「一番増えて、一番安心な資産運用プランってどれ?」と聞く前に。まず整理すべき「2つの視点」
こんにちは!110Financial Supportの深見です。
前回のブログでは、かつての私が「お金の知識ゼロ」だったこと、そしてお金に向き合う上で一番大切なのは「手段」ではなく「目的」だというお話をさせていただきました。
おかげさまで多くの方から反響をいただき、「じゃあ具体的に、何から考え始めればいいの?」というご質問も頂戴しました。
資産運用といっても、投資信託、新NISA、外貨建て保険、医療保険など、世の中には「お金の備え」に関する情報が溢れていますよね。選択肢が多すぎて、結局何から手を付ければいいのか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、お金の備えに迷ったときにまず整理してほしい「2つの視点」について分かりやすくお話しします。
まず、多くの人が気づかないうちに「順番」を逆にしてしまっていると感じることがあります。
相談に来られる方の多くが、こうおっしゃいます。
「一番増える、一番安心な資産運用プランってなんですか?」
のお気持ちはとてもよく分かりますし、昔の私も全く同じように考えていました。ですが、前職が製造業だった私からすると、作る物が決まってもいないのに「どんな材料や道具を使えばいいですか?」と聞かれているようなものだと感じます。
どんなに良い材料や性能の良い道具を持っていても、「どんな物を作りたいか」が決まっていなければ、設計図は描けません。
金融商品や保険は、あくまでもご自身やご家族の生活を支えるための「ただの手段=道具」に過ぎません。道具を選ぶ前に、まずはご自身の人生にある「もしも」や「これから」の、2つの視点を整理することから始めてみませんか。
視点1:人生の「もしも」に備える(守りの備え)
1つ目は、予期せぬ出来事が起きたときの「もしも」への備えです。これは、自分や家族の暮らしを崩さないための「守りの土台」になります。具体的には、次のような場面をイメージしています。
・健康のもしも :突然の病気やケガで、長期入院や治療が必要になったら?
・働けないもしも:働けなくなって収入が途絶えてしまったら?
・万が一のもしも:一家の稼ぎ頭の人に万が一のことがあったとき、残された家族の生活費や教育費は?
「もしも」の出来事は、いつ起こるか予測ができません。だからこそ、ここには即効性のある「保険」や「いつでも引き出せる手元資金(預貯金=一定の余裕資金)」という道具が役立ちます。「今の自分には、どんな『もしも』のリスクがあって、どこまでなら自分で耐えられるか?」を把握することが、守りの第一歩です。
視点2:人生の「これから」に備える(攻め・準備の備え)
2つ目は、これから訪れる未来に向けた「これから」の備えです。こちらは、将来の安心や楽しみをつくるための「準備の土台」です。具体的には、次のような目標です。
・子どものこれから :数年後〜十数年後の進学(中学・高校・大学・留学など)に必要な教育資金
・自分たちのこれから:ご本人やご夫婦がセカンドライフをゆとりを持って楽しむための老後資金
・家族のこれから : マイホームの購入や、将来の日本帰国に向けた準備
「これから」の出来事は、「いつ頃、いくら必要になるか」がある程度予測できるのが特徴です。10年後、20年後といった「時間」を味方にできるイベントには、じっくり資産を育てていく「投資」や「積立型の資産運用」という手段=道具が大きな効果を発揮します。
迷ったら「目的の優先順位」をつけるだけ
「もしも」と「これから」を書き出してみると、やりたいことや不安なことがたくさん出てくるかもしれません。「全部一度に準備しなきゃいけないのか?」と焦る必要はありません。大切なのは、「今の自分にとって、どちらの優先度が高いか」を考えることです。
例えば、小さなお子様がいるご家庭なら、まずは万が一の「もしも」に備える土台をしっかり固めつつ、並行して「教育資金(これから)」を積み立てていくことが優先されるでしょう。一方、子どもが独立してご夫婦の生活がメインになってきたら、「将来の楽しみ(これから)」に重点をシフトしていくのが自然です。現在のお金の状態や家族構成によって、最適な組み合わせは人それぞれ全く異なります。だからこそ、「誰にとっても一番良い商品」というのは存在しないと考えています。
「ちなみに深見さんは、どんな資産運用をしていますか?」と聞かれることもよくあります。
もちろん聞かれたらお話ししていますが、私のプランはあくまでも、「私や私の家族の状況に合わせたプラン内容や設計図」となりますので、あくまでも参考程度のものであり、皆さんの正解になるとは限らないんですよね。
最後に:まずは「書き出す」ことから
「何から始めればいいか分からない」と感じたら、まずは難しく考えたり電卓を叩いたりするのではなく、ノートとペンを用意してみてください。今なら携帯電話のメモ機能でも十分です。
1. 家族で叶えたい「これから」(夢や希望、今後の予定)
2. 少し心配な「もしも」(不安やリスク)
この2つを思いつくままに書き出してみる。それだけで、皆さんが今本当に必要な備えの形が見えてくると思います。
ご自身の「もしも」と「これから」が整理できたら、そこではじめてプロに「これを叶えるにはどんな道具(商品)がありますか?」と聞いてみてください。きっと、納得のいく答えが見つかるはずです。
次回は、香港に住む私たちだからこそ知っておきたい「日本と海外のお金・保険のちょっと意外な違い」についてお話しする予定です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
所属:Insurance110 香港
深見 亮太
FUKAMI Ryota
業界歴17年。海外在住10年の国際ファイナンシャルプランナー。
48歳、3人の子どもの父親として、絶賛教育費のピークを体感中。国内外での数多くのご相談者との面談実績をもつ。
異業種の半導体業界から転職。元々、自身が相談者側として参加した相談面談をきっかけに、己の無知さを痛感。一人でも多くの方に情報発信したい、お役立ちできる存在になりたいとの想いです。
専門分野
- クロスボーダー資産管理(個人、法人)
- 資産移転サポート
- 子どもの国際教育資金設計
はやいもので17年。『知るは資産、知らぬは負債』をモットーに、なるべく解りやすい表現で、1人1人のご相談者の方の資産形成のお手伝いができればとの想いで、向き合いアドバイスを実践します。
深見 亮太からの一言
これまで携わってきた多くのご相談者の方の悩みや失敗、成功事例をもとに、私自身の経験をもとに、資産形成、人生設計における、良き伴走者となれるよう精進しています。現代における情報過多ななかで、一人でも多くの方に寄り添える存在となれるよう取り組んでいます。
海外在住者のためのマネーセミナー開催中
Insurance110では世界各地に拠点があります。
各国に滞在する日本人ファイナンシャルプランナーが、海外在住時の資産運用に関するセミナーを行なっております。
老後2000万円問題や円安、物価高など家計に直結するニュースについても分かりやすく解説いたします。
\お金のプロに相談できる/
無料セミナー予約はこちら