説していきます。 香港での家賃について 香港での家賃相場は3,800香港ドル〜12,000香港ドル(約70,000円〜220,000円)かかります。※この価格感で一人暮らしでもギリギリでしょう。ご家族帯同となるとこの1.5倍から2倍は必要となります。香港の家賃の物価は日本と比較してかなり高めです。また、一人暮らしの場合はシェアハウスを利用するなど、コストを抑える工夫が必要になるでしょう。 世界的に見ても香港は家賃相場が高い国と言われています。移住後に後悔しないように事前に調査しておくことをおすすめします。家賃が高い理由として、香港では税制面で優遇措置がされる「タックスヘイブン」が採用され、世界から香港に移住したい需要が増しているためです。 香港ではインフラが整っており治安も良く、住みやすい街とされています。また、地下鉄やバスによる交通費がとても安いです。少し家賃を抑えたい方は、郊外への移住を検討してみてはいかがでしょうか。 香港での食費 香港での食費は約90,000円〜150,000円/月かかります。独身の方であれば10万円以内で生活でき、夫婦であれば10万円以上の金額はかかるでしょう。香港では、夜市を活用すると値段が安めなので食事が楽しめるのが魅力です。地域によりイオンやそごうなどの日系スーパーマーケットがありますが、日本から輸入しているため、商品の値段は少し割高になります。 コンビニは日本と比較して物価が変わらないので食事を安く済ませられるでしょう。 香港での光熱費 香港では光熱費は安いと言われています。特に、水道代では中国から水を購入している地域もありとても安いと言われています。 香港での医療費 香港では日本のような健康保険制度は無く、医療費は全額自己負担になります。そのため、事前に医療保険に加入しておかないと、高額な医療費が発生し後悔する可能性があります。ビザ取得者であれば政府の病院で医療費を安くすることが出来るのですが、常に患者さんの大行列のため緊急度の低い治療であればいつまでも待たされる結果になります。 私立病院も沢山あり、日本語の通じるクリニックもありますが、政府の病院と比較すると割高に感じるのではないでしょうか。また大きな病気であれば全額負担となると費用がかかり過ぎるので、ご自身での医療保険、疾病保険の加入をお勧めいたします。 香港では国の健康保険がない代わりに、上記の政府の病院制度や、民間の医療保険制度が充実しています、まず日本や他の海外から渡航される場合は、その国発行の海外旅行傷害保険に半年分ほど加入し、その間に、香港内で使える医療保険の加入を検討してください。よくワーホリなどで、勢いで渡航する方も増えていますが、日本出国時の海外旅行傷害保険は、海外に出てからだと加入できませんので、事前に準備しておくことをお勧めします。 また、起業移住、投資移住の際や、就職するために香港に行く際は、一度、海外赴任先、海外就職先の福利厚生(医療保険)の内容については確認しておくべきでしょう。 日本語で現地の医療情報を入手できる会社:NNIインシュランスブローカー 香港での通信費 ・香港での月の通信費は約10,000円程度になります。 香港での交通費 香港での交通費をタクシー、バス、電車の料金順に並べました。 香港で20日働き、自宅と会社を往復した料金を想定して掲載しております。 タクシー代(初乗り400円,1kmごとに約150円追加) 約5kmを往復するなら約1,000円×20日=20,000円 バス代金(料金は距離計算) 約40円〜1,400円×20日=(約800円〜28,000円) 電車代金 (1日地下鉄乗り放題) 1日地下鉄乗り放題1200円×20日=24,000円 タイ移住にかかる費用 つづいて、タイへの移住する費用について解説します。タイは日本人も多く、治安もいいので最近移住者が増えてきています。タイに住むにはどのような方法があるのでしょうか? タイへの渡航費 タイへの往復の渡航費(航空券代)は約2万円〜8万円になります。 タイ移住するためのビザの費用 タイはビザを取得しやすい国の一つです。タイでは収入や資産、年齢により、ビザの取得条件が異なります。 タイに移住して取得できるビザや書類については下記の通りです。 ノンイミグラントビザ・カテゴリーB タイで現地企業に就職して働く場合「ノンイミグラントビザ・カテゴリーB」という就労ビザを取得しなければいけません。 まず、日本の大使館(東京・大阪)でシングルビザを取得します。費用は10,000円。そして、タイ入国後90日以内に「労働許可証」を取得したのちに就労ビザを取得できるのです。労働許可証の取得費用は10,000TB(約40,000円)です。 リタイアメントビザ(老後ビザ) …
