日本人の”預金大好き”文化
物価の謎〜"安い"日本で"減る"資産価値
この夏日本に一時帰国した方も多いのではないでしょうか。私も久しぶりに日本に帰ったのですが香港よりも物価が安く感じてしまうためかついつい使いすぎてしまいますね…
そんな中、日本でもここ数年iDeCoやNISAなどで投資への関心が高まっていると肌感覚としては感じました。香港在住の皆さんは、すでに金融の中心地で暮らす中で投資に馴染みがあるかもしれませんが、日本の状況と比較してみましょう。
日本人の"預金大好き"文化
24年末の日本の個人金融資産約2230兆円のうち、なんと50%が現預金です。iDeCoやNISAなどの制度で投資を促しているにもかかわらずその割合は数年前からほぼ変わっていない印象です。まだまだ投資に対するマインドは消極的なのかもしれません。
この背景には、日本特有の要因があります。学校や家庭でのお金の教育が不足していることや、かつての高金利時代の記憶、バブル崩壊のトラウマなどが挙げられます。また長期のデフレ環境下では、お金を動かさなくても「額面が減らない」という安心感がありました。
グローバルスタンダードは「投資が当たり前」
香港で暮らす皆さんなら実感されているように、海外では投資が生活の一部です。特に資本主義経済ではインフレが基本です。特に世界有数の高物価地域の香港でも年々物価が上がっているのでただ預金しているだけでは「お金の価値が目減りしている」ということになります。香港人が積極的に投資するのにも納得がいきます。
変わりゆく日本、若者の意識
最近の日本では特に20-30代を中心に投資への関心が高まっています。スマホ投資アプリの普及やSNSでの情報取得により、投資の敷居が下がったことが大きいでしょう。また「公的年金だけでは不安」という将来への危機感も背景にあります。
香港在住者として考えたい資産防衛
今後の日本はインフレと円安の影響でさらに物価上昇が予想されます。日本に将来帰国する予定がある方は、円資産をただ預金で持っているだけでは、その価値が実質的に目減りするリスクがあります。円だけでなく、ドルやその他の通貨も含めた資産ポートフォリオを考え、適切な投資配分を検討することが重要な時代になっています。
香港という国際金融都市の経験を活かし、世界標準の資産管理の視点を持つことが、将来の資産形成には不可欠ではないでしょうか。

所属:Insurance110 香港
近藤 貴之
KONDO Takayuki
海外在住15年の国際ファイナンシャルプランナー。
44歳、4人の子ども(大学生2人、小学生1人、幼稚園児1人)の親として、また国際結婚経験者として、多様な家族構成における資産管理の実践知を持つ。
物流業界での海外駐在経験中に「国境を越えた資産形成」の可能性に魅了され、帰任を機に「興味を仕事に」の信念で海外FPへと転身。以来12年、在外邦人専門の資産設計を手がける。
専門分野
- 国際終活プランニング
- クロスボーダー資産管理
- 資産移転サポート
- 子どもの国際教育資金設計
深く知れば知るほど海外に住むメリットの大きさに気づかされました。その反面で日本語で得ることができる情報が少なく、それを知らずに帰国する人が多いのが現状です。日本と海外のいいとこ取りができる資産設計—それが私の使命です。
近藤 貴之
一度の離婚と国際結婚、4人の子どもの教育、そして現在は自身の終活も視野に入れる豊かな人生経験から、多様なライフステージに寄り添うアドバイスが強み。
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