円安に振り回されない3つの理由|米ドル運用は今からでも遅くない?

今は米ドルの金融商品は購入しない方が良い?

日本にあるお金を運用(活用)したい方々から、最近よく聞かれる質問です。確かに日本の金融商品で、ドル建ての保険やドル建ての定期預金であるなら、あまりおすすめはできないかもしれません。

しかし、これが海外の金融商品となると、話は別です。

以下の3つの理由から、為替に振り回されることなく、一日も早く時間を味方につけた運用や活用を行なっていただいた方が良いと考えます。

理由その1

さらなる円安の可能性が高い
数年以内の短期については何とも言えませんが、中長期で考えると、今後もさらなる円安の可能性が高いと言えるでしょう。明日・1年後・10年後の為替は誰にも分からない、とはよく言われることです。
また、短期間の場合は想定外のこともしばしば起こります。最近頻繁に行われる為替介入も、いつ行われるかは分かりません。ところが、中長期となると少々話は変わってきます。
為替の動向は決して一つの事象だけで決まるものではなく、いろいろなことが複雑に絡み合う部分も多々あります。ただ、世の中の多くの経済学者は、長い目で見た場合、今後円安が進むと共通して言っています。

通貨(お金)の強さは、その国の体力(強さ)を表します

つまり
 国の力が強い=通貨(お金)が強い となります。

 日本の通貨は「円」ですが、日本の通貨が強いということは、
  日本の通貨価値が高い=円高 となります。

その逆は以下の通りです。

 国の力が弱い=通貨(お金)が弱い
 日本の通貨が弱い=安い=円安

日本の人口も労働者人口も、今後減少していきます。
つまり、日本の国力減退=通貨弱体 ⇨⇨ 円安
という流れになりやすいと、長い目で見ると考えられるのです。
そう考えると、現在、米ドルで運用すること自体は、まだまだチャンスなのかもしれませんね。

理由その2

為替に負けない利回り
仮に100万円を年利5.5%の金融商品に預けます。
45歳の人が退職後の生活費を目的として運用した場合、20年目は292%、21年目は308%となります。この一年で、なんと16%も増えることになります。

 たった1年で約16%も増えています。
 3年では約51%も増えることとなります。

しかし、昨今の為替変動は、直近1年では8.6%で、直近3年では9.3%の円安となっております。これまでにない急激な為替変動(円安)と言われていますが、運用による資産の増加スピードの方が、それ以上の効果をもたらしているのではないでしょうか。

理由その3

運用開始のタイミング

運用する場合は年齢ではなく、時間のメリットを活かして「一日でも早い方が良い」ということが重要なポイントです。株やファンドなどの運用型商品の場合は価値が下がった時に購入して、価値が上がった時に売却(この場合解約)することが良いとされます。ただ、誰にも底値(お得な時期)は分からないというのが、一般的な通説です。

時間を味方につけることが大きなポイントとなります。

例えば、1,000万円を預けて5.5%で運用を行ったとしましょう。
預けた1,000万円は10年後・20年後・30年後には以下のような結果となります。

 10年後:1,708万円(+ 708万円)
 20年後:2,918万円(+1,918万円)
 30年後:4,985万円(+3,985万円)

また、仮に1,000万円を預けて、5.5%で運用を行いながら、10年間まらは30年間に分けて受け取った場合、以下のような金額を受け取ることが可能です。

 10年受取の場合:毎年132万円の受取が可能
 30年受取の場合:毎年  68万円の受取が可能

つまり、10年と30年間のそれぞれの受取総額は以下の通りとなります。

 10年受取の場合:約1,320万円
 30年受取の場合:約2,040万円

上記の結果からも、時間の重要性がご理解いただけるかと思います。
この点は、さらに次回のコラムで詳しくお伝えいたします。

上記3つの理由から、一つの要因だけでは、ここ最近の(とは言え当たり前になっていますが)急激な円安不安には対応できないかもしれません。しかし、トリプル要因を組み合わせて活用することで、将来への安心につながるのではないでしょうか。

ぜひ、皆さんの投資・運用・貯蓄の参考にしていただければ幸いです。

宮本コラム

所属:110 Financial Support Taiwan

宮本 大之

MIYAMOTO Hiroyuki

海外金融歴15年の国際ファイナンシャル・アドバイザー。台湾在住の、日本と海外両方に精通した専門家。

大手IT企業、内モンゴルでの沙漠植林活動を経て2002年にAXA生命入社。「ライフプランの重要性」と「資産保全」の基礎を学ぶ。2007年には総合保険代理店の創業期に役員として参画し、「増やすだけでなく守る」資産管理を追求。その後、日本と海外の金融環境の違いに着目し、2010年に「110 Financial Support」を設立。

専門分野

  • 日本・海外の双方に精通したクロスボーダー資産設計
  • ライフプランニング&グローバル資産保全計画
  • 保険の多様性を活かした資産設計

日本の商品で増えないジレンマを海外の仕組みで解消し、肩の力を抜いた資産設計を提案します。一極集中した日本だからこそ、一般論に惑わされない「ゴール設定」と「外貨での分散投資」で家族の未来を守ります。

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