【2023】香港の入国規制が緩和!9月最新の渡航情報を解説
2023年9月現在、COVID-19(以下:新型コロナウイルス)の流行が落ち着き、日本をはじめ諸外国・地域でも入国制限が緩和されています。 本記事では香港へ金融手続き等で渡航を考えている方のために最新の渡航情報をお伝えします。2023年4月より入国(入境)の条件が変更になった香港。事前のPCR検査やワクチン接種は必要なのか、香港入国(入境)時や日本への帰国時の手続きについても解説します。 2023年9月現在の香港の入国規制・制限 2023年4月、香港への入国条件が変更されました。 従前の状況と2023年9月現在の渡航情報を整理していきましょう。 以前の状況 2023年3月までは香港への入国にあたって新型コロナウイルスに感染していない証明が必要でした。 具体的には次のどちらかです。 2023年9月現在の状況 2023年9月現在の香港への渡航情報を、入国規制・マスクの着用・フライト情報の3つの観点から整理しておきましょう。 香港への入国規制 香港への入国にあたり、2023年4月1日からは以前のような陰性証明が不要となっています。新型コロナウイルスについて事前の検査なく入国できる状況となりました。入国後、現地で何か検索の確認されることはありませんが、渡航中に高齢者や基礎疾患のある方とお会いする予定のある方や、訪問先の誰かに移したくないという方は、あらかじめ検査*をして感染状況をチェックしておくと良いと思います。 *迅速抗原検査は専用の検査キットを使って新型コロナウイルスに感染しているかどうか自分で検査する方法です。綿棒で鼻の中を拭い、専用の薬液に綿棒を入れてかき混ぜた後、試験紙を薬液に浸すと10分程度で結果が出るしくみです。 迅速抗原検査キットは日本では薬局やドラッグストアで買えるほか、香港現地でも薬局や雑貨店で購入できます。 香港でのマスクの着用要件 香港ではマスクの着用も基本的には不要となっています。公共交通機関や屋内外の公共の場でもマスクをつける必要はありません。 しかし医療施設や高齢者施設などの特定の場では行政上のマスク着用要件に従いましょう。呼吸器疾患のある方、免疫力が低下している方、慢性疾患のある方が換気の悪い場所に滞在する際もマスクの着用が勧められています。 東京-香港間のフライト状況 香港へのフライトは羽田空港・成田空港ともに毎日運行しています。香港と日本の時差は1時間。香港のほうが日本よりも1時間遅れています。羽田空港から香港へはおよそ4時間半のフライトで、たとえば9時発の便なら香港に12時30分頃到着するイメージです。また成田空港からはおよそ5時間のフライトで、9時発の便だと現地に13時頃到着します。 香港入国時と日本入国時(帰国時)の手続き ここからは香港に渡航する際に必要なビザや入国手続き、また香港から日本に戻る際の入国手続きについて解説します。 香港入国時 香港への渡航にあたり、基本的に3ヵ月以内の滞在であればビザは不要です。ただしパスポートは滞在日数+1ヵ月以上の残存有効期間が必要ですので、渡航前に確認しておきましょう。 また気をつけたいのがビジネス目的での入国です。就業や投資のための訪問・滞在は通常、就労ビザや投資ビザの申請を要します。しかしビジネスの会議や商品説明会、短期セミナーなどに参加する場合などはビザなしでも入国が認められる場合も。 判断が難しい方は香港への入国やビザ申請のサポートをおこなってくれる専門業者を頼りましょう。 日本入国時(帰国時) 日本に入国する際にも、新型コロナウイルスの陰性証明やワクチン接種証明の提出は不要です。 なお主要5空港(成田・羽田・中部・関西・福岡)では、発熱や咳などの症状がある方を対象に検疫所での任意の調査がおこなわれています。