2国間にわたる資産運用のあれこれ

110Financialの近藤です。

ここ最近、春に赴任してきた方々から資産運用の相談が増えています。タイと日本——料理も気候も通貨も異なる2つの国を行き来する駐在員の皆さんには、"タイ日ハイブリッド戦略"が必要です。

外貨をどう活用するか?

会社によって給与の通貨割合は様々です。「日本の銀行に円が貯まっている」方も「タイバーツが増えている」方もいらっしゃいます。どちらを使うのが得かという問いより、複数通貨を持つ発想が大切です。将来日本に帰国すれば外貨を稼ぐ機会は減りますので、駐在中に外貨資産を形成するチャンスといえます。

金融サービスのギャップ

日本のiDeCoやNISAなどのサービスはタイでは活用しづらいものです。日本の運用は帰国後に改めて検討するという割り切りも必要かもしれません。

滞在期間で変わる戦略

「あと3年で帰国」なのか「10年はタイにいる」のか、あるいは「定年後もチェンマイで」なのかで、戦略は大きく変わります。

数年の短期駐在なら、為替変動を考慮し、円安が進んでも支払える範囲で積立を始めることをお勧めします。バーツだけでなく、米ドル建て運用も検討価値があります。

長期滞在や永住志向なら、タイでの不労所得形成も視野に入れる必要がありますが、タイの公的年金は15年の加入期間が必要で外国人には厳しい条件です。将来バーツで生活するなら、日本だけでなくタイや他の海外での資産運用も視野に入れるべきでしょう。

安心への道筋

2国間のマネー管理には通貨分散が効果的です。「円だけ」「バーツだけ」に頼らず、状況に応じて調整できる柔軟さが大切です。

日本とタイ双方を理解する金融アドバイザーへの相談も一案です。「滞在予定期間は?」「将来のライフプランは?」という問いから始め、あなたに合ったアドバイスを得られるでしょう。

タイと日本をまたぐ資産運用は複雑ですが、将来計画をしっかり見据えれば、グローバルな資産形成のチャンスとなります。あなたのタイ生活はどれくらい続きますか?その答えから最適な戦略が見えてくるはずです。

近藤コラム
近藤 貴之 / KONDO Takayuki

所属:Insurance110 香港

近藤 貴之

KONDO Takayuki

海外在住15年の国際ファイナンシャルプランナー。

44歳、4人の子ども(大学生2人、小学生1人、幼稚園児1人)の親として、また国際結婚経験者として、多様な家族構成における資産管理の実践知を持つ。

物流業界での海外駐在経験中に「国境を越えた資産形成」の可能性に魅了され、帰任を機に「興味を仕事に」の信念で海外FPへと転身。以来12年、在外邦人専門の資産設計を手がける。

専門分野

  • 国際終活プランニング
  • クロスボーダー資産管理
  • 資産移転サポート
  • 子どもの国際教育資金設計

深く知れば知るほど海外に住むメリットの大きさに気づかされました。その反面で日本語で得ることができる情報が少なく、それを知らずに帰国する人が多いのが現状です。日本と海外のいいとこ取りができる資産設計—それが私の使命です。

近藤 貴之

一度の離婚と国際結婚、4人の子どもの教育、そして現在は自身の終活も視野に入れる豊かな人生経験から、多様なライフステージに寄り添うアドバイスが強み。

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