内容は鼻腔ぬぐいでの検体採取、行動歴・症状の確認です。 入国審査・税関申告については「Visit Japan Web」という入国手続きオンラインサービスを使うとスムーズです。 スマートフォンからサービスサイトにアクセス・ログイン(会員登録)し、航空券やパスポートを見ながら画面に必要な情報を入力していきます。あとは発行されたQRコードをかざすだけで入国審査・税関申告を通過できます。帰国前の空き時間に入力をすませておきましょう。 \日本と海外に精通したフィナンシャルプランナーが対応/ HSBC香港の現地でしかおこなえない手続き 最後に、金融関係の手続きで香港への渡航を考えている方のためにHSBC香港(銀行)を例にして現地でしかおこなえない手続きを紹介します。 「実はインターネットでも手続きできた」となれば渡航費用も時間ももったいなく感じてしまいます。事前に整理しておきましょう。 HSBC香港において、香港現地でしかおこなえない手続きはおもに次の2つです。 住所変更や口座の解約などはインターネット・電話・郵送でおこなえます。ただし郵送の場合は署名を覚えていることが前提です。 また口座開設の際には次の3点が必要ですので、あらかじめ準備しておきましょう。 HSBC香港での口座開設についてくわしく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 \日本と海外に精通したフィナンシャルプランナーが対応/ まとめ 本記事では2023年9月現在の香港への渡航情報をお伝えしました。香港・日本ともに入国の際、新型コロナウイルスの検査結果(陰性証明)やワクチン接種証明の提出は不要です。 出入国はしやすくなったといえますが、金融手続きで現地訪問をお考えの方はコミュニケーションがすべて英語または中国語でおこなわれることもお忘れなく。たとえばHSBC香港では英語 / 中国語を話せるかどうかも口座開設の審査基準のひとつとされています。こうした香港での金融手続きに関してお困りの方は110Financial Supportへご相談ください。口座開設サポートのほかにも、口座解約・口座凍結解除のサポートも承っております。
【海外移住】FIREにはいくら必要?国ごとの事例や具体的な算出方法も紹介
「FIRE(ファイア)したいと考えているけどいくらあればFIREできる?」「FIRE(ファイア)でアーリーリタイアした後にのんびり海外生活を送りたい」 こう考えている方も多いはずです。しっかり元手を計算しておかないと、海外移住先で資金が尽きるといった最悪のケースが起こる可能性が出てきます。 本記事ではこうならないために以下の内容を紹介しています。 日本で生活する人だけでなく、海外移住を考えている方にもお読みいただきたい記事となっております。本記事で紹介している算出方法を使って、FIREの資金がいくら必要なのかを計算してみてください。 【知ってますか?】FIREの定義 FIREとは“Financial Independence, Retire Early”の略で日本語訳は「経済的自立と早期退職(アーリーリタイア)」となります。 資産を取り崩す早期退職とは違い、FIREでは資産運用で収入を得ながら生活していくため、早期退職と比較して必要な元手が少なく、長期的に生活できるのが特徴です。FIREは多くの人にとって憧れの夢ですが、実現するためには計画的な資産形成が不可欠です。FIREについて詳しく知りたい方には関連する本を読むのもおすすめです。 完全なFIREとは違い、アルバイトやフリーランスをして少しお金を稼ぎながら労働収入と資産運用の2つで生活する「サイドFIRE」といわれるスタイルもありますが、本記事では完全に資産運用の利益で生活するFIREに焦点を絞って解説していきます。サイドFIREに必要な金額は2000万円〜6000万円程度あれば可能だといわれており、自分の理想のライフスタイルや夢に合わせて目標額を設定することが大切です。 FIREを実現させるための資金を算出する方法 それでは何円あれば、いくらあればFIREのできるでしょうか?早期リタイアしてFIREをするためには年間の生活費に25をかけると算出できるとされています。必要資産を算出する時に4%ルールや年間支出の25倍が必要と言われるため、これらを解説していきます。 4%ルールと言われる理由は、アメリカ株式のS&P500の1945年から2020年までの年平均成長率が7%で、そこから同年の物価上昇率である3%を引いた4%を算出したからです。 生活費が月々20万円で年間240万円必要な人が、4%ルールに則った場合は以下の通りです。 240万×25=6,000万(6,000万円の4%は240万円) 4%ルールで計算するときにも25倍という数字を用いるため、FIREに必要な金額が何円になるのかを考える際に、4%ルールや年間支出の25倍が必要と言われるのはどちらも同じ理由があります。また、2000万円程度の資産からスタートし、運用益を活かしながら徐々に資産を増やしていくアプローチも可能でしょう。 国によって生活水準が違うため、国ごとの生活水準を調べて4%ルールで算出する必要があります。次章では東南アジア圏であるタイ・香港・ベトナムそれぞれに移住をする場合の計算例を記しましたのでご覧ください。 FIREして海外移住するために必要な国別の資産 東南アジアの3カ国を厳選して紹介します。FIREを目指したものの資産計画が甘く、インフレや予想外の出費に対応できずに資金が尽きてしまう失敗例もあります。そのため、現地の物価や生活コストをしっかりと調査し、慎重に計画を立てることが重要です。 タイ 2023年版のタイの生活水準は、15万円程度の生活費と言われています。前章で紹介した4%ルールに則り計算すると以下の通りです。 4,500万円あるとFIREしてタイ移住できるということになります。 しかしタイのような東南アジア圏は経済成長が見込まれ、今後もインフレが進む可能性があり、4,500万円では資産を崩しながら生活する可能性が出てくるので注意が必要です。 香港 単身で倹約家だとしても32万円と想定されており、本記事で紹介しているタイやベトナムと比べると、2倍以上の生活水準となります。 4%ルールに則り計算すると以下の通りです。 9,600万円の資産があれば、FIREして資産運用で生活できるということになります。FIREのために用意する資産はタイやベトナムの倍以上であり、金銭面だけで見るとハードルが高くなります。 ベトナム 13万円あれば生活できると想定できます。4%ルールに則り計算すると以下の通りで、資金で考えるとタイよりもFIREのハードルが低く、早期リタイアで海外移住の国としてはおすすめです。 東南アジア圏はどんどん経済成長していくことが考えられ、インフレより資金を崩しながら生活する可能性があります。そのため予定より早く仕事に戻らざるを得なくなる失敗例も少なくありません。FIREの実現には、余裕を持った資産計画をすることが大切です。 FIREを達成して海外移住するには国別の必要な資産を調べよう FIREを達成してのんびり海外生活を送るためには、まず経済的自立をするための資産を用意する必要があります。どれだけの資産が必要かは、移住したい国の生活水準を調べたのちに4%ルールを使って算出しましょう。FIREに関する知識を深めるために、関連する本を読んで学ぶのもおすすめです。 2023年時点では水が約30円で買えるタイやベトナムは、生活費が抑えられるため世界的にみて用意すべき資産が少なくてすむのでおすすめです。特に、現地で起業を考える経営者にとっても、低コストでの生活が可能な国は魅力的な選択肢となるでしょう。また、すでにビジネスを展開している経営者にとっても、海外移住は新たな市場開拓のチャンスとなるかもしれません。さらに、日本国内での地方移住を検討することも、生活費を抑えつつFIREを達成する一つの手段となるでしょう。 本記事で紹介した算出方法や国ごとの必要資産はあくまでも目安であり、最低金額と考えたほうが良いでしょう。特に、予想外の支出が発生する可能性があるため、最低金額ギリギリではなく、余裕を持った資産計画を立てることが重要です。日本国内での地方移住を選択すれば、海外移住よりもリスクを抑えつつ、物価の安い地域で快適に暮らすことができるかもしれません。 急激な物価上昇や想定外の出費など、イレギュラーが起こることが考えられるため困りごとがあれば、110 Financial Supportへご相談ください。資産状況や海外情勢などをふまえ、ご自身に合った資産運用プランを提案させていただきます。
【2026】iDeCoは海外赴任中でも継続・加入できる!手続きや受け取り、解約方法を楽天・SBI証券で比較解説
「海外赴任が決まったけれど、iDeCo(イデコ)はどうなるの?」 「海外赴任中にiDeCoを始めたいけど、手続きが複雑そう…」 「将来iDeCoを受け取る際や、万が一解約する場合の手続きも知っておきたい」 海外に在住しながら資産運用を行うことは、多くの海外赴任者にとって重要な関心事です。特に、老後資金形成の有効な手段であるiDeCo(個人型確定拠出年金)については、海外赴任中の取り扱いや手続き、受け取り、さらには解約の可否について、多くのご相談が寄せられます。 2022年の制度改正により、海外在住者でも国民年金に任意加入すればiDeCoへの加入・継続が可能になりました。さらに、2026年12月には掛金上限額の引き上げや加入可能年齢の拡大といった、利用者にとって有利な制度改正が予定されており、海外赴任者にとってもiDeCo活用の重要性はますます高まっています。 この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から、2026年現在の最新情報に基づき、海外赴任中におけるiDeCoの取り扱いについて、以下の点を網羅的に解説します。 この記事を読めば、海外赴任中のiDeCoに関する疑問や不安が解消され、ご自身の状況に合わせた最適な資産運用の第一歩を踏み出せるはずです。特に、楽天証券やSBI証券といった主要な金融機関での具体的な手続き方法についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。 iDeCo(個人型確定拠出年金)は年金生活に備える制度 iDeCo(個人型確定拠出年金)は自身でお金(掛金)を用意し、定期預金や投資信託といった資産運用に充てて老後の年金生活に備えるための制度です。現在は65歳まで加入でき、引き出し開始時期は加入期間により60歳から75歳の間でそれぞれ異なります。また、原則として60歳までは引き出すことができません。 iDeCo(個人型確定拠出年金)の基本|老後のための積立制度 iDeCo(個人型確定拠出年金)はこれまで60歳未満の国民年金被保険者が加入可能でしたが、2022年5月以降は国民年金被保険者であれば、60歳以上〜65歳未満の方もiDeCoに加入ができるようになりました。またこの改正により、海外に住む20歳以上65歳未満の日本人も、国民年金に任意加入していればiDeCoに加入できるようになりました。 さらに、企業型確定拠出年金(企業型DC)を利用している方がiDeCoに加入する場合、一定の条件を満たせば併用が可能な点もポイントです。これにより、老後資金をさらに効率的に積み立てる選択肢が広がります。企業型DCとiDeCoを併用する場合、掛金には限度額があり、合算して55,000円までとなります。 ※出典:厚生労働省「企業型DC・iDeCoの加入可能年齢の拡大(2022年5月1日施行)」 iDeCoを活用する3つの税制メリット 老後の資金を賄う役割を果たしているのがiDeCoの制度です。それだけでなく、年金の足しにできる以外にも特徴が3つあります。 iDeCoの掛金は全額所得控除に充てられるため、税金対策になり年単位で手元に残るお金が増えます。利息や運用益が非課税なのでiDeCoを通して投資信託や定期預金を始めると税金面を考えるとお得です。 また、60歳以上になったときに一時金として一括で給付を受け取りをする「退職所得」や、分割して年金を受け取る「雑所得」の控除など受け取り時の税制優遇もあります。(条件あり) 【2026年12月制度改正】iDeCoの主な変更点 2026年12月1日より、iDeCoはさらに使いやすく、パワフルな制度へと進化する予定です。海外赴任者やそのご家族にとっても重要な変更点が含まれており、ポイントを解説します。 改正項目 現行制度(~2026年11月) 新制度(2026年12月~) 加入可能年齢 20歳以上65歳未満 20歳以上70歳未満に拡大 掛金上限額(自営業者等) 月額68,000円 月額75,000円に引き上げ 掛金上限額(会社員・企業年金なし) 月額23,000円 月額62,000円に引き上げ 新たな加入者区分 なし 「第5号加入者」(60歳以上70歳未満)を創設 FPの視点から注目すべきは、加入可能年齢が70歳未満まで引き上げられる点です。これにより、海外赴任のタイミングが遅めの方や、帰国後も長く資産形成を続けたいと考える方にとって、より柔軟なプランニングが可能になります。 また、掛金上限額の大幅な引き上げは、特に自営業者やフリーランスとして海外で活動される方、または日本帰国後独立を考えている方にとって、非課税メリットを最大限に活用できる大きなチャンスと言えるでしょう。 「海外赴任中は日本の制度は関係ない」と考えられているご相談者様が多くいらっしゃいますが、制度は常に更新されています。賢い資産形成をするためにも、最新の情報を把握し、ご自身のライフプランにとって有利な選択をすることが大切です。 海外居住者・海外移住者がiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用するための条件 海外居住者がiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入するには、以下のどちらかの条件に当てはまっている必要があります。 日本国内の企業から海外赴任をし、引き続き同じ雇用関係となる場合、勤務先企業で厚生年金に加入した状態が継続されていれば、iDeCoの掛金拠出と運用の継続が可能です。また、日本国内の企業と雇用関係がない場合も、「国民年金(任意)」に加入すれば、iDeCoに加入できます。もし将来日本での生活も現実的だと考えられていらっしゃる方、老後の資金を公的に確保しておきたい方は、国民年金の任意加入を検討するといいでしょう。 逆に、完全に海外移住し、海外現地の会社で勤務し、国民年金を継続されていない方はiDeCo利用が不可能となります。ご自身の出口戦略やゴール設定に基づき、海外在住中に利用が可能な貯蓄型保険等の別の手段を検討してみてください。中に利用が可能な貯蓄型保険等の別の手段を検討してみてください。 海外赴任中にiDeCoを継続・新規加入する手続き 海外赴任が決まった、あるいは既に海外赴任中の方がiDeCoの手続きを行う場合、状況によって流れが異なります。ここでは、具体的な手続き方法を解説しますので参考にしてみてください。 1. 日本の企業から海外赴任する場合(厚生年金継続) 日本の企業に在籍したまま海外赴任し、厚生年金保険の被保険者資格を継続する場合、iDeCoの加入者資格も維持されます。このケースでは、特別な手続きは不要で、これまで通り掛金の拠出を続けられます。 ただし、金融機関への海外住所への変更手続きは忘れずに行いましょう。多くの金融機関では、オンラインで住所変更手続きが可能です。 2. 現地採用や退職して海外移住する場合(国民年金任意加入) 現地企業に就職する場合や、日本の会社を退職して海外に居住する場合は、国民年金の「任意加入」手続きを行うことで、iDeCoへの加入・継続が可能になります。 手続きのステップは以下の通りです。 FPの視点から最もおすすめなのは、海外赴任が決まった時点で、日本にいる間にこれらの手続きを済ませておくことです。海外からの書類のやり取りは時間と手間がかかるため、計画的に進めましょう。 海外居住者・海外移住者がiDeCo(個人型確定拠出年金)を始める際に気をつけたいポイント 2022年5月以降、海外居住者・海外移住者はiDeCoを始められるようになりましたが、以下の点に注意が必要です。 iDeCoは海外在住者・海外移住者になると所得控除を受けられず、メリットを最大限に活かせなくなります。また、海外の収入からiDeCoを行い日本の金融機関へ掛金を送金する必要がある場合、送金手数料や為替リスクを意識することは大切です。手数料や為替変動により、実際に得られる利益が減る可能性も考慮する必要があります。…